25卒外国人留学生は業界より「企業の独自の強み」に注目!中小企業に応募した?しなかった?アンケート調査
~25卒外国人留学生 中小企業への応募に関する調査(外国人留学生の人材紹介・定着支援 株式会社ASIA Link)~
外国人留学生専門の人材紹介会社 株式会社ASIA Link(本社:東京都小平市、代表取締役:小野朋江)は、海外展開中の中小・中堅メーカーに対して海外営業職・エンジニア職の新卒紹介を行っています。この度、就職活動を経験した25卒留学生にアンケート調査を行い、中小企業に応募した留学生にその理由を聞きました。さらに、留学生と日本人学生、前年と今年の調査の比較も行いました。彼らがどのような動機付けで中小企業に応募したのか、両者の共通性や差異、変化を明らかにすることで、中小企業が留学生へどのようにアプローチするのが適当であるのかを考察しました。
レポートの全文はこちらから→ https://blog.asialink.jp/business/20241112/
はじめに
株式会社ASIA Linkでは、2025年3月卒業予定の外国人留学生(以下、留学生とする)を対象に中小企業への応募に関するアンケート調査を実施しました。2023年12月に公表された出入国在留管理庁の「令和4年における留学生の日本企業等への就職状況について」によれば、従業員数300人以下の中小規模の企業に就職した留学生は全体の68.6%を占めており、その数は少なくありません。彼らがどのような動機付けで中小企業へ応募したのか、その理由を明らかにすることで、中小企業が採用活動を行う際の一助となることを目的に調査を実施しました。
調査概要
・調査期間:2024年9月8日~2024年10月1日
・調査機関(調査主体):株式会社ASIA Link
・調査対象:2025年3月卒業予定の外国人留学生
・サンプリング:ASIA Linkに登録している2025年3月卒業予定の外国人留学生696名及び教職員を通じてアンケートに協力してくれた留学生
・有効回答数:86名
・調査方法:Web上のアンケートフォームのリンクをメール送信
サマリー
・外国人留学生は日本人学生と同様に「やりたい仕事に就ける」と「会社の雰囲気がよい」を重視しており、自分にフィットした「仕事内容」と「組織文化・人間関係」が応募の動機付けとなることが示唆されました。特に仕事内容については、大企業の総合職と比較した際に、職種や求められている役割が明確であることが、中小企業への応募の有力な動機付けになると考えられます。
・留学生と日本人学生を比較して差が最も大きかったのは「将来性がある」で、留学生の方がより企業の将来性を重視する傾向が見られました。中小企業が彼らにアピールするためには、経営者自らが企業の将来性やビジョンについて、わかりやすく伝える必要があります。
・留学生はその企業が海外展開しているかどうかも、応募の動機付けとなっています。海外に拠点のある企業、海外との取引が盛んな企業、今後海外展開の予定がある中小企業は、それらをアピールすることで留学生の応募を増やせると考えられます。
・24卒の留学生と25卒留学生を比較すると、25卒の留学生は「企業の独自の強み」に注目しており、中小企業は、その企業ならではの独自の強みを広報・周知するといった情報提供の機会を増やしていくことで留学生の応募を促せると考えます。
中小企業への応募の有無
2025年3月卒業予定の留学生を対象に、中小企業(従業員300人未満の会社)に応募をしたかを尋ねたところ、86名より回答が得られました。そのうち「はい」は58名(67.0%)、「いいえ」は28名(33.0%)でした。ASIA Linkの前回調査の2024年3月卒業予定の留学生の74%が中小企業に応募したと回答していますが、今回は67%で7ポイント減少しています。日本人学生と同様に売り手市場であることが影響している可能性が考えられます。
中小企業へ応募した理由
中小企業へ応募したと回答した留学生58名(67.0%)に、応募理由について尋ねたところ、以下の回答が得られました。
最も多かったのが「やりたい仕事に就ける」29名(50.0%)、次いで「会社の雰囲気がよい」26名(44.8%)、「企業として独自の強みがある」19名(32.8%)。
日本人学生を調べたキャリタスの調査結果と比較して、差が最も大きかったのは「将来性がある」で、留学生は29.3%、日本人学生は11.5%で、17.8ポイントの差がありました。留学生の方がより企業の将来性を重視する傾向が見られました。
