2027年、創刊100年を迎える岩波文庫は、一年を通じ記念企画を展開いたします
岩波書店は、2027年7月10日に岩波文庫が創刊100周年を迎えることを記念し、一年を通じさまざまな記念事業を実施します。創刊以来受け継がれてきた理念を見つめ直し、多彩な取り組みを展開します。
岩波文庫創刊100年特設サイト

1927年7月10日に創刊された岩波文庫は、「万人の必読すべき真に古典的価値ある書」を、誰もが手に取れる形で届けることを目指して歩みを続けてきました。創刊時の理念を示した「読書子に寄す」では、古今東西の古典を「きわめて簡易なる形式」で刊行し、読者が自由に選択できることが掲げられています。
現在までに刊行された書目は約6,500冊。岩波書店は、この100年の蓄積を「古典の星空」と捉え、創刊100年のコンセプトを定めました。

暗い夜にも道しるべとなる、しずかな星でありたい
星のようにきらめく人類の叡智を一つずつ拾いあつめて、
いつか満天の星々のような、古典の宇宙を創りだしたい。
100年前、そのようにして岩波文庫は発刊されました。
人類の過去と未来を強く信じる先人たちの情熱を、
岩波文庫はこれからも受け継いでいきます。
創刊100年記念事業 3つのポイント
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これまでを振り返る ― 星空を見わたす
100年の豊かな蓄積と多彩な書目を、フェアや復刊を通じてあらためて味あっていただくことを目指します。
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これからをまなざす ― 新しい星に出会う
大古典の新訳・新編集・新校注を多数刊行します。また、これまで十分に手が届いてこなかった書き手、分野等にも挑戦します。
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読者とともに歩む ― 星空をともに育てる
後ほど紹介します「岩波文庫の会」や入門書、イベントを通じて、ファンの方にも、初めて岩波文庫を知った方にも、親しんでいただく機会をひろげます。

注目の新刊企画
創刊100年の2027年には、多彩な新刊を刊行します。
●創刊時の名著を新訳で――『ソクラテスの弁明・クリトン』『実践理性批判』
プラトン『ソクラテスの弁明・クリトン』(訳:中畑正志)、カント『実践理性批判』(訳:加藤泰史)いずれも創刊時のラインナップに含まれていた作品であり、100年の節目に全面新訳として刊行します。いずれも2027年1月に刊行します。

●新しい読書体験を提供――漱石自筆原稿『心』
夏目漱石『心』の自筆原稿を刊行します。漱石が、作品完成に向けてどのような試行錯誤と努力を重ねてたのか、その痕跡を辿ることで、活字版とはまた違った新たな読書体験がもたらされます。
肉筆ならではの文字の表情、ペン先の運び方、書き癖など、漱石の筆致をさまざまに鑑賞できるのも魅力です。2027年1月に上下巻同時刊行します。

●現代の新しい古典――『ボブ・ディラン 100Songs(仮)』
古いバラッドやフォークの伝統を受け継ぎながら、現代の音楽表現を切り拓いているミュージシャンであるボブ・ディラン。その全作品から100曲を精選した歌詞の「ベスト盤」。佐藤良明さんの丁寧な注によって、より深く読解できる一冊です。現代の新しい古典として、岩波文庫に迎えます。2027年春刊行予定です。
●その他の主な刊行予定
2027年1月
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久保田淳・中野貴文校注『徒然草』
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クラウゼヴィッツ著/大木毅訳『戦争論 上』(全3冊)
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酒寄進一訳『グリム童話 1』(全4冊)
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永田和宏編『一日一首』
2027年2月~春
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谷崎潤一郎作『細雪』(前・後)
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金水敏・田中ゆかり・十重田裕一・宗像和重編『日本近代方言文学選』(全3冊)
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実川悠太編『石牟礼道子 水俣文集』
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尾崎名津子編『岡本かの子短篇集』
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ホメロス作/中務哲郎訳『詩行訳 イリアス』(上・下)
●記念出版
岩波文庫そのものを見つめ直す記念出版として、以下の2冊を予定しています。岩波書店PR誌『図書』とWebマガジン「たねをまく」の連載の書籍化です。
『岩波文庫百話(仮)』
山本貴光 著(岩波文庫別冊)
岩波文庫収集家でもある山本貴光さんが、岩波文庫の歴史や魅力を伝えます。創刊時のこと、造本のこと、お勧めの読み方、編集部も知らなかった(!)トリビアなど、全100話でたっぷり語ります。

