繊維業界の新たな扉を開く、日本最大級の産業観光施設 KAJI FACTORY PARK2025年4月10日(木) グランドオープン
石川県かほく市で、繊維の魅力を五感で体感
カジグループ(所在地:石川県金沢市、代表取締役 : 梶政隆)は、石川県かほく市に「KAJI FACTORY PARK」(カジファクトリーパーク)を2025年4月10日(木)にグランドオープンいたします。「KAJI FACTORY PARK」は、代表取締役社長である梶 政隆(かじ まさたか)が抱いていた『日本の繊維を元気にしたい、人が集まる業界にしたい』といった思いを具現化する場として誕生しました。


当施設は、世界に誇る北陸繊維産地に本社を置くカジグループのテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」を通じて、普段目にする生地が、どのように皆様の生活を支えているのか、その大切さや裏に隠れたストーリーを楽しく学べる、繊維業界において日本最大級の体験型産業観光施設です。工場内部を一般公開することで、実際に生地を織る現場を見学し、その臨場感を体感できるオープンファクトリーを採用しました。また、自社製品ブランド「TO&FRO(トゥー アンド フロー)」「K-3B(ケースリービー)」の旗艦店、繊維や織物を使ったワークショップ、北陸を中心とした“ものづくり”を紹介するセレクトショップ、地元の食材を使用したレストランを併設し、ものづくり体験を通じて豊かな暮らしをご提案いたします。
北陸エリアは、豊富な水資源が絹の生産に適していたことから、古くから織物製造業が盛んで、江戸時代には藩政の保護のもとにさらに普及し日本の繊維業界の一大拠点として発展してきました。今では、一年を通して湿潤な気候が静電気を起こしにくく合成繊維生地を作るのに適していたため、絹から合成繊維の産地に生まれ変わり大きな発展を遂げ、日本三大繊維産地の一つとして重要な役割を果たしています。
一方で、近年では繊維業界全体の国内市場規模は長期的に減少傾向で厳しい状況に置かれており、さらなる活性化が求められています。
カジグループは「KAJI FACTORY PARK」を通じて、繊維の無限の可能性を石川県かほく市から世界へ向けて発信していきます。
KAJI GROUP 代表取締役社長 梶 政隆
私たちは繊維で生きてきた会社であり、私は3代目ですが、この事業を4代、5代、そして100年、200年と続けていくことを常に考えています。しかし、時代の流れが早い中で危機感を持ちながら、諸先輩方が築いてくれた繊維の力を強みに挑戦し続けなければならないと強く感じています。
KAJI FACTORY PARKは、単なる工場や施設ではなく、産業観光という形で繊維業界の可能性を発信するための挑戦です。日本の観光の強みを活かし、産業と観光を結びつけることが繊維業界の活性化につながると信じています。この場所をイノベーションハブとして、異業種や学生、地域の方々が集まり、ポジティブでイノベーティブな取り組みを生み出せる場所にしたいと考えています。
私たちは、地域や繊維業界全体の再興と活性化を目指しており、特に石川県や能登エリアに根ざした取り組みを通じて、地域のGDPや活気を高めることに貢献したいと考えています。私たちがこれまで培ってきた繊維の技術や社員の力、地域資源を最大限に活用し、この場所を通じて繊維業界の素晴らしさを世界に発信します。リアルな場で来訪者に繊維の魅力を伝え、地域全体を盛り上げる拠点を目指します。
■「KAJI FACTORY PARK」施設概要
名 称:KAJI FACTORY PARK
所 在 地:〒929-1127 石川県かほく市大崎ヲ102-1
最 寄 駅:JR宇野気駅徒歩30分/JR金沢駅車40分
施設 規模:総面積 約43,787㎡、延床面積 約11,219 m²(地上2階)
開 業 日:2025年4月10日(木)
開館 時間:11:00〜18:00
休 館 日:不定休
入 館 料:無料 ※レストランなど館内の一部施設は別途利用料が必要です。
施設 内容:FACTORY TOUR(工場見学)、TO&FRO 旗艦店、K-3B 旗艦店、79 KITCHEN(レストラン)、79 COLLECTION(セレクトショップ)、ワークショップ、パブリックアート、OLIVE GARDEN、WELCOME GARDEN
※詳細については「KAJI FACTORY PARK」のウェブサイトをご覧ください。
【URL】http://kajifactorypark.jp
施設の詳細
■FACTORY TOUR(工場見学)


