東京都若手デザイナー「パリ・ファッションショー」挑戦プロジェクト 2026年1月25日(日)パリにてファッションショー開催
厳しいコンクール勝ち抜いた13組14名の精鋭デザイナーたちがルックを披露 パリ・ファッションウィーク公式スケジュールに連続参加するANREALAGE 森永邦彦氏がコレクション指導
東京都は、都内在住・在学の学生等を対象としたファッションコンクール「Next Fashion Designer of Tokyo(以下、NFDT)」および「Sustainable Fashion Design Award(以下、SFDA)」の受賞者を対象に、フランス・パリでのファッションショー挑戦を支援するプロジェクトを実施しています。この度、2023年度の受賞者が、2026年1月25日(日)、パリ16区にある美術館、Palais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)にてファッションショーを開催いたしました。
本プロジェクトでは、受賞者のうち13組14名の若手デザイナーが、約半年間にわたる準備期間を経て、ランウェイショー形式で新作を含む全75ルックを発表。東京発若手デザイナーの創造力と可能性を世界に向けて発信しました。
演出やルック制作の指導にあたっては、パリ・ファッションウィーク公式スケジュールに11年・24シーズン連続で参加し、国内外で高い評価を受ける「ANREALAGE」代表取締役社長・デザイナーの森永邦彦氏が参画。「ANREALAGE」のショー制作チームをはじめ、ショーディレクション、プレス・バイヤー誘致、ヘアメイクなど各分野のプロフェッショナルを起用した体制でショーを構成しました。
当日は、プレス・バイヤーをはじめ、約350名もの業界関係者等が来場し、素材使いやコンセプトの独自性に対し、高い評価が寄せられました。

■ファッションショー開催概要
Tokyo New Designers Fashion Show in Paris
日時:2026年1月25日(日)18:00〜18:40(現地時間)
会場:Palais de Tokyo(パレ・ド・トーキョー)(13, avenue du Président Wilson 75116 Paris)
選出デザイナー:13組14名
ルック:全75ルック
■ショーコンセプト

“A WORLDS”
一つの世界。
それは同時に
あなたの中にあるもう一つの世界。
■参加ブランド
〈NFDT〉

1. 立澤 拓都(タチザワ タクト)
フリー部門 東京都知事賞・大賞
ブランド名:TACKT(タクト)
TACKT 2026FW “Sixteen’s Liberation”
ほころびから、自由は芽吹く。
解かれた糸は、再び交わり、
規律と自由は
ひとつの布として織り直される。
本コレクションは、日本の学校制服を起点に、規律と個人、秩序と自由の関係性を再考する試みである。制服は本来、集団に調和をもたらす衣服である一方で、身体や感情を規定する装置として機能してきた。本作では、その構造を物理的・象徴的に脱構築することで、抑圧と解放が共存する1つの「世界(WORLD)」を提示する。

2. 毛利 壽乃(モウリ ジュノ)
フリー部門 東京都知事賞・優秀賞
ブランド名:JUNO MOHRI(ジュノ モウリ)
今回は、家に眠っている生地やボタンなど、手元に残されたものから形を立ち上げた。明確なテーマを定めないまま、わからなさの中で手を動かし続けるうちに、少しずつ形が立ち現れていく。完成したものをあらためて見つめ直すと、制作の過程で考えていたことや、今の自分自身の感覚や痕跡、気づきが、あとから静かに浮かび上がってくる。私にとって制作とは、現実世界の成り立ちや、意識と事実がどのように関わり合っているのかに触れ、その解釈を深めていく行為でもある。その本質に目を凝らしながら、あわいにひそむ不思議さを、そっと祝福したい。

3. 山岡 寛泳(ヤマオカ カンエイ)
フリー部門 特別選抜賞
ブランド名:KANEI(カネイ)
KANEI (カネイ)は「旅人のコンパスとなる服」をコンセプトに、2025年秋冬より始動。旅で出会う文化や色彩、素材、職人の手仕事を服へ昇華し、伝統とクラフトマンシップが融合したコレクションを展開する。挑戦を続ける現代の旅人の道標となる服づくりを目指し、哲学的なテーマをデザインに落とし込む。デザイナー自ら描くモチーフを日本各地の職人技術で具現化し、クラシカルかつユーモラスなラグジュアリーを追求する。

4. 速水 美里(ハヤミズ ミサト)
インクルーシブデザイン部門 東京都知事賞・大賞
ブランド名:MISATO(ミサト)
人の手が生み出す、時間と価値。手仕事ならではの温度を宿し、ノスタルジックなものづくりを軸に、ニードルパンチや刺繍といった伝統的技法を用いて時間をかけて丁寧に仕立てる。それは、子供がなんでも自分の手で作り上げていくような、無邪気さと茶目っ気を忘れないものづくり。ハンドメイドが持つ本物らしさと不完全さが、一点一点に物語と価値を与える。誰もがかつて子供であったことを思い出させ、大人の世界の重圧からそっと距離を置くアティテュードを感じさせる。

