2020年12月欧州新車販売台数速報
フォルクスワーゲン ID.3が12月の販売台数をけん引し、欧州で2番目に売れたモデルとなった
自動車産業の世界的な調査会社であるJATO Japan Limitedは、欧州の自動車市場についての最新レポートを公開した。
[本リリースは、2021年1月27日にJATO Dynamics Limitedが発表したプレスリリースを邦訳したものです]
● フォルクスワーゲン ID.3より多くを売り上げたモデルは、同社のゴルフだけであった
● ピュアEVとプラグイン・ハイブリッド車の需要は2019年12月と比較してほぼ4倍に
● 通年の販売台数は前年比24%減の1,194万台となり、1993年以来の低水準に
欧州の新車市場は、さらなる落ち込みで2020年を締めくくった。27カ国のデータによると、2020年12月の台数は前年同月比3.8%減の1,212,858台であった。これは11月に見られたよりも小さな減少を示しているが、通年の累計販売台数は24%減の11,941,633台となり、全体的な傾向を相殺するには至らなかった。
当月、2019年12月の結果と比較すると、SUVのマーケットシェアは41.7%から40.2%に縮小している。販売台数は487,560台で、サブセグメントとして最大であるコンパクトSUVの11%減に続き、7.2%の減少を記録した。Munozは「最近SUVの成長が停滞しているのには、2つの重要な要因がある。第一に、数ヶ月間の継続的な成長の後に、SUVの新規販売台数が横ばいになる可能性は常にあったこと。第二に、欧州各国の政府による新たな電動化の推進により、市場の関心がSUVから遠ざかっていて、特に購入可能なSUVのピュアEVがまだ非常に少ないことが挙げられる」と続けた。
ハイブリッド車(HEV)とマイルドハイブリッド(MHEV)を含めても、ガソリン車とディーゼル車の需要はそれぞれ23%減少し、ピュアEV(BEV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の需要が271%増加したのとは対照的である。その結果、電気自動車とディーゼル車のギャップは縮小し、BEVとPHEVを合わせたシェアが24.1%なのに対し、ディーゼル車は24.7%であった。これは、電気自動車が市場全体の6.3%に過ぎなかった2019年12月と比較すると、特に顕著な結果となっている。
電気自動車の需要が旺盛なことから、2モデルの電気自動車が欧州のモデル別販売台数ランキングのトップ3に入った。 フォルクスワーゲンID.3は、人気の高いフォルクスワーゲン ゴルフに次いで、当月約28,000台を販売し、欧州で2番目に販売台数の多いモデルとなった。これは、総合ランキングをリードしたオランダ、スウェーデン、オーストリアでの好成績によるものだ。ID.3はドイツで3番目に売れたモデルで、イギリスでは4番目、デンマーク、ノルウェー、ルクセンブルクでは2番目に売れたモデルであった。
12月の総合ランキングでは、テスラ モデル3がその後に続いた。Munozは「ヨーロッパでは今、電気自動車革命が起きようとしている。当月の結果は、電気自動車が適切な価格で販売されれば、人気のあるガソリン車やディーゼル車から消費者を引き寄せることができることを明確に示しているのだ」と述べた。
その他、最近の EV 成長で恩恵を受けているモデルは、ピュアEV版が増加したフィアット 500 や、プジョー 2008、ヒュンダイ コナ(Hyundai Kona)、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)、ルノー ゾエ( Zoe) などが挙げられる。ランキングの少し下では、以下のようなモデルが好調であった;セアト レオンの66%増、ボルボ XC40の67%増、シュコダ カミーク(Skoda Kamiq)の58%増、フォルクスワーゲン UPの58%増、キア ニロ(Kia Niro)の99%増、ニッサン ジュークの90%増、ニッサン リーフの94%増。
最近発表されたモデルでは:フォード プーマ(Puma)が12,874台、フォルクスワーゲン ID.4が4,714台、メルセデス GLBが4,013台、マツダ MX-30が3,327台、ポールスター(Polestar) モデル2が3,117台、シトロエン C4が2,314台、アウディ e-tronスポーツバックが1,962台、ポルシェ タイカンが1,912台をそれぞれ販売した。
JATOについて
JATO Dynamicsは、1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動しています。30年以上に渡り、自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する、世界で最もタイムリーで、正確な最新のデータを提供してきました。弊社は、単なるデータ以上のものを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察をお伝えしています。短期的な市場の動きに対応し、長期的な成長へ向けた計画を行い、そして最終的にはお客様のニーズへもお応えすることが可能です。詳しくは弊社のウェブサイトをご覧ください。
■ダウンロードいただけるPDFもご用意しております
https://www.jato.com/japan/media-insight/
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113-0024 東京都文京区西片 2-22-21 本郷MKビル2F
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Twitter: https://twitter.com/JatoJapan
LinkedIn: https://linkedin.com/showcase/jato-dynamics-in-japan
● フォルクスワーゲン ID.3より多くを売り上げたモデルは、同社のゴルフだけであった
● ピュアEVとプラグイン・ハイブリッド車の需要は2019年12月と比較してほぼ4倍に
