EXA KIDS 2022が終了。24組のファイナリストの中からチャレンジコース最優秀賞には中沢柊葉『Release』、エキスパートコース最優秀賞にはかっぷめん『Mark-app』が選ばれました。
中沢柊葉さんの『Release』はAIが暴走を起こすシンギュラリティをテーマにしたゲーム、かっぷめんさんの『Mark-app』は共同編集型マークダウンエディタです。
10/15,16に開催された一次審査会、そして11/27に開催されたEXA KIDS 2022を勝ち抜いたのは、中沢柊葉さん(チャレンジコース最優秀賞)とかっぷめんさん(エキスパートコース最優秀賞)です。
【最優秀賞紹介】
チャレンジコース最優秀賞 中沢柊葉『Release』
エキスパートコース最優秀賞( thomas株式会社賞) かっぷめん『Mark-app』
【EXA KIDS 2022とは】
エクサキッズは小中学生がITを活用して作ったオリジナル作品をプレゼンするコンテストです。
応募作品はプログラミング作品だけでなく、ITを活用したものづくりなら何でもアリとなっています。
使用言語やプラットフォーム、ツールは限定しません。
https://contest.exa-kids.org/2022
今年は3回目のオンラインでの開催となりました。海外からのエントリーを含む過去最多の81作品が集まり、一次審査オーディションを勝ち抜いた24組は、EXA KIDS 2022本番にて最終プレゼンテーションを行いました。
(左上から)
MC
近藤 悟(EXA KIDS 2022実行委員長)
審査員
竹林 暁(プログラミングスクールTENTO)
畑 紗羅(Micro:bit Educational Foundation Japan Community Lead)
古林 侑樹(ITeens Lab/代表)
SUKANEKI(NPO法人バーチャルライツ/理事長)
樋口 聖典(株式会社BOOK/代表取締役)
戸澤 拓也(みんなのマーケット株式会社/取締役CTO)
堀元 見(作家/YouTuber/Podcaster)
三橋 優希(多摩美術大学/情報デザイン学科1年)
プレゼンでの最大の評価ポイントは「見ている人の心を動かす」こと。
作品そのものの完成度や技術面だけではなく、そこに込められた自分自身のコンセプトや制作の動機を伝えることも重要な要素となってきます。
また審査員の点数だけでなく、視聴者の投票による加点も行いました。
【受賞者を紹介】
チャレンジコース最優秀賞 中沢柊葉『Release』
中沢さんが目指したのは暴走したAIロボットによって支配された世界。
圧巻なのは緻密に作り込まれた世界観です。中沢さんが自分で描いたコンセプトアートを設置したり、ホコリを舞わせたり、ライトを不気味に点滅させたり。ホラーゲームとして完成された作品でした。
中沢さんには賞品として、EXA KIDSよりHHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪が贈られます。
チャレンジコース優秀賞/審査員賞(堀元) しゃるる『少子化社会の進化と命の選別』
少子化に着目したしゃるるさん。子供の数を計画的に決められたら問題がなくなる、でも、もしも計画的に子供がつくれたら、それはタブーではないのか?現代の倫理観を問う作品に、視聴者の大人も考えさせられました。
しゃるるさんには賞品として、株式会社アフレル様よりロボットトイ「toio」、審査員賞の堀元賞として現金3000円が贈られます。
チャレンジコース準優秀賞 『おおごえ うちゅう』 中島 駿
新型コロナの影響で大声を出すことは少なくなりました。中島さんは大声=タブーととらえ制作。大声(音声)で操作することによって、ストレス発散ができるゲームです。キャラクター・背景・ロゴもすべて、中島さんがタブレットで描いています。
中島さんには賞品として、株式会社ワコム様よりWacom Intuos Small、株式会社サイバーコネクトツー様より漫画『チェイサーゲーム』1〜7巻セットが贈られます。
エキスパートコース最優秀賞(thomas株式会社賞) かっぷめん『Mark-app』
かっぷめんさんがこの作品を作った理由は、通常のMarkdownエディタは無駄な機能が多く使いにくいという経験がきっかけ。実際にリアルタイムで実演しながらその使いやすさを示してくれました。既存のプロダクトよりも、自分が本当に欲しいツールを自分で作ってしまいました!
