【古本屋がつくる、あたらしい出版社】第一弾として、海外を席巻するよいビジネスの認証「B Corp™️」の実践法をまとめたハンドブックの日本語版を刊行!

古本の買取・販売をメイン事業とするバリューブックスが、あらたに出版レーベル「バリューブックス・パブリッシング」を始動。

株式会社バリューブックス

「バリューブックス・パブリッシング」の刊行第一弾となる『B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善』の制作は、バリューブックスと、元『WIRED』日本版編集長・若林恵が主宰する黒鳥社とのチームで担当。日本で「よいビジネス」に取り組もうとする、すべての人に向けた書籍の日本語版を刊行します。


 

撮影:平松市聖(Ichisei Hiramatsu)


なぜ古本屋が、出版を?

バリューブックスは、古本の買取・販売を軸にリアル店舗や移動式書店「ブックバス」の運営や本を通した寄付事業「チャリボン」、二次流通における売上を出版社に還元するシステム「バリューブックス・エコシステム」など、さまざまな取り組みに挑戦しています。
これまでバリューブックスは、本のよりよい“循環”を実現することに注力した事業を展開してきましたが、今回出版事業という、つくる側の事業を展開することになります。
本をつくる、循環させる、その双方の観点を持つことで、一次流通(出版)・二次流通(リユース)を紡ぐ、業界全体のあたらしい姿を描いていきたいと考えています。

また本書は「バリューブックス・エコシステム」対象書籍です。

本書の古本が、バリューブックスで買取・販売された際は、定価の8%が原著の出版社に還元されます。(3年後に見直し予定)
▼バリューブックス・エコシステムに関して詳しくはこちらから▼
https://publishing.valuebooks.jp/b-corp-handbook



刊行第一弾の主題は「B Corp™️」。ダノン、パタゴニア、Aēsopが取得する、国際的な認証制度とは?

B Corporation™️(以下、B Corp)は、コスメから銀行、大企業からベンチャーまで79カ国で約5,000社が取得する認証制度です。非営利団体の「B Lab™️」によって運営され、社会や環境などに配慮しながらビジネスを行うことを目指す営利企業における、国際的なムーブメントになりつつあります。

財務だけでは測れない会社の価値を、​​ワーカー、コミュニティ、エンバイロメント(環境)、ガバナンス、カスタマーの5つの領域から計測し、いかなる企業でも取得を目指すことができます。
バリューブックスは2015年にB Corpと出会い、16年に米国で認証B Corpであるパタゴニアやベター・ワールド・ブックス、そしてB Labのサンフランシスコオフィスを訪問する機会に恵まれ、B Corpに関する理解を深めました。現在は認証申請に向けて最終の見直しを行っています。
「なぜバリューブックスはB Corp認証を取得しようとしているのか?」。よく聞かれる質問ですが、「自分たちの価値観にフィットし、さまざまな取り組みを包括的、かつ客観的に見ることができる指標であり、計測、実践、そして改善を続けていくのに役立つしくみだから」というのが、B Corp認証が必要だと思う理由です。




日本でのB Corpムーブメントを目指して。コミュニティで翻訳したハンドブック。

撮影:平松市聖(Ichisei Hiramatsu)


日本でB Corp認証を取得している企業は、11社です(2022年5月時点)。取得する企業数が増えない理由の1つが言語の壁であると考えた私たちは、B Corpの概念を知るための認証取得の手引きとも言える書籍『The B Corp Handbook, Second Edition: How You Can Use Business as a Force for Good』の日本語翻訳版を出版することにしました。

バリューブックスも認証取得に向けて動いているところですが、その歩みを進めながらも、同時に近しい価値観を持ってB Corp認証に取り組む仲間を増やしていきたいと思っての判断です。
そして本書の制作にあたっても、特定の翻訳者を立てるのではなく、ムーブメントの一端となることを意図し、ゼミ形式で翻訳を行なったのち、ゼミから派生したコミュニティでの議論を盛り込むなど、開かれたプロセスを模索してきました。

