オードリー・タン、E・グレン・ワイル著、米TIME誌でも取り上げられた話題の書『PLURALITY』日本語版が、サイボウズ式ブックスから遂に刊行!
ダライ・ラマ14世、台湾前総統・蔡英文、イーサリアム創設者・ヴィタリック・ブテリンなど各界から賛同の声が続々!
サイボウズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:青野慶久、以下サイボウズ)は、「サイボウズ式ブックス」(https://cybozushiki.cybozu.co.jp/books/)より、初代台湾デジタル大臣オードリー・タン氏、米マイクロソフト首席研究員E・グレン・ワイル氏、⿻ コミュニティによる新刊『PLURALITY(プルラリティ) 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』(翻訳:山形浩生、解説:鈴木 健)を、本日2025年5月2日(金)に発売いたします。情報解禁されるやいなや、予約段階からAmazon売れ筋ランキングで1位(情報社会カテゴリ 2024/7/25)を獲得するなど、いま注目の一冊です。

■書籍概要
書名 『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』
著者 オードリー・タン、 E・グレン・ワイル、⿻ コミュニティ
翻訳 山形浩生
解説 鈴木健(『なめらかな社会とその敵』著者)
定価 3,000円(税別)
仕様 A5判/4色:4ページ/1色:624ページ
形式 書籍版/電子版
発行 サイボウズ株式会社
発売 株式会社ライツ社
発売日 2025年5月2日(金)
ISBN 9784909044570
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4909044574
日本語版には、オードリー・タン、 E・グレン・ワイルによる「日本語版刊行に寄せて」を特別収録。翻訳は、世界的ベストセラー『21世紀の資本』(トマ・ピケティ著)の翻訳などで知られる山形浩生氏が担当。解説は、プルラリティの思想と多くの共通点を持ち、その先見性で注目を集める『なめらかな社会とその敵』(勁草書房)の著者である鈴木健氏に執筆いただきました。
■内容紹介

Plurality(プルラリティ)は、台湾のデジタル民主主義を牽引する初代デジタル大臣オードリー・タンとマイクロソフト首席研究員にして気鋭の経済学者グレン・ワイルが提唱する新たな社会ビジョンです。2024年5月に『Plurality: The Future of Collaborative Technology and Democracy』と題した書籍が出版され、米TIME誌でも取り上げられるなど、世界で大きな話題となっています。
急速な技術革新の時代において、AIや大規模プラットフォームは世界をつなぐ一方で、フェイクニュースの蔓延や中央集権的な監視によって民主主義を脅かし、社会的分断を深めています。
日本でも少子高齢化、社会の多様化、政治的諦観など様々な課題に直面しながら、社会的分断をいまだ超えられずにいます。しかし、著者たちは伝統と革新が共存する日本こそ、プルラリティの考え方を活かせる可能性があると指摘しています。
プルラリティとは「多元性」「複数性」を意味し、「特異点」「単一性」を表すシンギュラリティに対置される概念です。本書では、プルラリティを「社会的差異を超えたコラボレーションのための技術」と定義。単一の視点ではなく多様な考え方を認め、テクノロジーと民主主義の共生を目指すことで、社会的・文化的な違いを超えた相互理解と尊重を育む新たな道を、著者たちは示しています。
真の調和とは差異を避けることではなく、多様な声を積極的に束ねて共通の目標へ向かうことにあります。プルラリティは対立を助長するのではなく、対立を創造的エネルギーに変え、社会的結束や合意形成のための協力的な力を生み出すためのツールと考えを提供するものです。

■著者からのメッセージ
真の調和とは差異を避けることではなく、多様な声を積極的に束ねて共通の目標へ向かうことにある。日本こそが、次なる道を照らし出す存在になり得ると強く信じている。
ーーーオードリー・タン
プルラリティは、世界中のめまいがするほど多様な文化から引き出した伝統を、完成させ、折り合わせ、慎重にハイブリッド化して改善するという昔ながらの日本の誇りと共鳴するものだ。
ーーーE・グレン・ワイル