糸加工から織物・編物までを一環生産で行うカジグループの開発力を結集したテキスタイルブランド「KAJIF」の多様な生地の展示をはじめ、技術と経験が詰まった合成繊維の製造過程を様々なしかけを通じて、いつでも/どなたでも見学していただけます。
■TO&FRO 旗艦店

“気持ちまで軽くなる軽さ”をコンセプトに、世界最軽量(※自社調べ)のオーガナイザーをはじめ、"軽さ" と "機能性" を追求したグッズを展開する、TO&FRO初の旗艦店。KAJI FACTORY PARKでしか手に入らない限定品をはじめ、日本一の品揃えのラインナップをご用意しています。
■K-3B 旗艦店

多用途、時短、そして全天候型。超合理的セットアップブランドとして、MEN/WOMENのアイテムを展開中のK-3B初の旗艦店。KAJI FACTORY PARKでしか手に入らない限定品をはじめ、日本一の品揃えのラインナップをご用意しています。
■79 KITCHEN

誰が、どこで、どんな想いで、どのように生産しているか、おいしいのはもちろん、その裏側のストーリーまで知ることでよりおいしく。地産地消がコンセプトの、フレッシュでこだわりがつまったご馳走をどうぞ。
■79 COLLECTION

北陸3県を中心としたデザインプロダクトが並び、地域やものづくりの魅力を発信するセレクトショップです。オープン時は能登半島の復興に向けて、能登の漆器やガラス、木工製品を取り揃えています。
■ワークショップ

テキスタイルフラワーや裂き織体験など、お子さまから大人まで楽しんでいただける、KAJIFの生地を使ったカジファクトリーパークならではのワークショップを楽しんでいただけます。
■パブリックアート

建築家・陶芸家の奈良祐希氏が手掛けた極細の炭素繊維複合材料(CFRP)を331本配置したパブリックアート。1本ずつ様々な方向に5度ずつ傾けることで個性的なモアレ現象を創出させ、
「原糸」の抽象化を意図しています。
■OLIVE GARDEN

南イタリア産の樹齢約1,000年のメインオリーブ、スペイン産の樹齢約500年以上のブランコオリーブ。2本のオリーブの木が訪れるお客様をお出迎えします。晴れた日には外でコーヒーを飲みながら立山連峰を眺めることもできます。
■WELCOME GARDEN

春には、79本の桜が満開に咲き誇り、石川の新たな桜の名所として訪れるお客様をお迎えします。そして、サステナブルにこだわり抜いた遊具では子どもたちが思う存分遊べるような工夫を随所に散りばめました。OLIVE GARDENとWELCOME GARDENはプラントハンターの西畠清順氏の監修です。
プロジェクトメンバー
KAJI FACTORY PARKのプロジェクトは、粒違いのメンバー全員がそれぞれの叡智を集結させ、力をあわせて取り組んできた結果、無事に施設をオープンする日を迎えることができました。

トータルディレクション / 山田遊氏 コメント
「地方創生」以前の2013年に、新潟県で「燕三条 工場の祭典」を立ち上げて以来、12年が経った今、石川県かほく市にこれほどの規模の産業観光施設が生まれることにワクワクしています。
ぜひ「KAJI FACTORY PARK」にご期待ください。
山田 遊(やまだ・ゆう)氏 プロフィール
メソッド 代表取締役
バイヤー・東京都出身。南青山のIDÉE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。国内外の店づくりを中心に、あらゆるモノにまつわる仕事に携わり、多岐に渡って活動を続ける。

