国内NPO初「Credly by Pearson」のデジタルバッジでボランティア活動を可視化
NPO法人あなたのいばしょが相談員の社会貢献を証明する新制度開始
特定非営利活動法人あなたのいばしょ(本部:東京都千代田区、理事長:根岸督和、以下「あなたのいばしょ」)は、2025年8月より、世界的なデジタル認証バッジプラットフォーム「Credly by Pearson」※を活用し、ボランティア相談員(以下「いばしょ相談員」)を対象としたデジタルバッジの発行を開始しました。日本のNPOとしては初めての試みであり、社会で明らかにされにくい、いばしょ相談員の想いや努力を「見えるかたち」に変えて社会に届ける仕組みです。
※世界最大規模の教育サービス会社ピアソンが開発し、日本経済新聞社 人財・教育事業ユニットが国内展開を主導する、デジタル認証バッジを発行、管理、共有するためのプラットフォームサービス。世界中で4,000以上の企業・団体に導入され、SNS上で毎月数十万のCredlyバッジが共有されている。
あなたのいばしょは「望まない孤独のない社会の実現」を目指し、24時間365日、誰でも無料・匿名で利用できる相談窓口を運営しています。日々寄せられる相談に向き合うのは国内外から参加するいばしょ相談員であり、その活動は一人ひとりの熱意に支えられています。
これまで、いばしょ相談員として活動していることは、匿名性の担保といばしょ相談員の安全確保を最優先として、原則非公開としてきました。しかし相談窓口の設立から5年が経過し、社会貢献や非営利活動への参加をキャリアやアイデンティティの一部として発信したいという声が増加。相談システムも独自開発のものとなり、匿名性の担保が相談者と相談員間だけでなく、相談員間でも保持できる体制が整いました。
あなたのいばしょの理事長である根岸は、「匿名性を守りながらも、相談員の努力や想いを社会に伝えられる仕組みが整ったことを大変うれしく思います。孤独や孤立に悩む人を支える活動が、社会にとって欠かせない営みであることを可視化することで、支援の輪をさらに広げていきます。」と述べています。
デジタル認証バッジプラットフォーム「Credly by Pearson」開発元のピアソン、日本法人ピアソン・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:寺西裕、以下「ピアソン」)代表取締役の寺西氏は次のように述べています。「「Credly by Pearson」は学びや成果を共有するために世界中でご利用いただいております。この度の導入を通じて、あなたのいばしょ様の意義ある活動がより広く認知されることに貢献できることを大変嬉しく思います。また、スキルの可視化を通して、相談員の皆様のモチベーション向上やキャリア形成にもお役立ていただけることをこころより願っております。」
こうしたあなたのいばしょ内における環境の変化といばしょ相談員からのニーズの高まりを踏まえ、今年度からデジタルバッジ認証制度を導入しました。ピアソン提供のバッジ管理システムで常に自分のバッジ取得状況が見える化されると共に、本人が希望する場合、LinkedIn限定で活動していることを発信できる仕組みとし、発信はいばしょ相談員自身がLinkedIn上で行います。(法人側が操作することはありません。)
この制度により、あなたのいばしょとして社会的な価値の可視化と連携拡大、そしていばしょ相談員には活動への誇りの醸成とモチベーションの向上をもたらすことを目的としています。
<あなたのいばしょのデジタルバッジ認証制度の特長>
①いばしょ相談員としての活動を示すことができる、あなたのいばしょ初の試み
国内外で活動するいばしょ相談員は顔や名前を出さず、チャットを通じて孤独を抱える人びとの声に寄り添っています。その匿名性ゆえに、これまで外部に活動を伝える術がありませんでした。
今回新たに導入されたデジタルバッジ認証制度は、これまで匿名性の観点から明かすことができなかった「あなたのいばしょの一員であること」をLinkedIn上でのみ公表可能とし、社会貢献活動への参加を示すことができる、新たな取り組みです。
②スキルと継続性を評価する、信頼性のあるデジタルバッジ認証制度の設計
