オフサイトPPAの導入について

～2050年度カーボンニュートラル実現に向けて～

 JFE商事株式会社（社長：小林俊文）は、JFEエンジニアリング株式会社（社長：福田一美）のグループ会社で新電力会社のアーバンエナジー株式会社（社長：小林厚）とオフサイトPPA*1の導入に関する契約を締結したことをお知らします。

 

 オフサイトPPAとは、発電事業者が需要家の敷地外（オフサイト）にある太陽光発電所により創出される環境価値を、需要家に長期供給する契約のことです*2。本契約により新設される発電容量0.9MW（太陽光パネル出力ベース）の専用の発電所を活用し、アーバンエナジー株式会社は、非FIT非化石証書*3を、JFE商事株式会社のグループ会社である水島鋼板工業株式会社(水鋼)、水島メタルプロダクツ株式会社(MMP)に20年間供給します。

 本取り組みにより水鋼・MMPの両社は、追加性*4のある再生可能エネルギー由来の非化石証書を長期かつ安定的に確保し、合計で年間約500トンのCO2排出量を削減します。本発電所は、広島県福山市と尾道市に合計3箇所、25年2月から順次稼働を予定しております。

 

 JFE商事グループでは、グループのCO2排出量について、2030年度に国内で35%削減（2019年度比）、2050年度にカーボンニュートラル達成を目標としております。当社グループは持続可能な社会の実現に向け、お客様や仕入先から安全・品質に加え、環境においても選ばれる企業グループを目指していきます。

■スキーム図

*1　PPA… Power Purchase Agreementの略。

 

*2　オフサイトPPAの中でも、環境価値のみを需要家に供給することから、

バーチャルPPAに分類される。

 

*3　非FIT非化石証書… FIT（固定価格買取制度）の対象でない再生可能エネルギー発電

設備により創出される環境価値。供給を受けた企業は自社のCO2排出量と相殺が

可能。

 

*4　追加性…新規に再生可能エネルギー発電設備を設置することで、社会全体の再生可能

エネルギー導入量を増加させる効果を指す。