5. 松本 優美永(マツモト ユミエ)
インクルーシブデザイン部門 東京都知事賞・優秀賞
ブランド名:MABIE(マヴィエ)
MABIEは、フランス語で私の人生、私らしさを意味するma vieに由来する。自分らしい人生を生きるために、MABIEが力強く寄り添うパートナーになって欲しいという願いが込められている。そのためプリント柄やディテールは、人の心の風景や衝動を表現し、着る人が内に秘めた感情や思いを呼び起こすデザインとなっている。MABIEは生きる中で感じる困難や葛藤に立ち向かって自分らしく生きるための心強いパートナーであり続ける。

6. 阿部 若菜(アベ ワカナ)
インクルーシブデザイン部門 特別選抜賞
ブランド名:Wakana Abe(ワカナ アベ)
現実ではなく、仮想世界で呼吸する服。メタバースの3D空間を舞台に、アバターという “もう一人の自分” のための衣装を制作している。案件ごとに異なる世界と人格を立ち上げ、一点一点異なるニュアンスのコスチュームをデザイン。
多様な表現と幅広い制作に対応可能。
〈SFDA〉

7. 非公開
ウェア部門 東京都知事賞・大賞
ブランド名:FoLPER(フォルパー)
惰性で残るルールや理不尽な暗黙の了解、道徳や倫理、世間体によって抑圧された本能的で純粋なものは、本質的なものであっても、社会においては望ましくないものと見なされることがある。行き場を失ったそれらは、生き残った子供の声となり、思考の裏側を漂う。FoLPERは、 『For the child who survived.』をコンセプトに掲げ、生き残った子供の声を起点に、論理的な解釈と実験的な手仕事を通して、潜在性と心地良い不協和を探る。

8. 赤間 隆太郎(アカマ リュウタロウ)
ウェア部門 東京都知事賞・優秀賞
ブランド名:THE COVER(ザ・カバー)
「覆う」をテーマに身体と精神を守る防護服をデザインする。幼少期からパソコンやゲーム機、ガジェットなどの機械に触れるとともに、そのデザイン性に魅了されてきた。機械基盤などの脆い内面を守るためのカバーは、まるで脆い人間を守るための衣服と同じであると感じた。一体何から身体、精神を守るのか。服に自身の体験や感覚を元にデザインし、唯一無二のファッションを提案する。

9. 田村 香奈(タムラ カナ)
ウェア部門 東京都知事賞・優秀賞
ブランド名:PERFUMA(ペルフマ)
PERFUMAは “香り” をテーマに、目には見えないが確かに存在する「空気」「雰囲気」「世界観」を衣服で表現するブランド。日本の伝統的な要素や素材を現代的な感性で再解釈し、日常では纏えないほどのリアリティと幻想、その境界を追求している。花の香りが空間の印象を変えるように、PERFUMAの服がその場の空気を異世界へと静かに変えていく。そんな体験を届けることを目指している。

10. 赤塩 葉月(アカシオ ハヅキ)・岩間 夢々(イワマ ムム)
ウェア部門 特別選抜賞
ブランド名:ŌNAMENT(オーナメント)
「日々変化する女性らしさの探求」
ブランド名はその名の通り、装飾品を意味する「オーナメント」から由来しており、着用する女性の魅力をさらに際立たせることを目的としてネーミングした。そして、 “女性一人一人の美しさとは毎日少しずつ変化している” という考えを軸に据え、日々洗練されていく彼女たちの美しさを引き立たせるフェミニンなファッションを提案し、共に新鮮な美を追求し続けたいと考えている。

11. 末永 るみえ(スエナガ ルミエ)
ファッショングッズ部門 東京都知事賞・大賞
ブランド名:Q+FLOW(キューフロウ)
Q+FLOW (キューフロウ)は日本人デザイナーによる、国産の素材を使用し、日本の職人によって縫製されたMade in Japanのバッグ&アクセサリーブランド。常に自問自答し模索をし続け(Self-Questioning, Quest)、大きな社会の流れ(Flow)の中で成長していきたい。社会の中でブランドとしてどういう形で貢献でき、より良い循環ができるか常に挑戦したいというデザイナーの想いから生まれている。今回のショーではバッグの生産で使われなかった余りの革で衣装を制作した。

12. 猿田 奈央(サルタ ナオ)
ファッショングッズ部門 東京都知事賞・優秀賞
ブランド名:結 帯コルセット(ユイ オビコルセット)
“美しさへの執着”
かつて女性を縛る道具だったコルセットを、現代の女性は自らの美意識で選ぶ。伝統技法でつくられた日本の帯と、西洋のコルセットを融合させた。アンダーバストとウエストの差寸を大きく取ることで、締め付けずにくびれるシルエットを実現。帯をコルセットにすることで気軽に文化を感じ、継承する。ジャポニズムの再来。ドレスアップのためではなく、日常のコーディネートに芸術品を取り入れるアイテム。纏えばその日の装いの主役になり、背筋が伸び、自信が生まれる。自分の美学で生きる女性のための鎧。

