【調査】成長企業ほどフリーランスを積極活用!活用率が非成長企業の2倍、7割が正社員と同等の裁量を付与

全国1,000社へ調査:「即戦力確保」がフリーランス活用理由の第一位、企業の持続的な成長を支える戦略的人材に

株式会社テックビズ

国内最大級のITフリーランス向けエージェント「テックビズフリーランス」を運営する株式会社テックビズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島一樹、以下「テックビズ」)は、企業のフリーランス活用に関する実態調査を実施いたしました。調査結果から、成長企業はフリーランスをイノベーション創出の要素として戦略的に活用していることが明らかになりました。

調査の背景

日本企業は現在、深刻な人手不足とDX推進の課題に直面しています。特に2025年問題として知られる、国民の5人に1人が後期高齢者(75歳以上)となる超高齢化社会の到来を目前に控え、労働市場の構造的な変化への対応が急務となっています。この課題に対し、政府は働き方改革や副業解禁等の施策を推進し、2024年11月1日にはフリーランス保護新法(正式名称:フリーランスとして安心して働ける環境を整備するための法律)が施行されました。働き方の多様化が加速する中、フリーランスの積極的活用が注目を集めています。


この状況を踏まえ、テックビズは企業のフリーランス活用の実態と、その課題を客観的に把握するため、全国1,000社を対象とした実態調査を実施いたしました。


<調査概要>
調査期間:2024年10月16日-10月17日
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国20歳~79歳の男女1,000名
※回答者はフリーランス活用に関わる決裁者や採用担当者等

主な調査結果

1) 成長企業*におけるフリーランス活用の特徴

*成長企業は「2年以上連続で売上や純資本額が増えている」に「はい」と回答した企業を指します。

▶︎成長企業(33.6%)は非成長企業(16.6%)と比較してフリーランスの活用率が約2倍高い

「あなたのお勤め先の企業(あなたの所属部署・部門)では、フリーランスを活用していますか。」という質問に対し、現在の活用率は成長企業が33.6%、非成長企業が16.6%と2倍の開きがあり、過去の活用経験(成長企業:21.5%、非成長企業:19.1%)も含めると、成長企業の55.1%、非成長企業の35.7%がフリーランス活用を経験していることが分かりました。

Q.「あなたのお勤め先の企業(あなたの所属部署・部門)では、フリーランスを活用していますか。」
A. 成長企業: 現在活用している:33.6% / 過去に活用したことがある:21.5% / 活用したことがない:44.1% / わからない:0.7%
A. 非成長企業: 現在活用している:16.6% / 過去に活用したことがある:19.1% / 活用したことがない:63.8% / わからない:0.5%

▶︎成長企業の89.2%がフリーランスによるイノベーション貢献を実感

「あなたのお勤め先において、フリーランスが自社のイノベーションにどの程度貢献していると感じますか」という質問に対し、フリーランスを活用している成長企業の9割近くが『非常に貢献している』『貢献している』『どちらかというと貢献している』と評価しています。

Q.「あなたのお勤め先において、フリーランスが自社のイノベーションにどの程度貢献していると感じますか」
A. 非常に貢献している:19.4% / 貢献している:40.8% / どちらかというと貢献している:29.0% /

どちらかというと貢献していない:6.5% / 貢献していない:4.1% / 全く貢献していない:0.3%

▶︎成長企業において、73.3%がフリーランスに正社員と同等の裁量を与えていると回答

フリーランスを活用している成長企業の73.3%が『正社員と同等』(24.6%)または『ほぼ同等』(48.7%)の裁量でフリーランスを起用しており、特に『正社員とほぼ同等の裁量』での活用が48.7%と約半数を占めています。成長企業の多くが、フリーランスを補助的な戦力としてではなく、正社員と同等の戦力として位置付けている実態が明らかになりました。

Q.「あなたのお勤め先における、フリーランスの裁量について、最も近いものをお選びください。」

A. 正社員と同等の裁量:24.6% / 正社員とほぼ同等の裁量:48.7% / 正社員の補助的な裁量:26.4%

2)企業のフリーランス活用の具体的な理由や方法

▶︎フリーランスの一番の活用理由は「即戦力を確保できるから」

フリーランス活用の理由を見ると、『即戦力の確保』が最上位となり、次いで『一時的なプロジェクトの人材不足への対応』『柔軟な働き方の人材確保』が続きました。これらの回答傾向から、企業のフリーランス活用は専門性や実務経験を重視した戦略的な人材活用として定着していることが分かります。また、上位を占めた回答からは、事業環境の変化に対応した機動的な人材確保のニーズが高まっていることが示唆されました。

