【日本リスキリングコンソーシアム会員アンケート調査】AIスキリング実践者の95.7%が業務成果を実感

12月9日より、AIスキルを学べるGoogle認定証講座を新規会員5,000人に無償提供

 誰もが活躍できる社会を目指し、あらゆる人のスキルをアップデートするリスキリング※1に取り組むため、国や地方自治体、企業など250以上の参画団体から構成する「日本リスキリングコンソーシアム」(主幹事:グーグル合同会社)は、日本リスキリングコンソーシアム会員登録者1,743人を対象に、AIスキリングに関する調査を実施しました。

※1 リスキリング:新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する / させること。(出典: 経産省/リクルートワークス研究所)

■調査背景

 日本リスキリングコンソーシアムは2022年6月に発足し、様々な企業によるトレーニングプログラム(講座)の提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広い就業機会の提供、スタートアップ企業による就職希望者への採用機会の提供など、パートナーシップの輪を広げることで、全国の人々が学び続ける機会を創り出しています。2025年12月時点で、参画団体数は250以上、参画団体による提供プログラム数1,500以上、累計受講者数は55万人以上にのぼります。

 今回の調査は、生成AIツールの業務利用が進むなか、AIスキリング実践者における利用実態を探ることを目的に、日本リスキリングコンソーシアム会員登録者のうち、AI関連講座を受講し、生成AIツールを業務利用している1,743人を対象に実施しました。

【調査結果サマリー】

1. AIスキリング実践者の95.7%が「成果が出ている」

2. 成果TOP3「業務時間の短縮・効率化」「生産性の向上」「新たなアイデア創出、企画力の向上」

3. 用途TOP3「文章の作成・編集・要約」「情報収集、調査」「アイデア出し、ブレインストーミング」

4. 業務で生成AIツールを利用する頻度は「ほぼ毎日」(73.1%)が最多

5. AIスキリングが役立っている点は「プロンプティング」が最多

【調査結果詳細】

1. AIリスキリング実践者の95.7%が「成果が出ている」

 AI関連講座を受講し、生成AIツールを業務利用している日本リスキリングコンソーシアム会員登録者1,743人に、生成AIツールを活用することで得られる成果を聞いたところ、「期待以上の成果が出ている」48.2%、「ある程度成果が出ている」47.5%となり、あわせて95.7%が「成果が出ている」と回答しました。

2. 成果TOP3「業務時間の短縮・効率化」「生産性の向上」「新たなアイデア創出、企画力の向上」

 生成AIツールの活用で「成果が出ている」と回答した1,668人に、業務における具体的な成果について聞いたところ、「業務時間の短縮・効率化」が91.8%で最も多く、次いで「生産性の向上」76.3%、「新たなアイデアの創出、企画力の向上」56.9%となりました。

3. 用途TOP3「文章の作成・編集・要約」「情報収集、調査」「アイデア出し、ブレインストーミング」

 AI関連講座を受講し、生成AIツールを業務利用している日本リスキリングコンソーシアム会員登録者1,743人に、生成AIツールの業務用途について聞いたところ、1位「文章の作成・編集・要約」87.4%、2位「情報収集、調査」80.5%、3位「アイデア出し、ブレインストーミング」71.0%となりました。

4. 業務で生成AIツールを利用する頻度は「ほぼ毎日」(73.1%)が最多

 AI関連講座を受講し、生成AIツールを業務利用している日本リスキリングコンソーシアム会員登録者1,743人に、業務で生成AIツールを利用する頻度を聞いたところ、73.1%が「ほぼ毎日利用している」と回答しました。

5. AIスキリングが役立っている点は「プロンプティング」が最多

 日本リスキリングコンソーシアムが提供している生成AI関連プログラムで学んだ内容が、AI活用においてどのように役立ったかを聞いたところ、「プロンプトスキル向上」が49.1%と最も多く、次いで「基礎知識・可能性の認識」が32.1%、「業務への具体的応用」が14.0%となりました。

 なお、生成AIツールを活用することで「成果が出ている」と回答した層においては、64.8%が「プロンプトスキル向上」を挙げました。

※自由回答の内容を「プロンプトスキル向上」「基礎知識・可能性の認識」「業務への具体的応用」「リスク・倫理の理解」「技術的実装・開発」に分類し、集計。

■日本リスキリングコンソーシアムにおけるAIスキリング成果事例

作業時間を削減し、直行直帰が可能に。AI学習で実現した、地方中小企業のDX

 ――有限会社四国エレベータ 日田 将也さん

「従業員10人ほどの中小企業で、バックオフィス業務としてファイナンスや労務管理を担当しています。当初は業務活用目的ではなく興味本位でしたが、AIのトレーニングプログラムで体系的に学習した内容を、大いに業務に活かすことができました。プログラムで学んだ知識を活かし、現場の職人さんがスマートフォンから勤怠を入力できるようシステムを構築。以前はExcelで管理していた勤怠システムを、生成AIとノーコードツールを組み合わせ実現しました。データは会計ソフトと連携しやすい形に自動生成されるようにしています。この内製化されたシステムにより、現場の職人さんは直行直帰が可能となり、会社での作業時間が大幅に削減されました。AIの学習を通じて自身の可能性が広がったことを実感しています。」

