【注文住宅】建築費用が予算内に収まるケースはわずか2割!264人に聞いた“注文住宅で不満だったこと”
不動産の情報提供メディア「イエコン」を運営している株式会社クランピーリアルエステート(本社:東京都中央区築地、代表取締役社長:大江 剛 / 寺田 真吾)は、全国の男女264人に対して「注文住宅で後悔したこと関する意識調査」を実施いたしました。調査の結果、建築費用が予算内に収まるケースはわずか2割にしか満たないことが分かりました。
※当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/survey/32862)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
建築費用が予算内に収まる人はわずか2割!

注文住宅を建てることは、多くの人にとって一生に一度の大きな買い物であり、綿密な計画と資金準備が不可欠です。しかし、現実は理想と異なり、建築費用が予算を大幅に超過してしまうケースが少なくありません。
今回のアンケート調査では、建築費用が予算内に収まったと回答した人は、わずか2割程度という結果が明らかになりました。
調査結果の内訳を見てみると、予算に対して実際の建築費用が大幅にオーバーした(20%以上)と回答した人が10.6%。ややオーバーした(5〜20%)と回答した人が67.1%という結果です。つまり、全体の77.7%もの人が予算をオーバーしてしまったことを意味します。
注文住宅を検討する際には、見積もり段階から価格変動リスクを考慮し、複数の業者から見積もりを取り、比較検討することが不可欠です。
注文住宅の費用に関して不満だったこととは?

注文住宅の費用に関して具体的にどのような点に不満を感じたのでしょうか。
調査の結果、36.4%の人が「後悔していない」と回答した一方で、残りの63.6%の人たちは何かしらの不満を抱えていることがわかりました。
不満の内容として多かったのは次の通りです。
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初期の見積もりから大幅にコストが増えた:28.1%
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契約内容がそもそも曖昧で追加費用が発生した:21.5%
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料金設定が不透明で、納得できなかった:11.2%
これらの結果から、見積もり段階での詳細な確認と、契約内容の透明性が重要であることがわかります。
具体的な意見としては「1社見積もりだったため価格交渉がほとんどできず、業者のペースで押し切られた」「営業の方の『だいたいこれくらいで入れられます』という言葉を信じてしまい実際にはもっとコストがかかった」という声が寄せられました。
「料金を削りすぎてシャッターを付けなかった」など、建築費用を抑えるために妥協した結果、後悔したという意見もありました。
建築費用を抑えることは重要ですが、将来的な快適性や安全性も考慮し、慎重に判断することが大切です。複数の不動産会社から見積もりを取り、各社の提案内容や料金体系を比較検討することで、より納得のいく家づくりを進めることができるでしょう。
コスト以外にも不満ポイントが…担当者に関する不満とは?

注文住宅の建築において、不動産会社の担当者は、顧客の夢を形にするための重要なパートナーです。しかし、担当者の質によっては、コスト面だけでなく、さまざまな不満が生じる可能性があります。今回のアンケートでは、担当者への不満に関する調査も行いました。
その結果、「担当者の提案力の欠如」が27.7%で最も多く、「担当者のコミュニケーション不足」も23.1%で3位に入りました。
担当者が顧客の要望を十分に理解せず、適切な提案ができなかったり、連絡が滞ったりすることで、顧客の不満が高まっていることを示唆しています。
具体的な意見としては、「親身になって相談に乗ってくれなかった」「こちらの要望をうまく伝えられなかった」といった声が寄せられました。
また「工期が遅れた」という回答も16.7%存在し、スケジュール管理能力も重要なポイントであることがわかります。
これらの結果を踏まえ、不動産会社選びで後悔しないために、何をするべきだったかという質問を投げかけたところ、「営業担当者と念入りに打ち合わせをする」と回答した人が19.3%で1位となりました。
複数の不動産会社を検討するだけでなく、担当者との相性やコミュニケーション能力を見極めることも、満足度の高い家づくりには欠かせないといえるでしょう。
まだまだ不満は終わらない!デザインに関する不満とは?

理想の住まいを実現するためには、注文住宅のデザインは重要な要素です。
しかし、デザインにこだわりすぎると、住み始めてから不満が出てくることも少なくありません。今回のアンケートでは、不動産会社が提案したデザインについて、どのような点に後悔があるかを調査しました。
その結果、41.0%の人が「後悔していない」と回答した一方で、半数以上の人が何かしらの不満を抱えていることがわかりました。
具体的な回答結果は次のとおりです。
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収納スペースが不足している:17.5%
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内装の仕上げが満足できなかった:15.9%
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動線の設計が不便だった:11.2%
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外観デザインが希望と異なった:10.8%
これらの結果から、見た目の美しさだけでなく、日々の生活における機能性や快適性も考慮したデザイン提案が重要であることがわかります。
特に、女性からの回答では「収納スペースの不足」「内装の仕上げ」への不満が多く、男性よりも細かい部分へのこだわりが強い傾向が見られました。
アフターサポートに関して、不動産会社に求めるリアルな声とは?