Q. あなたのお勤め先において、フリーランスを活用している理由は何ですか。

A. 1位:即戦力を確保できるから
  2位:一時的なプロジェクトの人材不足を補うため
  3位:柔軟に働ける人材を確保できるから
  4位:コストを抑えられる・削減できるから
  5位:正社員の採用・育成にかかる時間を節約するため

▶︎8割を超える企業がフリーランス活用に満足

フリーランス活用に対する満足度に関しては、「非常に満足」(8.3%)、「満足」(28.3%)、「どちらかというと満足」(48.1%)を合わせると、84.7%の企業が満足していると回答しています。8割を超える企業がフリーランス活用を通じて期待した成果を得られていることが明らかになりました。

Q. あなたの勤務先におけるフリーランス活用に対する満足度をお知らせください。

A. 非常に満足:8.3% / 満足:28.3% / どちらかというと満足:48.1% /どちらかというと不満:12.2% / 不満:2.2%

▶︎企業が活用するフリーランス職種、 第一位はDX人材(プログラマー/エンジニア)

企業のフリーランス活用職種を見ると、DX推進に直結するIT人材(プログラマー/エンジニア)が一位となっており、デジタル人材の需要の高さが際立っています。また、コンサルタントや経理/財務、人事といった専門性の高いビジネス職種も上位に入っています。

Q. あなたのお勤め先で、活用しているフリーランスの職種を選択してください。

A. 1位:プログラマー/エンジニア
  2位:コンサルタント
  3位:デザイナー
  4位:経理/財務
  5位:人事

3)企業のフリーランス活用における課題

▶︎半数以上(58.1%)の企業がフリーランス活用においてミスマッチを経験

本調査では、フリーランス活用に対して84.7%の企業が満足しているという結果が得られた一方で、その活用における課題も明らかになりました。『あなたの勤務先において、フリーランス活用でミスマッチを感じたことがありますか。』という質問に対して58.1%が「はい」と回答し、過半数の企業が何らかの課題を経験していることが分かりました。

▶︎フリーランス活用におけるリスク、第一位は「スキルミスマッチ」

フリーランス活用における具体的なリスク要因としては、『スキルミスマッチ』(33.4%)が最も高く、次いで『フリーランスの突然の離脱』(29.4%)、『機密情報の漏洩』(25.2%)が上位となっています。特徴的なのは、上位に挙がったリスクが、人材面(スキル・継続性)、セキュリティ面、法務面(契約トラブル:24.1%、法的責任の不明確さ:23.8%)と、多岐にわたっている点です。これらの結果は、フリーランス活用が企業にもたらす価値が高まる一方で、その効果を最大限に引き出すためには、複数の観点からのリスク管理体制の整備が求められることを示唆しています。

Q. フリーランス活用において、具体的にどのようなリスクを感じますか。

A. 1位:スキルミスマッチ
  2位:フリーランスの突然の離脱
  3位:機密情報の漏洩
  4位:契約トラブル
  5位:法的責任の不明確さ

4)企業におけるフリーランス活用の将来展望

▶︎フリーランス活用意欲の向上、53.9%の企業がフリーランスの増員・新規活用を検討

今後のフリーランス活用については、45.7%の企業が「増やす予定」と回答し、「今後活用を検討している」企業8.2%を合わせると、53.9%の企業が前向きな活用方針を示しています。さらに「現状維持」とする企業が23.4%であることを踏まえると、77.3%の企業が継続的なフリーランス活用を視野に入れていることが分かります。これらの結果は、フリーランス人材が企業の戦力として認識され、その活用が今後も拡大していく傾向が明らかになりました。

