水処理に関する2021年総括及び2022年展望を発表
〜水処理の多様な需要と災害対策、そしてESGの重要性も高まる〜
仮設水処理事業を行う、セイスイ工業株式会社(所在地:千葉県若葉区、代表取締役社長:井本謙一、以下セイスイ工業)は、水処理に関する「2021年の総括および2022年の展望レポート」を発表いたしました。
- 工場の統廃合の裏側で大きな役割を担う水処理
他にも、乳製品工場の閉鎖にも携わりました。ビジネス環境のグローバル化、日本国内も含めて競争が激化していくなかで、乳製品関連のビジネスも変化を迫られています。今までは数多くの商品を国内に複数ある小さな工場で製造していましたが、現在ではそれら小さな工場を閉鎖し、大きな工場で売れる商品のみを製造する流れに変わりました。
このように、工場の統廃合が進むと工場の処理作業が発生します。これが2021年含めた近年の動向の一つと言えるでしょう。
- 工場や下水処理場の補修需要の増加も
また下水処理場においては、少子高齢化による自治体予算の問題もあり、工場と同様に手がつけられていない施設もあります。しかし、当社が行う「仮設水処理」というソリューションであれば、大規模な建て替えが不要であり、必要な補修箇所だけ最適な費用で対応できる、ということから、補修を行う需要が増加しました。
- 世界的な半導体・材料不足による需要増
- 近年の気象変化に伴う水害意識について
下水処理において、特に仮設水処理というソリューションが喜ばれる一番の理由は、現場で「仮設で水処理」が出来ることです。特に災害時は、現場に合わせた災害時排水処理システムを導入し、スピーディーに現地での処理が可能になり、被災施設、工場の機能停止期間を最小限にとどめる事ができます。従来のバキューム処理との経済性の比較では、コストを80%削減できました(参照:https://seisui-kk.com/results/cs-031/)。
さらに、今までの常識では「水処理=プラントを作る」でしたが、例えば季節的要因で一時的に排水の処理量が増え、既存のプラントでは処理が追いつかない場合、仮にもう一つプラントを建てるとするとコストも時間も大幅にかかります。現地に仮設プラントを設置し、必要な時に必要な期間だけ設置して処理する事ができる高い需要がありました。
現在のところ、このように仮設で水処理ができる会社は当社が唯一と考えています。特に、大規模災害時は、バキューム車では廃棄物の量が多すぎて処理しきれないこと、プラントを建てるには大掛かりでコストも高いこと、そして限られたスペースでスピーディーな対応が求められますが、このような厳しい条件の中でも、水処理の知恵を出すのが当社の役割ということを強く感じました。
- 2022年以降はESGやSDGsへの取り組みが大きな評価基準に
従来のバキューム車による廃棄物を運搬した場合のCO2排出量の結果と比較した際、当社の仮設水処理によってどの程度CO2削減が可能かを上記にまとめています。仮設水処理施設がなかった場合、バキューム車を何度も往復させ廃棄物運搬をすることになるため、CO2排出量も膨大になっていたというケースも存在します。
現在、日本という海洋国家ならではの立地ポテンシャルを生かした洋上風力発電が有望視され、再生可能エネルギーの利用拡大に向けて政府の研究開発支援も強化されています。これは海底の岩盤上に基礎を設置し、その上に風車を構築する手法です。その堀削作業をする際、必ず発生するのは泥水処理の問題です。環境エコロジーな風力発電に期待が高まる一方で、処理しなくてはならない泥水問題も生まれているのが現状です。こういった状況の中、当社では「再生エネルギーを作る前段階」での取り組みが可能です。具体的には、作業中のゴミが発生する前にゴミの量を減らす”Reduce"の部分を、その施設内で進めることができます。
これからますます重要となるESG・SDGsというテーマに対応したソリューションが世の中として求められていると言えます。
- 水処理という方法に柔軟性を持たせる
冒頭で少し述べましたが、従来の方法では、修理できる段階であっても、他に選択肢がなかったため新しく施設を作り直すしかありませんでした。車で例えるなら、エンジンの一部が壊れて修理で済むにも関わらず、高い費用をかけて新車を購入するようなものです。新たに施設を作り直すにはコストがかかり過ぎてしまいかつ環境面からは膨大なCO2排出が行われます。
一方で、仮設水処理というソリューションでは、50年前に建てられた古い施設であっても、建て替えの必要はなく、全体の構造を維持しつつ、部分的に補修やアップデートが可能です。このようなバイパスがあることで、前述したCO2排出削減はもちろんのこと、工場稼働が停止してしまうリスクも減少します。
工場が古くなれば、当然補修が必要になります。しかし、このような補修を行うためには、工場の稼働を止める必要も出てくる場合があり、その状況下では補修は後回しされてしまう現状があります。当然、補修せずに古くなればなるほど、工場の一部の機器や部品が急に壊れるリスクは高まります。そうなれば、生産も全て止める必要があり、大きな損害が発生します。
バイパスがあることで、このような事態を未然に防ぐことが可能です。仮設水処理は、このように柔軟な対応を実現し、「継続性」を高めるソリューションなのです。
- 会社概要
設立 :1974年12月
代表取締役:井本謙一
所在地 :千葉県千葉市若葉区上泉町424-18ちばリサーチパーク内
事業内容 :(株)IHIビジネスパートナー(デカンタ型遠心分離機 販売)
・水処理設備更新時の水処理機材・プラントのレンタル
・水処理設備のトラブル時緊急対応
・水処理機材レンタルによる産廃量、産廃コスト削減
・遠心分離機のレンタル・販売(新品、再販機)
URL :http://seisui-kk.com/
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