AI 学習で「効率化」と「創造性」を両立し、新しい働き方を確立

 ――オイシックス・ラ・大地株式会社 前田 有香さん

「私の働き方は、企業での週3日時短正社員と、大学での研究助手の兼業スタイルです。以前からAIは利用していましたが、AIトレーニングプログラムを受講したことで、生成AIの全体構造を体系的に理解し、働き方に大きな変化をもたらしました。特にプロンプトを明確に入力できるようになり、企画書作成においてAIを『壁打ち相手』として徹底活用。その結果、苦手だったマーケティング視点を取り入れた提案も可能になりました。以前はKPI設定で作業が停滞しがちでしたが、今ではアイデアが広がり、まるで2〜3人のチームで進めているような感覚です。この効率化によって、残業時間を増やさずに作業効率が体感で50%ほど向上し、浮いた時間で新しい業務にも取り組めるようになりました。この時間の余裕と効率化が、会社員と研究助手の兼業という働き方を支える大きな柱となっています。今後は、AIをさらに活用して作業効率を高めて、『考える時間』を増やすことに注力したいと思っています。」

AI学習で「業務効率化」と「質の向上」を実現。新規取引先発見や社内提案増に繋がり、マネージャーへ昇格

 ――食料品製造業 30代 Nさん(女性)

「食品製造業の商品開発部に所属しています。これまで新商品開発に必要な情報収集や工場探しは、ネット検索や展示会といったアナログな手法で行っており、膨大な時間と手間がかかることが課題でした。AIのトレーニングプログラムを受講したことで、AIツールのプロンプト(指示文)の質を改善する意識が高まり、現在ではAIツールに特定の条件を指定してリストアップさせることで、3~4時間かかっていた情報収集が30分に短縮されました。これまで見つけられなかった取引先も発見できるようになり、社内提案の頻度も増加するなど、仕事のスピード感が劇的に向上。この業務成果が評価され、来期からグループのマネージャーに昇格する予定です 。今後は、栄養成分計算など専門的な業務にもAIを活用し、さらに効率を高めたいです。」

その他の成果事例は、日本リスキリングコンソーシアム 公式サイトで公開しています。

https://japan-reskilling-consortium.jp/

■【新規会員・先着5,000人】AIスキルを学べるGoogle認定証講座を無料提供

 AIの基礎と具体的な活用方法を学べる「AI Essentials」、生成AIプロンプトを学べる「Prompting Essentials」を提供している、キャリアアップにつながるGoogleの認定資格プログラム『Google Career Certificates』を無料受講できるアカウントを、日本リスキリングコンソーシアム新規会員・先着5,000人に配布します。

 下記URLより「新規会員」登録後、マイページ「トレーニングプログラム一覧」より、会社別「グーグル合同会社」・目的別「認定書」・無料/有料「無料」を選択し、受講をお申し込みください。(先着順となります点、ご理解ご了承ください。)

*新規会員登録ページ【無料】

https://japan-reskilling-consortium.jp/register/request

<対象講座>

下記2講座を無料受講いただけます。

Google AI Essentials

実際の仕事の場面を想定した多数の実践型アクティビティを通して、生成AI初心者の方でも10時間以内でAIの基礎と具体的な活用方法が学べるコースです。

Google Prompting Essentials

生成AIに明確かつ具体的に指示する“プロンプティング”について10時間以内で学べるコースです。5つの簡単なステップを通して、コンテンツ作成、データ分析、情報要約などに役立つ効果的なプロンプト作成方法を学べ、再利用可能なプロンプトのライブラリを構築できます。

■調査概要

調査時期:2025年8月8日〜2025年8月19日

調査方法:インターネット調査

調査対象:日本リスキリングコンソーシアム会員登録者1,743人 

※調査結果の数値は小数点第二位以下四捨五入

■日本リスキリングコンソーシアムについて

 「日本リスキリングコンソーシアム」は、国や地方自治体、民間企業などが一体となって、地域や性別、年齢を問わず日本全国のあらゆる人のスキルをアップデートする「リスキリング」に取り組む新たな試みです。様々な企業によるトレーニングプログラムの提供や、就職支援、副業・フリーランス・アルバイトなどの幅広い就業機会の提供、スタートアップ企業による就職希望者への採用機会の提供など、パートナーシップの輪を広げることで、全国の人々が学び続ける機会を創り出しています。

 2025年12月時点で、参画団体数は250以上、参画団体による提供プログラム数1,500以上、累計受講者数は55万人以上にのぼり、個人会員への支援のみならず、企業や自治体などの団体代表者が、対象の社員・職員を「団体会員」として登録し、指定プログラムの受講状況を一括管理できる「団体会員・団体受講機能」※も提供しています。

 経済同友会との戦略的パートナーシップも締結しており、日本を代表する企業・団体が社内向けに活用している実践的トレーニングの一般公開や、政府の動きと連動した女性・地方のデジタルリスキリング支援を推進しています。

※「団体会員・団体受講機能」の詳細:https://japan-reskilling-consortium.jp/group

主幹事:グーグル合同会社

協力・後援:総務省、経済産業省、厚生労働省、文部科学省 他

公式サイト:https://japan-reskilling-consortium.jp/

公式X:https://x.com/jp_reskilling

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会社概要

URL
https://japan-reskilling-consortium.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷3-21-3 渋谷ストリーム
電話番号
-
代表者名
岡村有人
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年06月