Q. あなたの勤務先における、今後のフリーランス活用の方針について、最もあてはまるものをお選びください。

A. 増やす予定:45.7%
  現在は活用していないが、今後活用を検討している:8.2%
  現状維持:23.4%
  減らす予定:15.2%
  活用検討していない:5.6%
  その他 具体的に:1.9%

5)総括

本調査から、フリーランス活用と企業成長との間に相関関係が見えてきました。成長企業におけるフリーランスの活用率は非成長企業の2倍以上に達し、その89.2%がイノベーションへの貢献を実感しています。この事実は、フリーランス人材が持つ専門性や柔軟性が、企業の革新的な価値創造に直接的に寄与していることを裏付けています。特に注目すべきは、73.3%の成長企業が正社員と同等の裁量をフリーランスに付与し、戦略的人材として位置付けていることです。

一方で、スキルマッチングやリスク管理など、新たな課題も明らかになりました。しかし、53.9%の企業が今後のフリーランス増員・新規活用を検討していることからも、フリーランス人材が"人的資本"として企業の持続的な成長に不可欠な存在となりつつあることが浮き彫りとなっています。深刻な人材不足とDX推進という二重の課題に直面する日本企業において、フリーランス活用の戦略的高度化は、持続的な成長への重要な鍵となることが考えられます。

人的資本経営の第一人者 岩本隆特任教授コメント

世界的に、フリーランスのプロフェッショナルとして働く人が増えており、企業が人的資本経営を進める上でフリーランスをうまく活用することの重要性が高まっています。さらに、ビジネス環境がめまぐるしく変化する中で、DX(Ditigal Transformation:デジタル変革)、GX(Green Transformation:グリーン変革)、SX(Sustainability Transformation:サステナビリティ変革)など、あらゆる企

業に変革が求められています。今回の調査結果からもわかるように、日本企業がスピーディに変革を進めるために「戦略的フリーランス活用」が今後益々重要になってくるでしょう。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授
岩本 隆

東京大学工学部金属工学科卒業。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA )大学院工学・応用科学研究科材料学・材料工学専攻にてPh.D. を取得。日本モトローラ、日本ルーセント・テクノロジー、ノキア・ジャパン、ドリームインキュベータを経
て、2012 年6 月より2022 年3 月まで慶應義塾大学大学院経営管理研究科特任教授。2018 年9 月より2023 年3 月まで山形大学学術研究院産学連携教授。2022年12 月より現職。

テックビズ代表取締役 中島一樹コメント

今回の調査結果は、企業の成長とイノベーションにおいてフリーランス人材が新たな価値創造の担い手となっていることを明確に示しています。特に注目すべきは、成長企業における戦略的な活用実態で、これはフリーランスという働き方自体が、企業の持続的な成長を支える重要な"人的資本"として進化していることを表しています。

テックビズは、"人的資本の社会的共有"という新しい価値観のもと、企業とフリーランスの最適なマッチングを実現し、双方の持続的な成長を支援してまいります。フリーランス人材が、企業の成長とイノベーションを加速させる重要なパートナーとして、さらなる活躍の場を広げていけるよう、エコシステムの構築に取り組んでまいります。

株式会社テックビズについて

テックビズは、「働き方を変え、世界を変えていく」をスローガンに掲げ、国内最大級のITフリーランス向けエージェント「テックビズフリーランス」をはじめとした、個人と企業のマッチングサービスを提供しています。専任コンサルタントによる、テクニカルスキルとヒューマンスキルの双方からの高品質なマッチングによって、継続稼働率約97%を実現しています。2021年より3年連続「アジア太平洋地域における急成長企業ランキング」にランクインしています。創業以来、「人生を豊かにする新たな働き方の創造」というパーパスのもと、フリーランスにはより主体的に働ける場と環境の提供を、企業には、人材不足やDX化といった変化の激しい社会における、持続的な成長の支援をすることで、人生を豊かにする新たな働き方の創造を目指しています。

会社名

株式会社テックビズ

所在地

(東京本社) 東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー3F

代表取締役

中島一樹

設立

2019年9月2日

事業内容

ITフリーランス向けのマッチングサービス「TECHBIZ」の運営など

社HP

https://techbiz.com/

サービス

「TECHBIZ」https://freelance.techbiz.com/client/
「HRBIZ」https://hr.techbiz.com/client/

「FINANCEBIZ」https://finance.techbiz.com/client/

オウンドメディア

「HUMAN CAPITAL + 」https://humancapital-plus.com/

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会社概要

株式会社テックビズ

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業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー3F
電話番号
03-6303-0925
代表者名
中島一樹
上場
未上場
資本金
950万円
設立
2015年03月