■各界から賛同の声が続々!
多元性という広大無辺の広がりの中で、それぞれの生命は唯一無二の尊い存在である……外部の状況がいかに危ういものであろうとも……分かち合う善の種が大地を突き破り、共感、喜び、調和の花へと開花するよう、積極的に行動しよう。
ーーーダライ・ラマ14世
民主主義は相反する価値観の対立であった。しかし台湾では、民主主義は多様な価値観の対話となっている。オードリー・タンは、イデオロギーの制約を超越した「デジタル・デモクラシー」を創造する方法を示してくれた。
ーーー蔡 英文(台湾前総統)
技術的に進歩し、政治的に挑戦的で、急速に進化する21世紀において、自由で開かれた未来とはどのようなものだろうか? グレン、オードリー、そして共著者たちは、説得力のある展望を提示している。ーーーヴィタリック・ブテリン(イーサリアム創設者)
『PLURALITY』は、いま日本で読む価値のある本である。読者には、「社会的差異を超えたコラボレーション」として本書を日本の文脈に取り入れ、発展させることが求められている。
ーーー鈴木 健(『なめらかな社会とその敵』著者、スマートニュース取締役会長)
インターネット技術が分断を加速したのであれば、心地よい共存も実現できるはず。Plurarityには、そのためのヒントがあふれています。
ーーー青野慶久(サイボウズ代表取締役)
■著者登壇予定
【オードリー・タン × E・グレン・ワイルが語る、次世代の民主主義と日本の未来】 『PLURALITY(プルラリティ)』サイボウズ式ブックス 刊行記念トークイベント (モデレーター:竹下隆一郎)
開催日時:2025年5月11日(日)11:00~13:00(10:40開場)
主催:サイボウズ式ブックス
詳細はこちらから:https://store.tsite.jp/roppongi/event/shop/46785-1840510414.html
■著者紹介
オードリー・タン(Audrey Tang)
台湾のサイバーアンバサダー。2016年から2024年にかけて台湾初のデジタル大臣、そして世界初のノンバイナリー閣僚を務めた。14歳の時に正規の学校教育を離れ、独学で勉強を開始。20代には、フリー・オープンソース・ソフトウェアのリーダーとして脚光を浴びる。30代には、世界有数のシビックテック運動のひとつであるg0v(ガブ・ゼロ)の形成に重要な役割を果たし、vTaiwanやJoinといった参加型民主主義プラットフォームの開発を支援した2023年にはTIME誌の「AI分野における最も影響力のある人物」に選出された。著書に『オードリー・タン デジタルとAIの未来を語る』(プレジデント社、2020年)などがある。
E・グレン・ワイル(Eric Glen Weyl)
米マイクロソフト社Microsoft Researchの特別プロジェクトPlural Technology Collaboratoryの創設者兼首席研究員、web3.0分野のシンクタンクRadicalxchange Foundationの創設者、ハーバード大学シニアアドバイザー。プリンストン大学卒、博士(経済学)。2018年にCoinDeskにより「ブロックチェーンで最も影響力のある10人」、WIREDにより「次の25年の技術を形作る25人」、Bloomberg Businessweekにより「最も影響力のある50人」に選ばれた。著書に『ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀: 公正な社会への資本主義と民主主義改革』(エリック・ポズナーとの共著、東洋経済新報社、2019年)がある。
■翻訳者・解説者紹介
山形浩生(翻訳)
1964 年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。評論家、翻訳家、開発コンサルタント。開発援助関連調査のかたわら、経済、環境問題からSF まで幅広い分野での翻訳と執筆を行う。著書に『翻訳者の全技術』(星海社)『新教養主義宣言』『要するに』(共に河出書房新社)、『経済のトリセツ』(亜紀書房)など。訳書にピケティ『21 世紀の資本』(みすず書房)、クルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』(筑摩書房)、ノルベリ『進歩』(晶文社)『OPEN』(NewsPicksパブリッシング)ほか多数。
鈴木 健(解説)
1975 年、長野県生まれ。慶應義塾大学理工学部物理学科卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。国際大学グローバル・コミュニケーション・センター主任研究員、東京財団仮想制度研究所フェローを経て、現在、スマートニュース株式会社取締役会長。博士(学術)。著書に『NAM 生成』(太田出版、共著)、『進化経済学のフロンティア』(日本評論社、共著)、『究極の会議』(SBクリエイティブ)、『現れる存在』(NTT 出版、共訳)、『なめらかな社会とその敵』(勁草書房のちに筑摩書房より文庫化)などがある。専門は複雑系科学、自然哲学。
■PLURALITY日本語プロジェクトについて
サイボウズは「チームワークあふれる社会を創る」というパーパスのもと、テクノロジーの力を活用し、チームのメンバーが共通の理想に向かって役割分担しながら協働することで、組織の生産性と働く人々の幸福度の向上を目指しています。この理念は、プルラリティが描く世界観と深く共鳴するものです。このことから、サイボウズ株式会社の出版部門・サイボウズ式ブックスでは、『PLURALITY』の日本語プロジェクトを立ち上げ本書を作成しました。
本書はオープンソースの取り組みとして、現在オンラインで公開されている英語版・中国語版とともに、CC0として日本語版の原稿も後日公開する予定です。また、読者の皆様が疑問や感想を共有したり、関連動画などを視聴したりできる日本語フォーラムも開設しておりますので、ぜひご参加ください。
PLURALITY日本語版公式サイト
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/books/plurality/
■サイボウズ式ブックス とは
「チームワークあふれる社会」をつくりたい。そのビジョンを実現するため、これまでサイボウズは、グループウェアの開発や、自分たち自身の会社の人事制度改革など、さまざまな取り組みをしてきました。そんな私たちの考え方を伝えるため、2012年にオウンドメディア「サイボウズ式」を立ち上げ、情報発信を続けてきました。そして、さらにその先へ。
インターネットという媒体で届けられる限界を超えて、さまざまな価値観を持つ人に届けるには……。
そこで思いついたのが「本」でした。いまの時代の枠組みの中でうまくやる方法を伝えるのではなく、新しい枠組みをつくり出すためのヒントを伝える。
そのための本を、ていねいに、つくっていきます。
サイボウズ式ブックス公式サイト
https://cybozushiki.cybozu.co.jp/books/
■「書店粗利の底上げ」のために掛け率50%を実現
「サイボウズ式ブックス」は、メッセージを伝える場として、書店の可能性を信じています。利益はできるだけ書店に還元したいという思いから、出版業界の長年の課題である「書店粗利の底上げ」を目的に、取次(卸)各社と調整を重ね「掛け率50%」で卸しています。
https://note.com/cybozushikibooks/n/n2557d009deee
■報道関係者様からのお問い合わせ先
サイボウズ株式会社 マーケティング本部
サイボウズ式ブックス編集部:高部、小野寺
〒103-6027 東京都中央区日本橋 2-7-1 東京日本橋タワー 27階
cybozushikibooks@cybozu.co.jp
※商標・著作権表示に関する注記については、こちらをご参照ください。
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