日本の司法制度や法サービスのあり方について考える 「それでもボクはやってない」上映会&周防正行監督トークショー
立命館大学
立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)「文理融合による法心理・司法臨床研究拠点(以下、法心理・司法臨床センター ※別紙)」は、映画監督の周防正行氏による冤罪事件をテーマにした作品「それでもボクはやってない」の上映会を開催します。また、上映終了後は周防監督と指宿信教授(成城大学法学部)による対談を実施します。
日本の司法の制度や枠組みは、諸外国と比べて立ち遅れている点がしばしば指摘されています。今年、3月には検察と警察の取り調べの録音・録画(可視化)の義務付けや「司法取引」の導入を盛り込んだ刑事司法改革関連法案が衆院本会議で与野党の賛成多数で可決されるなど、見直しが進みつつあります。
法心理・司法臨床センターでは、公正な裁判の支援、司法被害者へのサポート、加害者臨床、教育法といった司法に関わる数々の取り組みを「総合的にワンストップサービスで」提供することを目標に掲げており、法学・心理学・社会学・理学・工学など多分野の研究者に加え、法や心理に関わる実践家、企業や海外の研究機関などとも連携し、我が国の実情に則した司法のあり方や法サービスを追求しています。アメリカで始まった冤罪救済のための「イノセンス・プロジェクト」の日本版の立ち上げにも中心となって設立準備を進めています。
今回上映する映画は、日本の刑事裁判、人質司法に疑問を投げかける社会派作品であり、日本の被疑者取調べと刑事裁判の人権軽視の実態を映像化していると言われています。本企画を通して、日本の司法制度や法サービスの問題点や今後の課題について考えます。
【実施概要】
日 時:2015年10月18日(日)
会 場:立命館大学大阪いばらきキャンパス B棟グランドホール
内 容:
13:15-13:30 オープニング挨拶 稲葉光行・立命館大学 政策科学部教授
13:30-16:00 映画「それでもボクはやってない」上映
16:20-17:20 対談 周防正行監督、指宿 信・成城大学 法学部教授
17:20-17:30 クロージング挨拶 サトウタツヤ・立命館大学 文学部教授
問合せ:立命館大学・日本版イノセンス・プロジェクト準備室
(Mail)ipj2015@outlook.com(Tel/Fax)075-466-3362
主 催:立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「文理融合による法心理・司法臨床研究拠点(法心理・司法臨床センター)」
共 催:日本版イノセンス・プロジェクト準備室、
立命館大学人間科学研究所・文部科学省私立大学戦略的研究基盤形成
支援事業「インクルーシブ社会に向けた支援の<学=実>連環型研究」
【立命館グローバル・イノベーション研究機構(R-GIRO)
「文理融合による法心理・司法臨床研究拠点(法心理・司法臨床センター)」について】
公正な裁判による正義の実現は、現代においても極めて難しい課題です。
犯罪の低年齢化や凶悪化が指摘され、厳罰化を求める傾向が強まる一方で、サイバー犯罪などの新しい犯罪や手法の出現、冤罪事件や捜査における不祥事も後を絶ちません。また開始後3年半が経過した裁判員裁判については、評価・改善を経て日本社会に根づかせる努力が必要となっています。こうした中で、諸外国と比べて立ち遅れている点がしばしば指摘される日本の司法の制度や枠組みを見直していくことは、怠ることのできない重要な責務です。
本研究拠点では我が国初の「法心理・司法臨床センター」を設立し、公正な裁判の支援、司法被害者へのサポート、加害者臨床、法教育といった司法に関わる数々の取り組みを「総合的にワンストップサービスで」提供することを目標に掲げています。
本研究拠点では法心理・司法臨床センターを中核に据え、我が国の司法制度や法的支援において特に解決の急がれる課題に取り組むために 5 つのグループを設定し、研究を進めていきます。
2015年度には法心理・司法臨床センターを名実ともに完成させることが本研究拠点の一つの到達目標です。本研究拠点を通じて公正・公平な司法の基盤となる社会的な技術や概念を創造し、深い人間理解に基づいた「人間らしい法」によって人間生活が守られる社会の実現を目指していきます。
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