【平和祈念展示資料館】2月8日(水)~14日(火)、九段生涯学習館で、特別展示「軍人たちの描いた大陸スケッチ」開催! 4人の軍人が戦争当時、大陸と呼ばれた赴任地で描いたスケッチ画や絵葉書など93点紹介
第二次世界大戦における兵士、戦後強制抑留者(いわゆるシベリア抑留者)、海外からの引揚者に関する資料を展示する平和祈念展示資料館(所在地:東京都新宿区西新宿、館長:増田 弘)は、九段生涯学習館2階 九段ギャラリー(千代田区九段南)で、「特別展示『軍人たちの描いた大陸スケッチ』」を開催します。
期間は2023年2月8日(水)~14日(火)まで。時間は9時~17時、入場料は無料です。
当資料館は、九段生涯学習館2階 九段ギャラリーを会場に、毎年、館外特別展示を開催しており、今回が10回目です。
期間は2023年2月8日(水)~14日(火)まで。時間は9時~17時、入場料は無料です。
当資料館は、九段生涯学習館2階 九段ギャラリーを会場に、毎年、館外特別展示を開催しており、今回が10回目です。
特別展示「軍人たちの描いた大陸スケッチ」では、満州事変(1931年)から終戦(1945年)までの間に、当時“大陸”と呼ばれた中国や満州、東南アジアなどに赴任した4人の軍人が描いたスケッチ画や、日本の家族に送った軍事郵便葉書など、合計93点を展示します。
4人の絵はスタイルもタッチも異なりますが、戦争の緊迫感や生々しさはなく、大らかな大陸の風景や異国の風物、日常の暮らしなどを題材に、個性的で抒情的な視点で描かれています。
●武藤夜舟(むとう・やしゅう、1892~1974年)は、幼い頃から、私立美術学校の「川端画学校」創設者である日本画家の川端玉章(かわばた・ぎょくしょう)の下で、日本画を学んでいました。陸軍士官学校を卒業し、将校として出征。1931(昭和6)年、陸軍省の依頼で満州事変の記録画を制作し、その後は多くの軍事郵便絵葉書の原画を描きました。退役後は、日本画家として活躍します。
本展では、武藤が原画を描いた「軍事郵便絵葉書」20点を紹介します。
●今村嘉吉(いまむら・かきち、1888~1941年)も、武藤夜舟と同様に、陸軍士官学校を卒業後、将校として大陸に渡りました。1931(昭和6)年には、陸軍省の会議室で50点の戦争画の個展を開いています。洋画を学んでいたため、「陸軍記念日」25周年を記念して初めて製作されたポスター『三月十日は國の記念日』や『勝って兜の緒を締めよ』など、陸軍省のポスターをはじめ、軍事郵便絵葉書の原画を数多く手掛けました。
※「陸軍記念日」は、1905(明治38)年の日露戦争における陸戦の「奉天会戦」に勝利した3月10日。
1906(明治39)年1月に制定され、第二次世界大戦後に廃止になりました。
本展では、今村が原画を描いた6点の「軍事郵便絵葉書」を展示します。
●近藤啓二(こんどう・けいじ、1907~1998年)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業し、カトリック美術協会を創立するなど洋画家として活動しながら、美術教師になりました。1944(昭和19)年、37歳で召集され中国に渡ります。13か月の軍隊生活のうち、体調を崩して8か月を病院で過ごし、傷病兵を引率して復員しました。
本展では、南支(現在の中国南部)での体験を記した随筆「南支従軍記」のための挿絵の中から、軍隊生活や現地の風物をスケッチした21点を展示します。
●土肥慎太郎(どい・しんたろう、1911~1990年)は、陸軍幹部候補生の教育を受けたのち、26歳から3年間の軍隊経験をします。土肥は「俳句」を趣味としており、赴任した中国から大阪の自宅の家族に宛てた軍事郵便葉書には俳句と共に関連した絵が描かれています。
32歳の時に2度目の召集があり、ビルマ(現・ミャンマー)方面にわたりました。終戦後に捕虜となり、ビルマのトングー(現・タウングー)の収容所に入ります。ここでは、仲間と俳句集を作り、スケッチ帖には植物やビルマの風物を多く描きました。