ゼミ開催にあたっては、バリューブックスと、監訳者である若林恵が主宰する黒鳥社との共同プロジェクトとして参加者を募りました。50名以上の応募者のなかから、ジェンダーバランス、業種や職種の多様性などの観点を踏まえ、26名の参加者を選出してできたのが「あたらしい会社の学校『B Corpハンドブック翻訳ゼミ』」です。業種は、製造業、製材業、小売、金融、メディア、PRなど、職種も経営者、職人、弁護士、営業職、研究者など、会社の規模も大企業からスタートアップまでと幅広く、多様な分野から集まった人びとで議論し、翻訳を行いました。

ゼミメンバーには、本書の翻訳印税の一部がレベニューシェアされることになっています。

また、本書は認証機関であるB Labが公認した初の日本語版書籍になります。
「あたらしい会社の学校『B Corpハンドブック翻訳ゼミ』」最終回のレポートはこちら
https://s.valuebks.info/3NyBTEH




10社限定、先行モニター発売!

本書そしてB Corpムーブメントを広めていくことを目的に、一般発売に先駆けて、10社限定、10冊セットでのモニター販売(定価)をします。自社での認証取得や検討に向けた勉強会などに使いたい、といった企業の方のまとめ買いを想定しています。
「旧態依然な職場を改善したい」「形だけのSDGsに違和感がある」「経営が孤独でつらい」「正しい商売とは何か?」――資本主義に大きな変化が訪れるいま、そのような思いを抱きながら、海外を席巻するよいビジネスの認証「B Corp」にご興味をお持ちの企業の方々からのご連絡をお待ちしております。
▼申し込み・詳細はこちらから▼
https://forms.gle/HGyJu3rTvcbdP3Ab9
 

撮影:平松市聖(Ichisei Hiramatsu)



◾️一般発売日
2022年6月25日(土)
※現在、バリューブックスの自社販売サイトからの予約はできませんが、購入可能になったタイミングでバリューブックスよりメールマガジンを配信予定です。バリューブックスからの購入特典も現在準備中ですので、ぜひ会員登録をお願いいたします。また、全国の書店でご注文いただくことも可能ですので、ぜひお近くの書店にお問い合わせください。
▼バリューブックスの会員登録はこちらから▼
https://www.valuebooks.jp/signup
▼amazonでのご予約はこちらから▼
https://www.amazon.co.jp/dp/4910865004


◾️目次
【まえがき】
日本語版刊行に寄せて:ライアン・ハニーマン/日本語版まえがき:鳥居希 /本書の編集方針 

【はじめに】あなたとB Corp、世界とB Corp 
ライアン・ハニーマンとB Corp/ティファニー・ジャナ博士とB Corp/第1版以降の B Corpムーブメントの動向

【第1章】B Corpのはじまりから現在地まで
B Corpのはじまり/B Corpクイックガイド /Bエコノミーの台頭 /投資家はB Corpをどう考えているか /B Corp認証は多国籍企業や上場企業にも役立つ? 

【第2章】B Corpであなたの会社はこう変わる
Intro : 認証の先で得られるもの/Point1: 先駆的なグローバルコミュニティの一員になれる/Point2 : 才能が集まる、従業員と強固な関係を築ける/Point3 : 信頼が増し、信用を構築できる/Point4 : パフォーマンスを計測し、改善できる/Point5 : 企業のミッションを長期的に守れる/Point6 : メディアに取り上げられ、認知が高まる

【第3章】Bインパクトアセスメント:5つの評価指標
ビジネスで社会をより良くするために/ワーカー/コミュニティ/エンバイロメント/ガバナンス/カスタマー

【第4章】クイックスタートガイド:B Corp認証取得のための6つのステップ
ガイドを進める前の「4カ条」/Step1: 現在地を知る/Step2 : 仲間をつくる/Step3 : 計画を立てる/Step4 : 実践してみる/Step5 : 検証して調整する/Step6 : 取得完了とそれから