ASIA Linkの前回調査との比較で、最も差が大きかったのは「企業として独自の強みがある」で、前回13.5%、今回32.8%で、19.3ポイント増加していました。今回は企業の事業内容の独自性を重視する傾向が窺えます。次いで差が大きかったのは「志望業界の企業だった」で、前回43.2%、今回27.6%で、15.6ポイント減少していました。前回は業界を定めて応募する傾向がありましたが、今回は強みのある企業を個別に選ぶ傾向が見られました。
中小企業に応募する理由として、海外進出や海外に拠点があることが、留学生の応募の動機付けになるかどうかを明らかにするため、「海外・グローバルな展開をしている会社だった」を選択肢に入れました。その結果、「海外・グローバルな展開をしている会社だった」は28名(48.3%)が選択しており、「やりたい仕事に就ける」29名(50.0%)に次ぐ結果となりました。
中小企業へ応募しなかった理由
中小企業に応募したかの問いに「いいえ」と回答した28名(33.0%)に、中小企業(従業員300人未満の会社)を受けていない理由について尋ねたところ、以下の回答が得られました。
最も多かったのが、「特に理由はない」9名(32.1%)、次いで「情報が少なく企業研究が十分にできない」8名(28.6%)で、「海外で働く機会が少ない」7名(25.0%)、「発見しづらい(見つけにくい)」5名(17.9%)。
留学生が中小企業に応募しなかった理由は、「特に理由はない」9名(32.1%)、「情報が少なく企業研究が十分にできない」8名(28.6%)、「発見しづらい(見つけにくい)」5名(17.9%)でした。留学生は中小企業の情報を得られにくいことが窺えますが、日本人学生も中小企業の情報を得られやすいわけではないため留学生特有の傾向とは言えないと考えます。
中小企業が留学生にアピールする方法について
中小企業がさらに留学生に応募を促すためにどうすればいいと思うかを自由記述で尋ねたところ、84名より回答が得られました。回答内容を大別すると、「情報の提供機会を増やすこと(説明会など)」「多言語対応すること(日本語への配慮)」「待遇面の向上」「グローバルな環境にすること」「キャリアパスに関すること」に多くの意見が寄せられました。
レポートの全文はこちらから→ https://blog.asialink.jp/business/20241112/
留学生新卒採用イベント 社長LIVE2026
この記事を読んで留学生採用に興味を持たれた中小企業のみなさま、ぜひ「社長LIVE2026」にご参加ください。
■実施日時及び会場
【日時】2025年3月12日(水)
第一部 海外営業・国際業務編(文系・理系留学生参加)09:30~12:30
第二部 エンジニア・技術職編(理系留学生参加) 14:00~17:00
【会場】オンライン(ZOOM使用)
■お申し込み方法
お申込みの流れは以下のページでご確認ください。
https://www.asialink.jp/event/presidentlive2026/
下記フォームよりお申込みください。お申込み受付後、事務局より3営業日以内にご連絡いたします。
※申し込み締切:2024年12月31日(参加枠が充足次第受付を終了いたします)
https://forms.gle/V9pghT74QNBToDme9
ASIA Linkについて
ASIA Link(読み:アジアリンク)は、「多様な価値観を受入れる懐の深い社会を、留学生とともに、「働く」を通じて実現する。」を企業理念に掲げ、日本の中堅・中小企業と外国人留学生をつなぐ人材紹介事業を2012年1月より運営しています。顧客企業は約200社、登録外国人は11,900人(2024年10月時点)。最も得意とする分野はメーカーへの人材紹介で、海外営業職や技術職、将来の現地拠点幹部候補等で多くの外国人社員が活躍しています。企業の経営を人材面から支援するという考えのもと、紹介して終わりではなく、企業との信頼関係を構築しながら長いお付き合いをしています。
株式会社ASIA Link 会社概要
企業理念 :多様な価値観を受入れる懐の深い社会を、留学生とともに、「働く」を通じて実現する。
会社名 :株式会社ASIA Link
所在地 :東京都小平市小川町2-1971 エッグビル305
創業 :2011年10月
代表取締役:小野 朋江
事業内容 :
- 外国人留学生・高度外国人材専門の人材紹介(正社員)
- 経営者と外国人留学生の就職マッチング会「社長LIVE」企画・運営
- 外国人材採用・活用セミナー講師
- 外国人留学生育成事業
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