13. 西吉 絢海(ニシヨシ アヤミ)
ファッショングッズ部門 特別選抜賞
ブランド名:AYAMI(アヤミ)
現代の日本には光を浴びることのない着物が眠っている。誰にも見られることのない帯の裏、祖母がいなくなるまで知らなかった数々の魅力的な柄の着物。あえて裏側を全面に用いたり、日本のテキスタイル工場の高い技術によって作られた着物を織り込んだ生地を使用したり、着物を日常で着ることができるような新たな形へと甦らせる。このような隠れた魅力から着物本来の良さを発信することで、受け継がれていく循環を生み、日本の魅力を波のように世界へ広げていく。
※各ブランド、デザイナーの詳細はNFDT・SFDAの公式Instagramでご紹介しています。
・NFDT公式Instagram:https://www.instagram.com/nfdt_tokyo/
・SFDA公式Instagram:https://www.instagram.com/sfda_kimono_wagara/



1980年、東京都国立市生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。大学在学中にバンタンデザイン研究所に通い服づくりをはじめる。2003年「アンリアレイジ」として活動を開始。ANREALAGEとは、A REAL-日常、UN REAL-非日常、AGE-時代、を意味する。2005年東京タワーを会場に東京コレクションデビュー。東京コレクションで10年活動を続け、2014年よりパリコレクションへ進出。2019年フランスの「LVMH PRIZE」のファイナリストに選出、同年第37回毎日ファッション大賞受賞。2020年伊・FENDIとの協業をミラノコレクションにて発表。2021年ドバイ万博日本館の公式ユニフォームを担当。24年メンズレーベルの「anrealage homme」を始動。2023・25年ビヨンセのワールドツアー衣装をデザイン。
■本事業の背景:東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと肩を並べる「ファッションの拠点」へ
東京都では、東京をパリ、ミラノ、ニューヨーク、ロンドンと並ぶ世界的なファッション拠点として育成すべく、ファッション・アパレル産業の振興に取り組んでいます。その一環として2022年度より、次世代ファッションデザイナーの登竜門「NFDT」と、伝統を現代のファッションの力により新たな形で世界に発信する「SFDA」のコンクールを開催しています。審査員は、ファッションデザイナーのCFCL 高橋悠介氏やANREALAGE 森永邦彦氏など日本を代表するデザイナーらが務め、注目を集めています。
現在のパリ・ファッションウィークでは、新世代の日本ブランドが独自の視点や素材、テクノロジーを活用し、国際的な存在感を高めています。こうした潮流は日本ファッションの多様性を世界に印象づけ、次世代育成の重要性を示しています。
こうした状況を踏まえ、若い才能に対し、早期に“本物”の舞台を経験させることは、東京のクリエイティブシーンの発展に直結するものと考え、東京都はフランス・パリという世界最高峰の場で挑戦の機会を提供。最先端のコレクションの見学や第一線のバイヤー・メディアとの接点を創出することで、日本発の新たな才能を世界へと送り出し、アパレル産業の未来を共に築いていきます。
また、東京都は2050東京戦略の中で「共生社会」「ゼロエミッション」を掲げておりますが、「NFDT」および「SFDA」においても、その理念のもとにインクルーシブかつサステナブルな視点を取り入れています。
NFDTでは、障害のある方の着用を前提としたインクルーシブデザイン部門を設置。応募作品の審査においても、多様な価値観や身体的条件に対応するデザイン性が重視されています。SFDAでは、着物をはじめとする日本の伝統的素材や技術を、現代的な感性とデザイン力で再構築し、世界に向けて発信することを目的としています。これは、アパレル産業の振興のみならず、SDGsやサステナブルにもつながる重要な取組と考えています。
東京都は今後も、若手デザイナーが国際的な舞台で活躍するための継続的な支援を行ってまいります。
■各種コンクールについて
Next Fashion Designer of Tokyo 2026(ネクスト ファッション デザイナー オブ トウキョウ 2026)

東京から未来を担う若手デザイナーを生み出し、世界で活躍できる人材に育てていくため、
都内在住又は在学の学生等を対象としたコンクール。
■主催:東京都
■お問い合わせ先:
Next Fashion Designer of Tokyo 2026 運営事務局 TEL:03-6820-6038
Sustainable Fashion Design Award 2026 (サステナブル ファッション デザインアワード 2026)

日本の伝統文化である着物の生地等を活用した新たな作品を世界に発信するコンテスト。
日本には着物などの素晴らしいコンテンツがあり、それらの伝統を現代のファッションの力により新たな形で世界に発信していくことは、産業の振興に加え、SDGsやサステナブルにもつながる重要な取組と考えています。本事業を通じて、誰もが楽しめる東京発のファッションを広く発信し、ファッション・アパレル産業を盛り上げていきます。
■主催:東京都
■お問い合わせ先:
Sustainable Fashion Design Award 2026 運営事務局 TEL:03-6820-6039
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