かっぷめんさんには賞品として、thomas株式会社よりMacBook Air 13インチ(M2チップ搭載モデル)が贈られます。
エキスパートコース優秀賞(クラーク記念国際高等学校賞)/審査員賞(戸澤) 佐藤迪洋『Bambooooooo☆shooooooot !!』
きっかけは佐藤さんのひいおじいちゃんの「裏山の竹の根が畑に生えてくる。切っても切っても延びてきて、野菜を育てられない」という言葉。竹林問題を楽しく知って、社会の課題を解決するために、佐藤さんが竹についての専門知識を駆使して作った作品です。
佐藤さんには賞品として、クラーク記念国際高等学校様よりApple Watch SE (GPSモデル)が贈られます。
エキスパートコース優秀賞(N高等学校・S高等学校 N中等部賞) くぼ『Yukkuri Web Read』
くぼさんが制作したのは、聞きなじみのあるゆっくりボイスでWEBサイトを読み上げる作品。Chromeの拡張機能にすることで、使用する側のハードルを下げるという手軽さを目指しました。知らない単語を読み上げるために使用したりと、学習にも役立ちます。
くぼさんには賞品として、N高等学校・S高等学校 N中等部様よりMeta Quest 2が贈られます。
エキスパートコース準優秀賞(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社賞)/審査員賞(SUKANEKI) 菅野正礎『戦闘配備』
菅野さんはオリジナルのロボットや格納庫をBlenderで再現してくれました。プレゼンの中では制作当初からの自身の作品を比較し、どのように「シンカ」したかを説明してくれました。技巧もさることながら、分析力も見事です。
菅野さんには賞品として、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社様よりUnityプレミアムギフトセット、審査員賞(SUKANEKI賞)として書籍『メタバース進化論——仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』が贈られます。
【各コース受賞者一覧】
<チャレンジコース>
最優秀賞
中沢柊葉『Release』
EXA KIDSよりHHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列/雪
優秀賞
しゃるる『少子化社会の進化と選別』
株式会社アフレル様よりロボットトイ「toio」
準優秀賞
中島駿『おおごえ うちゅう』
株式会社ワコム様よりWacom Intuos Small、株式会社サイバーコネクトツー様より漫画『チェイサーゲーム』1〜7巻セット
佳作
津川翔『しゅらしゅしゅしゅ』
宇枝梨良『ステルスナイナイ?〜みてみて私図鑑〜』
株式会社ワコム様よりWacom Intuos Small
佳作
横田夏向『AIと対決 小学生外貨取引ゲーム』
マイクロビット、スクラッチの博士(嶋村優一)『memz体験』
株式会社サイバーコネクトツー様より漫画『チェイサーゲーム』1〜7巻セット、
審査員賞(竹林)
赤穂千佳『小動物クイズ』
審査員賞としてSwitchBot 温湿度計プラス
審査員賞(堀元)
しゃるる『少子化社会の進化と選別
審査員賞として現金3000円
審査員賞(SUKANEKI)
別宮志郎『うなぎ』
審査員賞として書籍『メタバース進化論——仮想現実の荒野に芽吹く「解放」と「創造」の新世界』
審査員賞(三橋)
宮本瑞己『自由研究作品展』
審査員賞として書籍『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』、『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』
審査員賞(樋口)
宇枝梨良『ステルスナイナイ?〜みてみて私図鑑〜』
審査員賞としてEN TEA サーモボトル 500ml
審査員賞(畑)
谷篤人『シューティングツール』
審査員賞としてmicro:bit用ワンタッチ赤外線コントローラー、micro:bit用水センサー
審査員賞(戸澤)
川口聡介『虫の音』
審査員賞として書籍『きかいのしくみ図鑑 (めくって学べる)』、『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』
審査員賞(古林)
マイクロビット、スクラッチの博士(嶋村優一)『memz体験』
審査員賞としてLink-N 指紋認証 南京錠
<エキスパートコース>