内装デザイン / 佛願忠洋氏 コメント
カジファクトリーパークは、「日本の繊維を元気にする」をミッション掲げたカジグループが、合繊繊維の価値をより多くの人に広げるための場づくりであり、繊維のおもしろさや、可能性を最大限に感じることができるスペースです。工場の音や匂い、熱気や情熱をぜひ体験してください。
佛願 忠洋(ぶつがん・ただひろ)氏 プロフィール
ABOUT 代表
大阪府出身。1982年 大阪府生まれ。2008年–2011年 佐藤重徳建築設計事務所 勤務。2011年–2015年 graf 勤務。2015年– ABOUT 設立。
Award
2017 The American Architecture Prize silver Award
2017 The Great Indoors Award
2018 The German Design Award Special Mention
ABOUTは前置詞で、関係や周囲、身の回りを表し、副詞では、おおよそ、ほとんど、ほぼ、など余白を残した意味です。
我々は関係性と余白のあり方を大切に、モノ創りを生業として、毎日ABOUTに生きています。

グラフィックデザイン / 赤井佑輔氏 コメント
グラフィックを検討する中、本施設がKAJIFの発信拠点であるという本質に立ち返りロゴをKAJIFと共有する形で着地。ミニマルで切れ味のあるKAJIFのロゴを手がけた北川一成さんの仕事を、解釈しながら施設との調和を図りました。
赤井 佑輔(あかい・ゆうすけ)氏 プロフィール
paragram 代表
奈良県出身、2014年にgrafを経てparagram設立。言葉(gram)のそばに(para-)寄り添い、他動的に要望へ耳を傾けつつ、多動的にヴィジュアルコミュニケーションの定型文から常に抜け出す試みを続ける。コミュニケーションの楽しさ/複雑さ/温度などを大切にしながら一つ一つの仕事に向き合っている。

パブリックアートデザイン / 奈良祐希氏 コメント
各界で活躍するクリエイターがワンチームとなり共創した素晴らしいプロジェクトがいよいよ完遂!
奈良 祐希(なら・ゆうき)氏 プロフィール
建築家/陶芸家
1989年金沢市生まれ。2013年東京藝術大学美術学部建築科卒業、2016年多治見市陶磁器意匠研究所修了。2017年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻首席卒業。
2021年よりEARTHEN主宰。陶芸分野では、代表作<Bone Flower>が金沢21世紀美術館、大林コレクション等に永久収蔵されている。建築分野では、デビュー作<Node Kanazawa>でAACA賞芦原義信新人賞、日本建築設計学会賞、グッドデザイン賞、日本空間デザイン賞銀賞、いしかわ景観賞、金沢都市美文化賞等を受賞。国内外で10以上のプロジェクトが進行中。

ランドスケープデザイン / 西畠清順氏 コメント
パークに植えられたたくさんの木々たちのように、この施設自体もしっかりと地元に根付き、やがて花咲き芽吹くことを願ってます!
西畠 清順(にしはた・せいじゅん)氏 プロフィール
プラントハンター
世界中を旅して植物を収集し、様々なプロジェクトに応じて植物を届けるプラントハンター。2012年にそら植物園を設立し、数々の植物の国際取引やプロジェクトに携わる。近年office N seijunを創業し、自然・環境に関わるコンサルティング業務やベンチャー会社の立ち上げなど、活動は多岐にわたる。
カジグループについて


カジグループは1934年に創業。繊維にまつわる機械およびパーツの設計・製造・販売を行う梶製作所をもとに、糸加工のカジナイロン、織物製造のカジレーネ、編物を扱うカジニットなど国内外7社からなり、グループ力を生かした一貫生産を行っています。その技術力を世界に発信するため、2014年に“軽量” “コンパクト”をコンセプトとする「TO&FRO(トゥー アンド フロー)」、19年にテキスタイルブランド「KAJIF(カジフ)」、そして20年に超合理的セットアップブランド
「K-3B(ケースリービー)」をスタートしました。いずれもメイド・イン・ジャパンにこだわっています。
徹底的にこだわった糸の加工技術により高い機能性としなやかな手触りを実現したテキスタイルは、感性を刺激する生地として世界中から高い評価を受けております。
クレジット
建築設計:株式会社浦建築研究所
建築施工:株式会社トーケン
外構 企画計画:株式会社office N seijun
外構/造園 設計施工:そら植物園株式会社(西畠清順、廣橋知美)
遊具設計:株式会社ジャクエツ
内装設計:ABOUT(佛願 忠洋)
内装施工:ステンレス株式会社
アートディレクション:paragram(赤井祐輔)
写真・映像:市川智弘、関耀
トータルディレクション:株式会社メソッド(山田遊・坂井小夜香)
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