支援現場のDXアプリ「AI支援さん」のAI書類生成機能をリリース【自治体や事業所独自のフォーマットにも対応可能に】

自治体ごとに異なる業務フローに寄り添う新しいSaaS開発の形

株式会社パパゲーノ

2025年3月19日 09時00分

企業のDX支援や、精神・発達障害のある方の就労支援サービスを運営する株式会社パパゲーノ（本社：東京都杉並区、代表取締役：田中康雅）は2025年3月19日、支援現場のDXアプリ「AI支援さん」の新機能として「AI書類生成機能」を正式リリースしました。

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AI支援さんの「AI書類生成機能」とは？

「AI支援さん」の新機能「AI書類生成機能」は、障害福祉業界特有の自治体や事業所独自のフォーマットにも対応し、任意のフォーマットを作成した上で、面談音声からAIによる下書き自動生成を可能にします。

【AI支援さんで作成できる書類の例】

フェイスシート
アセスメントシート
個別支援計画
サービス等利用計画
モニタリングシート
ケース会議録
委員会議事録
事例検討会記録

AI書類生成機能を開発した理由は「自治体ごとの独自ルール」

障害福祉業界では、自治体ごとに異なる書類フォーマットや独自ルールが存在し、デジタル化を阻む要因の一つとなっています。

従来のソフトウェアでは、書類作成時に画一的な項目に沿う必要があり、各自治体や事業所ごとの独自フォーマットには対応できませんでした。しかし、自社で就労継続支援B型事業所「パパゲーノ Work & Recovery」を運営したり、いくつかの事業所でAI支援さんを導入していただくにあたり、「事業所ごとに使っている個別支援計画の書式が全く異なる」「従来の介護福祉型のソフトでは、事業所ごとの書類の違いに対応できない」という課題が根強いことを痛感しました。

従来のソフトウェアと異なる開発思想と設計

「AI支援さん」は、自治体ごとの独自ルールが多い障害福祉業界でDXを推進していくために、事業所が使用している既存のWord・Excelファイルを活用できる仕組みを採用しています。事業所が日頃使用している書類フォーマットを直接取り込み、そこにAIが必要な情報を書き込む形で書類を生成する形にすることで、現在の業務の流れや書類を変更せずにDX・AI活用を推進することを可能にしています。

このような大規模言語モデル（LLM）の活用を前提とした開発思想とデータベース設計により、障害福祉業界でDXを進める上でボトルネックとなっていた自治体・事業所ごとの独自書式に対応できる点が「AI支援さん」の特徴です。

【従来のソフトウェア】

決められた書式でしか書類作成ができない
手作業で情報をポチポチ入力して書類を作成する必要がある

【AI支援さん】

事業所の好きな項目を設定して独自のフォーマットの書類を作成できる
面談を録音するだけで書類は自動生成される

【導入事業所の声】面談音声を録音するだけで、移動時間中に書類が完成している

私たちは東京都内の新宿と世田谷地域を中心に特定相談支援事業を提供しています。自治体ごとに異なる書類作成のルールがあり、非常に大きな負担となっていました。50代、60代でパソコンに不慣れなスタッフも多く、モニタリング面談をした後にExcelで書類作成をすることが大きな負担になっていました。

「AI支援さん」の導入後は、独自フォーマットを簡単に設定できて、しかもAIが面談の音声をもとに下書きを作成してくれるので、業務が大幅に効率化しました。これまで記憶と手書きのメモを頼りに書類作成していたところから、より的確な書類を作れるようになったとスタッフからも好評です。

録音データから書類は自動生成されるので、相談支援専門員は、面談でしっかりと深く正確に話を聞き取ることや、社会資源の提案・調整などに集中できます。どうしても行政の指定を受けて提供している事業という特性上、「記録を残し、書類を作り、国保連に請求する」という事務作業に追われてしまうのが多くの支援者に共通する悩みかと思います。「AI支援さん」はその悩みを解消し、書類作成の正確性もスピードも向上し、より本質的なソーシャルワークに専念しやすい環境を実現してくれるツールです。これからの進化にも期待しています。

（東京都内特定相談支援事業所支援員）

「AI支援さん」について

AI支援さんは、支援現場の声を聞いて生まれた、最先端のAIを活用した支援記録アプリです。日々の記録や、面談の記録などをテキストや「音声」で取得することで、書類をワンクリックで作成することができます。支援現場の書類作成や記録業務などのノンコア業務にかかる時間を効率化し、対人支援などのコア業務に現場の支援員が割ける時間を創出し、支援の質の向上をサポートします。

AI支援さんの今後の展望

株式会社パパゲーノは、今後も「AI支援さん」の機能拡充を進め、障害福祉業界におけるDX推進を支援してまいります。「AIを活用したソーシャルワークの付加価値向上」を目指して、ユーザーの声を積極的に取り入れ、より現場に適した形での機能改善を継続的に行っていきます。自治体の制度変更にも迅速に対応できるよう、最新技術を活用しながらアップデートを重ねる方針です。

AI支援さんの導入に関心のある方や取材をご希望の方は気軽にご連絡ください。共にAI時代の障害福祉の未来を考え、実装していきましょう。

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