バッジは、単なる参加証ではなく、所定の条件を満たした方のみに発行されます。具体的には、1年に1回のいばしょ相談員としての活動更新のための研修の受講や、優れた相談対応が確認された方、あなたのいばしょの定めた研修を修了した方などが対象です。
今後は、活動期間・対応件数・スキル習得などに応じて、「ブロンズ/シルバー/ゴールド/プラチナ」のステージ制も導入予定です。
この認定バッジには、世界中で4,000以上の企業・団体が導入する「Credly by Pearson」の仕組みを採用しており、信頼性と国際的な認知性を兼ね備えています。
③学びと誇りを社会に届けるキャリア資産へ
このデジタルバッジ認証制度は、いばしょ相談員の学びや活動の積み重ねを可視化し、モチベーションの維持とエンゲージメント向上を目的としています。継続的な研修や活動への参加が、目に見えるかたちで評価されることで、個人の成長を実感しやすくなります。
また、このデジタルバッジ認証制度を通じて、個人のスキルや経験が社会的に証明され、将来的には就職や転職などキャリア形成の場でも活用されることを目指しています。ボランティア活動がより多様なかたちで認識され、その価値が社会に広がっていく契機となることを願っています。
これにより、支援の担い手であるいばしょ相談員が社会の中で正しく評価され、その活動の価値が広く共有される環境をつくっていきます。デジタルバッジ認証制度は、社会的な評価だけでなく、「匿名でも支えあう社会のあり方」を提案する私たちの先導の形でもあります。蓄積される支援と研修の記録としてのデジタルバッジは、支える人たちの誇りを育むと同時に、社会全体への理解と連携を推進する礎となります。
そして、孤独や孤立に悩む人が、支え手の存在を身近に感じられる社会を築き、「望まない孤独のない社会」へとつなげていきます。
■デジタル認証バッジプラットフォーム「Credly by Pearson」とは
世界最大規模の教育サービス会社ピアソンが開発し、日本経済新聞社 人財・教育事業ユニットが国内展開を主導する、デジタル認証バッジを発行、管理、共有するためのプラットフォームサービス。世界中で4,000以上の企業・団体に導入され、SNS上で毎月数十万のCredlyバッジが共有されている
■あなたのいばしょチャット相談について
「あなたのいばしょチャット相談」は、特定非営利活動法人あなたのいばしょが運営する、24時間365日、年齢や性別を問わず誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口で、厚生労働省自殺防止対策事業補助事業、厚生労働省支援情報検索サイト登録事業となっています。
あなたのいばしょチャット相談では、相談員の研修から実際の相談対応までを全てオンラインで実施することにより、スキマ時間を活用してボランティア相談員として活動できる環境を整備しました。これにより、相談窓口で最も深刻な課題とされていた相談員不足という問題を解消したほか、相談が最も増える日本時間の夜22時から朝方にかけては海外在住の日本人相談員ボランティアが時差を活用した相談対応にあたることにより、全国規模で相談を受け付ける相談窓口としては初めてかつ唯一24時間365日対応の相談窓口として機能しています。
■あなたのいばしょについて
2020年設立。本部は東京都千代田区。24時間365日年齢や性別を問わずだれでも無料・匿名で相談できるチャット相談窓口「あなたのいばしょチャット相談」(厚生労働省自殺防止対策事業)を運営。世界32カ国に約1,000名の相談員を抱え、1日最大で約3,000件の相談に応じる国内最大規模のチャット相談窓口。孤独対策を日本で初めて提唱し、大臣設置や推進法成立に寄与。孤独・孤立対策官民連携プラットフォーム幹事団体。2022年、Forbes JAPAN「すぐれた非営利団体30選」。
URL:https://talkme.jp/
■本件に関するお問い合わせ先
特定非営利活動法人あなたのいばしょ 広報担当(鈴木)
pr@ibashochat.org
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