注文住宅は、建てて終わりではありません。住み始めてからの快適な生活を維持するためには、不動産会社による手厚いアフターサポートが不可欠です。
今回のアンケートでは、実際に注文住宅を建てた人たちが、不動産会社にどのようなアフターサポートを求めているのか、具体的な声を集めました。
最も多かったのは「迅速な対応・スピード解決」で、「問い合わせや連絡への返信を早くしてほしい」「不具合や修繕にすぐに対応してほしい」といった意見が目立ちました。
また、「定期的な点検・連絡」を求める声も多く、「定期点検の頻度を増やしてほしい」「定期的な連絡や訪問をしてほしい」といった要望が寄せられています。
これらの声以外にも、「丁寧な説明・寄り添う姿勢」や「保証期間・無償修理の充実」を求める意見もありました。
近年、住宅の性能は向上していますが、長く住み続けるためには定期的なメンテナンスが欠かせません。不動産会社には、建てた後の顧客との関係性を維持し、安心して暮らせる住まいを提供するための継続的なサポートが求められています。
以下には、アンケート結果から抽出したアフターサポートでの改善点と意見をまとめました。
1. 迅速な対応・スピード解決
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問い合わせや連絡への返信を早くしてほしい
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不具合や修繕にすぐに対応してほしい
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担当者に連絡がつきやすくしてほしい
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問題発生から解決までの時間を短縮してほしい
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緊急時にはすぐに駆けつけてほしい
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手続きや書類の作成をもっと早くしてほしい
2. 定期的な点検・連絡
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定期点検の頻度を増やしてほしい
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定期点検時に隅々まで確認してほしい
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定期的な連絡や訪問をしてほしい(こちらから連絡する前に)
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住宅の状態について定期的に確認連絡がほしい
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点検結果の詳細な報告がほしい
3. 丁寧な説明・寄り添う姿勢
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分かりやすく説明してほしい
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不具合がないか一緒に見回って納得できるようにしてほしい
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親身な対応、寄り添う姿勢がほしい
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売ったら終わりのような態度ではなく、困った時にサポートしてほしい
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顧客の言い分をきちんと聞いてほしい
4. 保証期間・無償修理の充実
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保証期間をできるだけ長くしてほしい
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修繕費の無償期間を長くしてほしい
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初期不良の時期を長くしてほしい
不動産会社は複数検討している人が7割以上

今回のアンケートでは、不動産会社選びの際に、何社の不動産会社を検討したかについて調査しました。その結果、7割以上の人が複数の会社を検討していることが明らかになりました。
具体的には、38%の人が「3~5社」を比較し、33%の人が「2社」を比較検討したと回答しています。多くの人が複数の不動産会社を比較検討することで、より自分に合った会社を選びたいと考えていることが伺えます。
一方で、最初から1社に決めていたという人も24%とかなり多く存在していることが分かります。
複数の不動産会社を検討することで、各社の提案力や価格、デザインなどを比較できるようになります。より多くの情報に触れることで、自分自身の理想とする住まいのイメージも明確になるでしょう。
不動産会社を選んだ決め手はやっぱり金額と対応のよさ?
では、複数の不動産会社を検討した結果、最終的に何が決め手となって契約に至ったのでしょうか。調査結果、以下のようなランキングになりました。

これらの結果から、不動産会社選びにおいては、金額だけでなく担当者の対応や住宅の品質、性能といった要素も重視されていることがわかります。
また、「希望を反映した提案をしてくれたから」や「営業担当者の説明に納得できたから」という声もあることから、担当者の提案力や説明力が不動産会社選びの重要な要素となるのは間違いありません。
これらの結果から、不動産会社は、金額面での魅力を高めるだけでなく、顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、最適な提案をすることで、顧客満足度を高めることが重要になるといえるでしょう。
最も参考になった情報源は?知人の体験談は意外と参考になる?

注文住宅を建てる際、多くの人がさまざまな情報源から情報を収集します。
今回のアンケートでは、注文住宅を建てる際に、最も参考になった情報源として、「インターネット(ブログ、SNS、専門サイト)」が46.5%で1位となりました。近年、インターネットを通じてさまざまな情報を手軽に入手できるようになったことが、この結果に繋がっていると考えられます。
注目すべきは、2位の「知人の体験談」で29.6%と、約3割の人が身近な人の声を参考にしている点です。インターネット上の情報だけでなく、実際に家を建てた人のリアルな声が、注文住宅を検討するうえで価値のある情報源であることを示唆しています。
3位は「不動産会社の資料」で22.9%でした。これは、不動産会社が提供する情報も一定の信頼を得ていることを示していますが、インターネットや知人の体験談と比較すると、その割合は低いことがわかります。
不動産会社は、自社の強みや魅力を効果的に発信するとともに、顧客との信頼関係を築き、リアルな体験談を提供できるような取り組みが重要になります。
◆当調査の利用に関して
当調査のデータを引用・転載する場合には、「出典:イエコン(株式会社Clamppy)」と、URL(https://iekon.jp/column/survey/32862)をご記載いただきますよう、お願いいたします。
【調査概要】
■調査名:注文住宅の不満についてのアンケート
■調査対象:注文住宅を購入した経験のある方
■調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート
■有効回答人数:264
■調査期間:2025年1月26日~2025年2月12日
【会社概要】
社名:株式会社クランピーリアルエステート
本社所在地:東京都中央区築地2-10-6 Daiwa築地駅前ビル9階
代表者氏名:大江剛/寺田真吾
資本金:1億円
事業内容:共有名義不動産買取事業/訳あり相続不動産買取事業/不動産仲介事業(売買仲介)/不動産業者検索サイト「イエコン」の運営
会社ホームページ:https://c-realestate.jp
イエコン:https://iekon.jp/
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