最優秀賞(thomas株式会社賞)
かっぷめん『Mark-app』
thomas株式会社よりMacBook Air 13インチ(M2チップ搭載モデル)
優秀賞(クラーク記念国際高等学校賞)
佐藤迪洋『Bambooooooo☆shooooooot !!』
クラーク記念国際高等学校様よりApple Watch SE (GPSモデル)
優秀賞(N高等学校・S高等学校 N中等部賞)
くぼ『Yukkuri Web Read』
N高等学校・S高等学校 N中等部様よりMeta Quest 2
準優秀賞(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社賞)
菅野正礎『戦闘配備』
ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社様よりUnityプレミアムギフトセット
佳作
安藤優那『Dog Life スキャナー』
Project Pi『3Dプリンタ遠隔操作システム』
Make: Japan様よりオライリー・ジャパンの書籍
審査員賞(竹林)
清田玲生『自分をPCの中に転送しよう!』
審査員賞としてSwitchBot
審査員賞(堀元)
Osekihan『Go to space trip』
審査員賞として現金5000円
審査員賞(SUKANEKI)
菅野正礎『戦闘配備』
審査員賞として書籍『作って学べる Unity本格入門[Unity 2022対応版](作って学べる開発入門)』
審査員賞(三橋)
板垣七海『観光客向けWebサービス』
審査員賞として書籍『「ついやってしまう」体験のつくりかた 人を動かす「直感・驚き・物語」のしくみ』、『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰でも身につく36の伝わる法則』、『なるほどデザイン〈目で見て楽しむ新しいデザインの本。〉』
審査員賞(樋口)
荒井柚帆『繋がる創作music ♪』
審査員賞としてAnker 511 Power Bank
審査員賞(畑)
中島莉衣奈『とうけいビュー』
審査員賞としてよりmicro:bit用 音声合成ユニット TFW-VO1
審査員賞(戸澤)
佐藤迪洋『Bambooooooo☆shooooooot !!』
審査員賞としてエレキット 水圧式ロボットアーム MR-9105
審査員賞(古林)/佳作
北川諒『HackforPlayを知ろう!ゲームセンター!』
審査員賞としてYubico FIDOセキュリティキー NFC
【審査員の方々のEXA KIDS 2022へのコメント】
竹林 暁
客観的な視点も取り入れているプレゼンが増えていて進化していると思いました。
堀元 見
大の大人(審査員)が揉めるほど熱量を持って審査をしていました(笑)それだけ人の心を動かした作品ばかりだったということなので皆さん胸を張ってください。
SUKANEKI
数年後には色々と抜かされてしまうんだろうなと思いながら見ていました。恐ろしい小中学生がいるなと、内心怯えています(笑)
三橋 優希
それぞれの興味や好き、が形になっていて、そこをこれからも突き詰めていってもらえたら嬉しいです。
樋口 聖典
全員素晴らしくて審査するのが辛かった。新世代の方が優秀なはずなので応援しています。
畑 紗羅
スキルだけでなくアイディアというものが何よりもオリジナリティがあって価値があると思う。
自分にしか思いつかないものをとても大事にして欲しい。
戸澤 拓也
皆さんの好きなこと、興味があること、解決したいこと、伝えたいこと、熱量があること、もっと詳しく聞きたいと思いました。
古林 侑樹
プレゼンを見ている大人たちがとてもエネルギーをもらっている。それくらい皆さんの作品やプレゼンにはパワーがあるので今後もどんどんアピールしてください。
【視聴者からのコメントを一部紹介】
・ヤバイ、理解が追いついていってない…汗
・なんだか夢をたくさん感じるイベントですね!
・す・・・すご・・・
・柔軟な発想を持っている方ばかりで面白かったですね。気持ち的には、全員優勝でいいと思います。
・すごいおもしろい!
【EXA KIDS 2023について】
来年度のEXA KIDS 2023は2023年11月26日 日曜日の開催を予定しています。
コンテストのエントリー概要や時期などが決まりましたらまた各種メディアよりお知らせいたしますのでお楽しみにお待ちください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像