『學鐙』2024年秋号 9月5日発行!
特集テーマは 「“読む”の諸相」巻頭に松岡正剛氏の遺稿を掲載
丸善雄松堂株式会社(本社:東京都中央区、代表者:代表取締役 矢野正也)は、2024年9月5日に學鐙秋号(Vol.121 No.3)を発行いたします。
本号へ巻頭記事をお寄せいただいた松岡正剛氏は、2024年8月12日、東京都内の病院にて、肺炎のため逝去されました。本記事は小誌へのご寄稿のため、7月中旬に病床で書き上げられたものと伺っています。関係各位のご意向・ご厚意を受け、予定通り本号へ掲載いたします。
病身を押してのご寄稿に、心からの謝意と敬意を申し上げますと共に、小誌への掲載が、些かなりともの餞となりますことを、心よりお祈り申し上げます。
1.概要
●特集テーマ「“読む”の諸相」
本を読む、流れを読む、空気を読む。私たちが日常的に行っている「読む」という行為には、様々な対象や位相があり、その裏には極めて複雑なプロセスが潜んでいます。字義を辿れば「呼ぶ」を起源とする説や、「言を売る」、つまり声に出して読むことを祖型とする説もあり、「読む」という行為自体が、脳科学、認知科学、生理学、文学、哲学など、多くの学問の研究対象となっています。また、それらは単に文字や文章を読むことのみに限定されるものではなく、目に見えないサインやメッセージを読み取ることも含まれています。
本号の特集では、私たちの日常生活や仕事、人間関係の中で非常に重要な役割を果たしている「読む」という行為について、様々な視点から掘り下げていただきました。
●ご購入方法
冊子版は全国の「丸善」「ジュンク堂書店」などの書店やAmazonで、電子版は「honto」「Amazon」でお買い求めいただけます。
2.學鐙 2024年秋号(Vo.121 No.3)掲載内容詳細
雑 誌:A5サイズ/64頁/季刊(3、6、9、12月発行)/雑誌コード02447
発売日:2024年9月5日
価 格:250円(税込) ※冊子版、電子版とも
◆特集「“読む”の諸相」(敬称略)
編集工学的読書術 ・・・松岡 正剛 (編集工学研究所 所長・イシス編集学校 校長)
ことば、本、読書 ・・・芝井 敬司 (学校法人関西大学 理事長)
読めること/読めないことの先 ・・・川内 有緒 (ノンフィクション作家)
猫の行動を読む ・・・藤原 博史 (ペットレスキュー 代表)
空をよむ ・・・久保井 朝美 (気象キャスター・気象予報士、防災士)
「読む」という困難 ・・・宇野 彰 (LD・Dyslexia センター 理事長)
パラグラフ・ライダーズ、われら ・・・管 啓次郎 (詩人・明治大学総合芸術系 教授)
◆連載企画
学究余話:
スポーツが取り持つ人のつながり ・・・ 伊藤 宗彦 (大手前大学経営学部 教授)
知の生まれる場所:
本屋ライターの考える本屋の効能 ・・・ 和氣 正幸 (本屋ライター)
科学と生きる:
間接民主制の統計的正義 ・・・ 全 卓樹 (理論物理学者・随筆家)
書物とともに:
回想のビブリオフィル ・・・ 髙宮 利行 (慶應義塾大学 名誉教授)
◆書評企画
文芸季評:
赤坂真理 『安全に狂う方法』 ・・・ 渡辺 祐真 (文筆家・書評家)
李琴峰 『言霊の幸う国で』 ・・・ 水上 文 (文筆家・文芸批評家)
一書三評:
三宅香帆 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
・・・ 三宅 香帆 (文芸評論家) ※著者ご本人
新藤 雄介 (福島大学 准教授)
大澤 絢子 (東北大学 助教)
丸善出版刊行物書評:
坂本貴志 『ドイツ文化読本』 ・・・ 原 研二(大妻女子大学 名誉教授)
森岡浩 『47都道府県・文学の偉人百科』 ・・・ 釘宮 明美(白百合女子大学カトリック教育センター教授)
【参考情報】
■ 丸善雄松堂について https://yushodo.maruzen.co.jp/
丸善雄松堂は、大学をはじめとする全国の教育・研究機関への学術資料の提供や学習空間・商空間のプロデュース、図書館など教育機関・文化施設の運営支援等の事業を通じ、150年以上にわたり、日本の教育・科学・文化の発展に貢献してきました。現在、こうした知見をもとに、地域や社会に広がる「まなびのつながり」を育み、人びとの持続的なまなびを促進する環境づくりを支援しています。
※2016年2月に丸善(株)(1869年1月創業)と(株)雄松堂書店は経営統合し、丸善雄松堂(株)になりました。
■ 學鐙について https://yushodo.maruzen.co.jp/corp/gakuto/
企業PR誌『學鐙』は、明治30年(1897)3月に創刊し、現在まで続く我が国最古のPR誌です。長く丸善(株)が出版していましたが、2011年に丸善(株)から出版事業を分社した際に丸善出版(株)が発行元となり、以後2023年3月まで発行してきました。今般、兄弟会社間で『學鐙』の発行に関して真摯に協議した結果、丸善雄松堂(2016年に丸善(株)から商号変更)が発行すべきとの結論にいたり、本年6月発行号から発行元を引継ぎます。
初代編集長は作家・文芸評論家として活躍していた内田魯庵で、執筆者には坪内逍遙、夏目漱石、井上哲次郎らが名を連ねました。創刊時から続く「広く日本の文化に寄与し、世界の文化受容の窓口となる」という一貫した編集姿勢は変えず、今後より複雑化していく未来に向けて、「未知に光をあて、先の見えない時代を照らす小さな知の灯火(鐙)となることを目指します。
X(旧Twitter):https://x.com/gakutopr
【本件に関する問い合わせ】
丸善雄松堂株式会社
担当:學鐙企画・編集委員会
Mail: gakuto@maruzen.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像