ICMG共創ファンド、 インドのD2C プレミア食品スタートアップAnveshanへDSG Consumer PartnersおよびTitan Capitalらと共に出資
− インドの小規模農家を通して、高品質なオーガニック製品を提供するD2Cブランド −
Anveshanは、インド全土、特にバンガロール、ニューデリー、チェンナイ、ハイデラバード、ムンバイなどの主要都市にて、オンラインD2Cブランドとして、料理用油、ギー(バターオイル)、はちみつ、スーパーフード、種子などの食品を提供しています。バリューチェーン上の全てのステークホルダー (農家、製造業者、倉庫管理者、Eコマースマネージャー、消費者)と連携した、高品質な製品の生産・販売を通じてブランドの信頼を構築しています。その他、農家と消費者間の直接的なコミュニケーションチャネルや、AIの需給予測を通じて、農家の高いマージンを確保しながら、同社は40~50%の粗利益率を維持することができています。
健康意識の高まりに伴い、インド消費者の食品選びはますます洗練されています。Avendus Capitalの報告によると、インドの家庭では今後5年間で健康志向の食品と飲料(F&B)への支出が2倍になると予想されており、その成長は一般的なF&B市場全体の成長を上回ると見込まれています(2020~2026年の年平均成長率(CAGR)は、健康志向のF&B市場が20%、F&B市場全体が13%)。また、健康志向のF&B市場は、2026年までにF&B市場全体の16%に達すると予測されています(米国の31%と比較するとまだ低い水準)。
こうした健康志向のトレンド下にて、市場には農家から消費者まで高品質な製品を提供する複数のブランドが存在しますが、その中でもAnveshanは「木搾りの料理用油」と「A2ギー (バターオイル)」を市場に提供するブランドとして際立っています。Amazonを核とするブランディング戦略にて、健康意識の高いインドの消費者との強い関係を築いており、Amazon上のギーとオイルカテゴリーでは、トップ5の売上を誇っています。ブランディングに加えて、Anveshanは製品のトレーサビリティと厳格な品質管理を提供することで、常に最高品質であることを保証しています。
今回の投資の意義は、Anveshanが地域社会にもたらすインパクトにあります。農家にとって最良の価格を提供できるバリューチェーンを構築することにより、彼らの所得向上に貢献しており(SDG No.1)、現在、複数の州にまたがる6,000人以上の農家と共同で生産しています(SDG No.5)。また、最終消費者からのフィードバックを定期的に彼らに直接共有していることも特徴的です。さらに、Anveshanは小規模農家をまとめるアントレプレナー農家を育成し、商品完成までの加工を行う小規模製造ユニットにて新しいビジネス機会を提供しています(SDG No.4)。最終的には、インドの農家コミュニティの繁栄が期待されます(SDG No.8)。
ICMGグループは、Anveshanの成長を支援することにより、地域社会・産業の発展に貢献したいと考えています。具体的には、大手日本企業の広範なネットワークを活用し、Anveshanのオーガニック製品を日本に輸入、拡大できる可能性を探索してまいります。インド企業にとってハードルの高い日本市場への参入を支援することにより、Anveshanのブランドと収益の拡大に貢献してまいります。
【Anveshanについて】
Anveshanは、ギー(バターオイル)や料理用油などの健康志向のプレミア食品ブランドを提供するD2Cマーケットプレイス。高品質とトレーサビリティを武器にインドの農家と協力してビジネスを展開。世代を超えて農業を営む家族出身のKuldeepは、IIT(インド工科大学)の友人であるAayushiとAkhilと共に、農家と消費者の双方を直接繋げるためにAnveshan設立。農家から消費者間のバリューチェーンを最適化させることで、Anveshanは伝統的なインドのスーパーフードを現代のプレミアムオーガニック製品にアレンジし、インド全土の消費者に提供している。
URL:https://www.anveshan.farm/
【ICMG Groupについて】
ICMG Groupは、創業20年以上に渡り、東京、シンガポール、バンガロール、サンフランシスコ、上海、ストックホルムをベースに、日本大企業のトップマネジメントへのコンサルティングサービス、ベンチャーキャピタル、CVC、デジタル、プロダクトデザイン、リーダーシッププログラム、再生可能エネルギー、脱炭素事業をグローバルで提供しています。また、東京電力・中部電力と再生可能エネルギーや次世代インフラへの投資を行うジョイントベンチャーをシンガポールに設立しており、国連UNDP
とは、SDGsイノベーションに関するパートナーシップを締結しています。ベンチャーキャピタルでは、Sequoia CapitalやGoogle、Tiger Global Management等のグローバルトップVCとシンガポール、インド、東南アジアで共同投資を行っております。また、日本大企業の経営層の持つパーパス、ヴィジョンをデジタルの力に繋げ、社会のイノベーションを加速する株式会社ICMG Digitalを2023年にローンチし、2024年には、元Microsoft米国本社のDirector of Product Design and Research, Frontline Studios GMであったAna Arriola-Kanadaと日本企業のプロダクトデザインを実行するICMG Nextをローンチしています。これらの多様な価値を創出してきたICMG Groupのコアバリューは、常に企業、組織の見えざる価値を可視化し、将来像(パーパス)を描き、その価値創造を実現させてきた知的資本経営(Intellectual Capital Management)にあります。
【ICMG共創ファンドについて】
日本の空の玄関口である羽田空港第1・第2ターミナルを建設、管理・運営する日本空港ビルデング及びグループ会社で新規事業開発を推進する羽田未来総合研究所と「金融にも強い総合サービス業」を目指すきらぼし銀行等を有限責任組合員に迎え、2021年5月にスタートしたベンチャーキャピタルファンドです。インダストリーの垣根を越えて社会課題を解決するスタートアップと日本大企業の共創を後押しし、未来に繋がるエコシステムを構築することを目的としております。スタートアップへスピーディーな成長資金を提供するだけでなく、ICMGグループが持つ日本大企業ネットワークを提供することでグロース支援を行います。
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