Taylor Devices社製フルード粘性ダンパー
--- 建築物設計の需要(建物のニーズに応じてカスタマイズ可能な制振ソリューション)---
株式会社コンステック(大阪府大阪市:社長 茶家義明)は米国テイラーデバイス社
(Taylor Devices Inc.)の制振装置※「フルード粘性ダンパー(Fluid Viscous Damper)」を取扱っています。

フルード粘性ダンパーの大きな特長は、高いカスタマイズ性にあります。減衰力、速度、ストローク長などについて特別な仕様にも柔軟に対応できるため、さまざまな建物や設置場所のご要望にもお応えできます。また、海外の高い技術基準に基づいて設計されているため、品質も優れており、長期間にわたり安心してお使いいただけます。
フルード粘性ダンパーを建物に設置することで、地震の揺れを効果的に抑え、建物の損傷を防ぐだけでなく、被災後の早期復旧にもつながります。さらに、揺れが少なくなることで、建物の中にいる人たちにも安心感をもたらします。
フルード粘性ダンパーは、建物の耐震性と快適な空間づくりの両方を実現する、革新的な制振ソリューションです。
※制振装置は制振ダンパーとも呼ばれ、装置を建物に設置することで、地震や風により建物が受ける揺れや衝撃を軽減することができます。



フルード粘性ダンパーは、シリンダ、ピストン、ピストンヘッド、そしてシリンダ内部に充填された高粘度のシリコン流体(フルード)により構成され、スリーブ(外筐)に納められています。地震などにより建物が揺れる際に、ピストンヘッドがシリコン流体の中を移動することで粘性抵抗による減衰力が発生し、揺れや衝撃を軽減します。

フルード粘性ダンパーの主な特長
フルード粘性ダンパーは減衰力、速度、ストローク長などについて、建物のニーズに応じたカスタマイズが可能であることが大きな強みです。
下記の仕様に対応しており、建物だけでなく橋梁にも使用が可能です。
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減衰力: 200kN ~ 8000kN
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速 度: 最大200cm/秒
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ストローク:最大±1000mm
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速度指数: 0.3 ~ 1.0(標準0.4)
また、速度は減衰力毎に5種類以上を取り揃えており建物に最適な製品を選択することができます。
その他の特長
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幅広い振動に対応: 粘性抵抗を利用するため、大地震だけでなく、中小地震や強風による揺れを軽減することができます。
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長寿命と耐久性: シリコン流体は劣化しにくく基本的にメンテナンスフリーです。(大地震後には点検を推奨)
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多様な用途への対応: ビル、高層建築物、橋梁、タワー、競技場など、様々な建造物に適用が可能です。
設置形状
ブレース片流れ型、K型・V型以外にも、間柱型、シアリンク型など の設置が可能です。

テイラーデバイス社について
テイラーデバイス社は1955年の設立以来、建造物向け制振用ダンパー、免震ダンパー、航空宇宙/防衛および一般産業向けのエネルギー制御製品を提供する世界的なメーカーです。同社は、高品質で耐久性のある制振ソリューションにおけるグローバルリーディングカンパニーの地位を確立しています。
建物や橋梁では,これまでに世界中で770以上に採用され、世界35ヵ国に3万台以上のダンパーが設置されています。地震が多発する地域だけでなく、台風などの強風が発生する地域でも数多く採用されており、超高層ビル、大型商業施設、総合医療センター、長大な橋梁などの実績があります。


(株)コンステックについて
コンステックは1969年(昭和44年)の創業以来長年にわたり、鉄筋コンクリート造・鉄骨造建造物の調査・診断から補修・補強工事までを一貫して手がけ、既存建築物の長寿命化分野におけるリーディングカンパニーとして成長を遂げてまいりました。全社員が技術者としての誇りと責任を持ち、社会のニーズに対応した価値ある独自の技術開発を推し進め、安全・安心で持続可能な社会環境の提供に努力してまいります。
株式会社コンステック
本社 〒540-0031 大阪府大阪市中央区北浜東4-33
代表取締役社長 茶家義明
事業内容
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の調査・診断
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の補修・改修補強工事
鉄筋コンクリート造及び鉄骨造建築物の耐震診断・耐震補強工事
土木構造物の調査・診断
土木構造物の補修・補強工事
アスベスト処理及びダイオキシン除去工事
歴史的構造物の補修・補強工事
その他関連するコンサルタント業務及び工事
問合せ先
株式会社コンステック ソリューション本部 構造技術部
engineering-headquarters@cons-hd.co.jp
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