『岩波文庫の倒し方(仮)』
小川哲 著(岩波文庫別冊)
岩波文庫は難しい? 何から読めばいいかわからない? そんな声に作家・小川哲さんが応えます。学生時代に岩波文庫の読破にも挑んだ小川さん。岩波文庫の〈堅物〉なイメージを鮮やかにひっくり返し、その読み方と楽しみ方を紹介します。

その他の企画
●読者リクエスト復刊2027
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読者からのリクエストを基に、品切の岩波文庫を一挙復刊、発売いたします。
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2026年7月10日から9月23日の間、読者から主にオンラインの投票フォームにて品切れの岩波文庫の復刊リクエストを募集いたしました。
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応募件数は4500件、回答者数は2200人にのぼり、大勢の方にご参加いただきました。
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現在集計とデータの確認作業中で、11月には復刊書目を決定し、岩波文庫創刊100年特設サイトと岩波書店SNSなどにて発表いたします。
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復刊する岩波文庫は、第一弾を2027年2月17日(水)に、第二弾を3月17日(水)に発売いたします。

●岩波文庫の会
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1950年代に存在していた愛読者組織「岩波文庫の会」を再結成します。全国の愛読者が交流する機会を設け、岩波文庫の「古典的名著」をより身近に楽しんでいただく場にします。
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当時の「岩波文庫の会」では機関誌『文庫』を発行し、これを軸に読者、著訳編者の交流を図っていました。
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あたらしい「岩波文庫の会」は有料会員制ブッククラブです。登録いただくと会員専用のコミュニティサイトにログインでき、読書記録の共有、ブログやつぶやきの発信で情報交換ができます。会員限定の読み物などのコンテンツも用意します。
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オフライン企画として「岩波文庫の会」主催のセミナーも毎月実施予定です。
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2027年1月に開設します。

●PR誌『図書』臨時増刊号「私の三冊」
PR誌『図書』臨時増刊号「私の三冊」では、各分野の専門家や著名人が岩波文庫3冊をコメントとともに推薦し、その魅力を語ります。
各学問分野の専門家、文筆家、ジャーナリスト、漫画家、映画監督、書店員、企業経営者、精神科医、俳優、VTuberなど、ご活躍の約200名の方にご参加いただきます。

●2027年限定「星のしおり」
2027年に刊行する新刊と、同じ年に重版する既刊に挟み込みます。しおりには「星」にまつわる名文・名句がひとつずつ。岩波文庫に収められている著作品から引用しています。
どの文に出会えるかはお楽しみです。全60種。

●展示・講演・グッズ
展示企画や講演会、記念グッズの作成・販売など、さまざまな施策を準備中。
詳細は決まり次第、岩波文庫創刊100年特設サイトや、岩波書店SNSにてお知らせいたします。

年間スケジュール
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2027年1月:注目の新刊刊行開始、「岩波文庫の会」開設、「紀伊國屋書店グループスタッフが選ぶ岩波文庫100冊 フェア」開始予定
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2027年2〜3月:「読者リクエスト復刊2027」発売
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2027年4月:『図書』臨時増刊号「私の三冊」 発行
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2027年5月:「名著・名作再発見!フェア」発売
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2027年7月10日:岩波文庫創刊100年
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2027年秋以降:次の100年へ向けた新企画・新施策
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通年:100年記念「星のしおり」封入

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