【おわりに】インクルーシブな世界にいたるために 
B Corpムーブメントにとっての成功とは/DEIをめぐる課題/B Labの旅/そして次は、あなたの番

【付録】実践のためのドキュメント
認証B Corpとベネフィット・コーポレーション/DEIサーベイ・サンプル/B Corp認証要件のアップデート/B Corpのための英単語集/原註・参考文献

【日本語版あとがき】
メッセージ・イン・ア・ボトル(若林恵)/日本語版の制作について


◾️書籍情報
書名:B Corpハンドブック よいビジネスの計測・実践・改善 (ISBN978-4-910865-00-3 C0034)
著者:ライアン・ハニーマン、ティファニー・ジャナ
監訳:鳥居希、矢代真也、若林恵
翻訳:B Corpハンドブック翻訳ゼミ
助言:篠健司(パタゴニア日本支社)
プロデュース:内沼晋太郎
制作:株式会社黒鳥社
装幀・デザイン:藤田裕美
発売日:2022年6月25日(土)
定価:2,970円(税込)
四六判並製 232頁
発行:バリューブックス・パブリッシング(株式会社バリューブックス)
販売代行:一冊!取引所


◾️著者プロフィール
・ライアン・ハニーマン(Ryan Honeyman)
LIFT Economyのパートナー、ワーカーオーナー。同社はPatagonia、Ben & Jerry’s、 King Arthur Flour、Native American Natural Foodsなど30社以上に対して B Corp認証取得、再認証、認証スコア最大化のための支援を行なっていることで知られる。

・ティファニー・ジャナ(Tiffany Jana)
TMI Portfolioのファウンダー、CEO。同社はダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI)に関するコンサルティング、トレーニングなどを企業に提供する。『Overcoming Bias: Building Authentic Relationships Across Differences』(バイアスを乗り越える:違いを超えた真のリレーションをつくる)などの著書でも知られる。


◾️監訳者プロフィール
・鳥居希(Nozomi Torii)
モルガン・スタンレー MUFG 証券株式会社に15年間勤務したのち、2015年から長野県上田市を拠点として古本の買取販売を行なう株式会社バリューブックスに参画。2年間古本による寄付「チャリボン」を担当。現在は経営陣のひとりとして財務や広報を行ない、会社の指針となるB Corp認証の取得に向けて取り組む。

・矢代真也(Shinya Yashiro)
株式会社コルク、『WIRED』日本版編集部を経て 2017 年に独立。合同会社飛ぶ教室の創業に参画し、マンガ編集・原作、書籍編集、リサーチ・ブランディングなどを手がける。19年にSYYS LLCを創業、20 年には京都にも拠点を構える。22年、家業である株式会社矢代仁の取締役に就任。

・若林恵(Kei Wakabayashi)
平凡社に入社し『月刊太陽』編集部に所属する。 2000 年にフリー編集者として独立。以後、雑誌、書籍、展覧会の図録などの編集を多数手がける。音楽ジャーナリストとしても活動。12 年に『WIRED』日本版編集長就任、17 年退任。18年、黒鳥社(blkswn publishers)設立。


◾️バリューブックス・パブリッシング書籍紹介ページ
https://publishing.valuebooks.jp/b-corp-handbook


◾️本書の流通に関して
バリューブックス・パブリッシングの本は、「一冊!クラブ」直取引代行を通じて書店さまの店頭にお届けします。卸正味は70%となります。
▼一冊!クラブの詳細に関してはこちらからご確認ください▼
https://1satsu.jp/club/


◾️書店さまへ
「一冊!取引所」(https://1satsu.jp/)より、ウェブ注文をご利用ください。電話・FAXのご注文は、ミシマ社が窓口となって承ります。
▼書店さま向け書籍紹介ページ▼
https://1satsu.jp/item/8614/


◾️本書に関する連絡先
担当:神谷周作(publishing@value-books.jp)

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会社概要

株式会社バリューブックス

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URL
https://www.valuebooks.jp/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
長野県上田市上田原680-17
電話番号
0120-826-299
代表者名
清水健介
上場
未上場
資本金
900万円
設立
2007年07月