本展では、1度目の赴任先の中国から自宅宛てに、俳句とスケッチを描いて出した18点の「軍事郵便葉書」と、2度目の出征で駐留したビルマで描いた「スケッチ画」28点を展示します。
【九段生涯学習館での特別展示 開催概要】
催事名称
「平和祈念展示資料館 特別展示『軍人たちの描いた大陸スケッチ』」
場所
九段生涯学習館 2階 九段ギャラリー
所在地
〒102-0074東京都千代田区九段南1-5-10
アクセス
東京メトロ東西線・半蔵門線、都営地下鉄新宿線「九段下」駅下車
6番出口前
期間
2023(令和5)年2月8日(水)~14日(火)
時間
9:00~17:00
入場料
無料
展示内容
軍人として大陸に渡った「武藤夜舟」「今村嘉吉」「近藤啓二」「土肥慎太郎」
の4人が赴任地で描いたスケッチ画や、家族に宛てた軍事郵便葉書を展示。
総展示点数
93点
(武藤夜舟:20点、今村嘉吉:6点、近藤啓二:21点、土肥慎太郎:46点)
主催
平和祈念展示資料館
後援
千代田区
協力
昭和館、しょうけい館
連携企画
・昭和館(千代田区九段南1-6-1)では、館内のニュースシアターで
大陸の様子を伝えるニュース映画を上映するほか、図書室で関連書籍の
紹介コーナーを設置します。
・しょうけい館(千代田区九段南1-5-13ツカキスクエア九段下)では、中国戦線で
戦傷病者となった方の証言映像を上映するほか、証言者の関連資料を展示します。
備考
当資料館主催の「特別展示」は毎年1回開催。
1回目は2013年9月、今回で連続10回目。
その他
・来場の際は、新型コロナウィルス感染症 拡大防止対策に協力してください。
・新型コロナウィルス感染症の拡大状況によって、入場制限や開催中止、あるいは
期間変更になる場合があります。
一般の方からのお問い合わせ先
平和祈念展示資料館
TEL:03-5323-8709
公式HP:https://www.heiwakinen.go.jp
※参考:「平和祈念展示資料館」 施設概要
施設名
平和祈念展示資料館(へいわきねんてんじしりょうかん)
英文表記
Memorial Museum for Soldiers, Detainees in Siberia, and Postwar Repatriates
開館日
2000(平成12)年11月30日
施設内容
兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者に関する資料を展示
所在地
〒163-0233 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33階
TEL:03-5323-8709 FAX:03-5323-8714
アクセス
・都営大江戸線 「都庁前」駅 A6出口から徒歩 約1分
・東京メトロ丸の内線 「西新宿」駅から徒歩 約5分
・JR、小田急線、京王線 「新宿」駅西口から徒歩 約10分
開館時間
9:30~17:30(最終入館17:00)
休館日
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日)、年末年始、
新宿住友ビル全館休館日
入館料
無料
展示面積
約460平方メートル
施設構成
常設展示室(兵士コーナー、戦後強制抑留コーナー、海外からの引揚げコーナー)
企画展示コーナー、体験コーナー、情報メディアコーナー、図書閲覧コーナー、
ビデオシアター
所蔵資料数
所蔵資料数:約23,000点、所蔵図書数:約14,000点、
常設展示資料数:約400点(グラフィックやジオラマ含む)、
開架図書数:約2,000点
館長
立正大学名誉教授・増田 弘(ますだ・ひろし)
入館者数
約94万6,000人(2000年11月30日~2022年12月31日現在)
公式HP
https://www.heiwakinen.go.jp
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCLrCfHRIshZcXbaKq3xuBTw
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