● 通年の販売台数は前年比24%減の1,194万台となり、1993年以来の低水準に
欧州の新車市場は、さらなる落ち込みで2020年を締めくくった。27カ国のデータによると、2020年12月の台数は前年同月比3.8%減の1,212,858台であった。これは11月に見られたよりも小さな減少を示しているが、通年の累計販売台数は24%減の11,941,633台となり、全体的な傾向を相殺するには至らなかった。
最後に1,200万台を下回ったのは、1,182万台を記録した1993年であった。JATO DynamicsのグローバルアナリストであるFelipe Munozは「業界は2019年の最後の数ヶ月ですでに衰退の兆しを見せていたが、新型コロナウイルスの感染拡大は、これらの既存の傾向を加速させた。消費者が車を購入できないロックダウン状態にあることから、市場は前例のない環境に移行しているのだ」と述べている。
12月の販売台数の減少は、イタリア、フランス、イギリスでSUVが2桁の減少となったことに起因した。 ピュアEV(BEV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)が大幅に増加したにもかかわらず、ディーゼル車やガソリン車の販売台数が伸び悩んだことに加えて、需要自体が減少したため、市場全体では減少傾向が続いている。
当月、2019年12月の結果と比較すると、SUVのマーケットシェアは41.7%から40.2%に縮小している。販売台数は487,560台で、サブセグメントとして最大であるコンパクトSUVの11%減に続き、7.2%の減少を記録した。Munozは「最近SUVの成長が停滞しているのには、2つの重要な要因がある。第一に、数ヶ月間の継続的な成長の後に、SUVの新規販売台数が横ばいになる可能性は常にあったこと。第二に、欧州各国の政府による新たな電動化の推進により、市場の関心がSUVから遠ざかっていて、特に購入可能なSUVのピュアEVがまだ非常に少ないことが挙げられる」と続けた。
ハイブリッド車(HEV)とマイルドハイブリッド(MHEV)を含めても、ガソリン車とディーゼル車の需要はそれぞれ23%減少し、ピュアEV(BEV)とプラグイン・ハイブリッド車(PHEV)の需要が271%増加したのとは対照的である。その結果、電気自動車とディーゼル車のギャップは縮小し、BEVとPHEVを合わせたシェアが24.1%なのに対し、ディーゼル車は24.7%であった。これは、電気自動車が市場全体の6.3%に過ぎなかった2019年12月と比較すると、特に顕著な結果となっている。
電気自動車の需要が旺盛なことから、2モデルの電気自動車が欧州のモデル別販売台数ランキングのトップ3に入った。 フォルクスワーゲンID.3は、人気の高いフォルクスワーゲン ゴルフに次いで、当月約28,000台を販売し、欧州で2番目に販売台数の多いモデルとなった。これは、総合ランキングをリードしたオランダ、スウェーデン、オーストリアでの好成績によるものだ。ID.3はドイツで3番目に売れたモデルで、イギリスでは4番目、デンマーク、ノルウェー、ルクセンブルクでは2番目に売れたモデルであった。
12月の総合ランキングでは、テスラ モデル3がその後に続いた。Munozは「ヨーロッパでは今、電気自動車革命が起きようとしている。当月の結果は、電気自動車が適切な価格で販売されれば、人気のあるガソリン車やディーゼル車から消費者を引き寄せることができることを明確に示しているのだ」と述べた。
その他、最近の EV 成長で恩恵を受けているモデルは、ピュアEV版が増加したフィアット 500 や、プジョー 2008、ヒュンダイ コナ(Hyundai Kona)、オペル/ボクスホール コルサ(Opel/Vauxhall Corsa)、ルノー ゾエ( Zoe) などが挙げられる。ランキングの少し下では、以下のようなモデルが好調であった;セアト レオンの66%増、ボルボ XC40の67%増、シュコダ カミーク(Skoda Kamiq)の58%増、フォルクスワーゲン UPの58%増、キア ニロ(Kia Niro)の99%増、ニッサン ジュークの90%増、ニッサン リーフの94%増。
最近発表されたモデルでは:フォード プーマ(Puma)が12,874台、フォルクスワーゲン ID.4が4,714台、メルセデス GLBが4,013台、マツダ MX-30が3,327台、ポールスター(Polestar) モデル2が3,117台、シトロエン C4が2,314台、アウディ e-tronスポーツバックが1,962台、ポルシェ タイカンが1,912台をそれぞれ販売した。
JATOについて
JATO Dynamicsは、1984年に設立され、現在世界51カ国以上で活動しています。30年以上に渡り、自動車の仕様、価格、販売登録台数に関する、世界で最もタイムリーで、正確な最新のデータを提供してきました。弊社は、単なるデータ以上のものを提供し、世界の変化と、それに伴う消費者の考え方の変化を見極め、業界が求める洞察をお伝えしています。短期的な市場の動きに対応し、長期的な成長へ向けた計画を行い、そして最終的にはお客様のニーズへもお応えすることが可能です。詳しくは弊社のウェブサイトをご覧ください。
■ダウンロードいただけるPDFもご用意しております
https://www.jato.com/japan/media-insight/
お問い合わせ先
JATO Japan Limited
113-0024 東京都文京区西片 2-22-21 本郷MKビル2F
Web: www.jato.com/japan/
Tel: 03-6801-9551
(9:00 ~ 12:00、 13:00 ~ 18:00、土日祝を除く)
Email: japan.marketing@jato.com
Twitter: https://twitter.com/JatoJapan
LinkedIn: https://linkedin.com/showcase/jato-dynamics-in-japan
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