corte、メドレー社と資本業務提携契約を締結
~AI薬歴作成支援サービス「corte」と薬局向け統合型クラウドソリューション「MEDIXS」の連携で、調剤薬局のDXを推進~
株式会社corte(本社:東京都台東区、代表取締役:升澤 裕介、以下「corte」)は、医療ヘルステック分野のリーディングカンパニーである医療DXを手がけるヘルスケア領域でテクノロジーを活用した事業を展開する株式会社メドレー(本社:東京都港区、代表取締役社長:瀧口 浩平、以下「メドレー」)と、資本業務提携契約を締結したことをお知らせいたします。
本提携は、メドレーが推進する次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」におけるオープン連携の一環として実施され、薬局向け統合型クラウドソリューションクラウド型電子薬歴「MEDIXS(メディクス)」と、corteが提供するAI薬歴作成支援サービス「corte(コルテ)」の完全連携を通じて、調剤薬局業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させます。

■ 提携の背景
近年、日本国内では薬剤師の業務負担増と人材不足が深刻化し、薬局には業務効率化と服薬指導の質向上の両立が求められています。また、薬局における薬剤師の役割は、単なる調剤業務だけでなく、服薬指導を通じた患者とのコミュニケーションや地域包括ケアへの参画など、多様化しています。
corteは、薬剤師と患者の会話を音声認識し、生成AIで要約・SOAP形式の薬歴を自動作成する国内初のAI薬歴作成支援サービス「corte」を2024年5月にリリース。
導入店舗数は2,000店舗を突破し、薬剤師の負担軽減と服薬指導の精度向上を実現してきました。さらに、マルチデバイス対応(PC・タブレット・スマートフォン)を備え、在宅訪問先など多様な環境でも利用可能とするなど、薬局現場に寄り添った改善を重ねています。
一方、メドレーは、病院・診療所・歯科・調剤薬局をつなぐ次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」を展開し、非臨床領域におけるAI活用を戦略的に取り組むテーマと位置づけ、オープン連携を推進しています。
今回の資本業務提携は、両社の強みを掛け合わせることで、調剤薬局が直面する課題を根本的に解決し、薬剤師がより本質的な業務に集中できる環境を創出することを目指しています。
■ 本提携で実現すること
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「MEDIXS」への「corte」連携による機能強化
○音声認識と生成AIを組み合わせ、薬歴の自動作成にかかる時間を短縮
○SOAP形式で要点を出力し、重要な情報の抜け漏れを防止して記録の質を均一化 -
両社のアセットを活用した営業連携・導入支援
○MEDIXSを利用する全国約17,000件の薬局ネットワークに向けた、AI活用の普及を加速
○多忙な薬局現場に寄り添った、きめ細やかな導入サポートを提供 -
薬局DXエコシステムの構築
○オープン連携をさらに広げ、他のパートナー企業とも協業しながら、調剤薬局業界の業務効率化と患者体験向上に貢献
■ 「corte」導入による効果
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業務効率化:医療現場標準のSOAP形式薬歴作成を自動化し、記録時間を短縮
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品質向上:薬歴の統一化で記録の質を均一化し、重要情報の抜け漏れを防止
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マルチデバイス対応:PC・タブレット・スマートフォンで利用可能、在宅訪問先でも活用
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コスト削減:記録負担の軽減による人件費最適化、デジタル化による運用コスト削減
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職場環境改善:負担軽減で離職防止に寄与、新人教育の効率化
■ 今回の取り組みへのコメント
■株式会社メドレー 代表取締役社長 瀧口 浩平氏 コメント
「医療業界では、深刻な人材不足が続いています。メドレーは、医療従事者の業務負荷を軽減しながら、患者の医療体験を向上させるために、MEDLEY AI CLOUDとして、各領域でのAI機能の実装を推進していきます。医療業界では、時として競合製品との連携を進めない商習慣があります。私たちは、社会保障領域の特性を考慮し、こうした壁を極力作らず、顧客が複数企業のプロダクトを組み合わせて業務改善に取り組みやすいよう、まずは自ら率先して、オープン連携ポリシーをブランドの約束として掲げることとしました。その一環として、今回、調剤システムにおける生成AI活用を推進するcorte社との取り組みを開始できることを大変嬉しく思います。メドレーはcorte社との協業を通じて調剤業界のAI活用を推進していくとともに、今後も、多様なパートナーとお互いの技術やアセットを活かした共創に取り組んでまいります」
■株式会社corte 代表取締役社長 升澤 裕介氏 コメント

「メドレーとの連携が実現し、非常に嬉しく思っております。corteが目指すのは、単なる業務効率化にとどまらず、薬剤師がより豊かに患者と関わる時間を創出し、患者に質の高い医療体験を提供することです。この想いを同じくする2社がタッグを組むことで、地域の薬局から医療のあり方を大きく変えることができると期待しています。薬剤師の本来の業務は患者とのコミュニケーションであり、『MEDIXS』×『corte』を活用することで、本来注ぐべき時間とエネルギーを“物”ではなく“人”に向けていただきたいと願っています。今後も、現場の声に寄り添いながら、医療の未来を共に創造してまいります」
■ 今後の展望
両社は、今後もAI技術の進化に合わせて調剤薬局向けソリューションの拡充を進め、業務効率化・服薬指導の質向上・患者体験の向上を同時に実現します。
「MEDIXS」と「corte」の連携強化を軸に、薬局DXの新たなスタンダードを築いてまいります。

【株式会社メドレーについて】
「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションのもと、「病院や行政による持続可能な医療」「患者やそのご家族にとって納得できる医療」、それぞれの実現を目指し、医療ヘルスケア領域でテクノロジーを活用した事業を展開しています。
<人材プラットフォーム事業>
「働くをもっと広く支える」をサービスビジョンとして掲げ、日本最大級の医療介護求人サイト「ジョブメドレー」とその周辺事業を通じて、転職・採用や研修・育成の支援から医療ヘルスケア事業所の業務効率化まで、医療福祉に関わる人と組織をサポートしています。
<医療プラットフォーム事業>
医療機関の業務効率化とより良い患者体験を支援するため、次世代医療プラットフォーム 「MEDLEY AI CLOUD」と、いつもの医療が変わるアプリ「melmo」を中核として、医療機関と患者・生活者がつながる「ひとつながりの医療プラットフォーム」を展開しています。
【株式会社corteについて】
当社は、「薬局から、日本を元気に!」を企業理念とし、生成AI×ヘルスケアの企業として2023年8月に設立されました。東京大学法学部を卒業した升澤が代表を務める医療スタートアップ企業です。
2024年5月には、国内初のAI薬歴作成サービス「corte」を開発し、この分野のトップランナーとして契約数を伸ばし続けています。現在では、導入店舗数は2000店舗を突破しており、多くの薬局現場で業務効率化と薬剤師の負担軽減に貢献しています。今後も患者のため、医療業界のためになるAIサービスを展開していく予定です。
【会社概要】
社名:株式会社corte
所在地:東京都台東区浅草一丁目13番5号 井門浅草すしや通りビル4階-4
代表取締役:升澤 裕介
設立:2023年8月
事業内容:AIクラウド型薬歴作成補助サービス
公式サイト:corte
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社corte
メールアドレス:public_relations@corteai.jp
担当:升澤 裕介
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