【将来に向けて子どもに伸ばしてほしい能力ランキング】パパ・ママ218人アンケート調査
子どもに伸ばしてほしい能力に関する意識調査
オンラインイラスト教室を運営する株式会社アタム(本社:東京都港区、代表取締役:宮澤惇、以下 アタムアカデミー)は、小中学生のお子さんがいる親御さん218人を対象に「子どもに伸ばしてほしい能力に関する意識調査」を実施し、そのデータをランキング化しました。
多くの親御さんが「わが子には幸せな人生を歩んでほしい」「幸せな人生を歩むために必要な能力を身につけてほしい」と思っていることでしょう。では幸せな人生を歩むためには、どのような能力が必要なのでしょうか。
今回、オンラインイラスト教室を運営するアタムアカデミー( https://atam-academy.com/ )は、小中学生のお子さんがいる親御さん218人にアンケート調査を実施。その結果をランキング形式でまとめました。
調査結果に対して、株式会社ポラリス(https://polaris-education.co.jp/ )代表取締役の吉村暢浩(のぶひろ)氏よりご考察いただいております。
【データの引用・転載についてお願い】
本リリースの調査結果・画像をご利用いただく際は、必ず「アタムアカデミー」のURL( https://atam-academy.com/ )へのリンク設置をお願い致します。
【調査概要】
調査対象:小中学生のお子さんがいる親御さん
調査期間:2024年7月4日~12日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:218人(女性152人/男性66人)
回答者の年代:20代 5.5%/30代 41.3%/40代 41.7%/50代以上 11.5%
【調査結果サマリー】
・将来に向けて子どもに伸ばしてほしい能力1位は「コミュニケーション能力」
・子どもの能力を伸ばすために親が心がけていることは「過干渉にならない」
・子どもの将来に対する希望1位は「やりたいこと・好きなことをする」
将来に向けて子どもに伸ばしてほしい能力1位は「コミュニケーション能力」
小中学生のお子さんがいる親御さん218人に「将来に向けて子どもに伸ばしてほしい能力」を聞いたところ、圧倒的1位は「コミュニケーション能力(99人)」でした。2位「行動力(50人)」、3位「思考力(40人)」が続きます。
いわゆる「非認知能力」を挙げた人が多くなりました。非認知能力とは、学力とは違ってテストなどでは測定できない能力で、将来の学歴や収入に影響すると言われています。例えば「社会的能力」「精神面の強さ・柔軟性」「クリエイティビティ」などが非認知能力にあたります。
<1位 コミュニケーション能力>
・コミュニケーション能力がないと、社会に出てもうまくやっていけない。いろいろな人とコミュニケーションをとって、楽しい人生にしてほしい(30代 女性)
・生きていくために人間関係が大事だから(50代以上 男性)
他者と協力して生きていくためには、コミュニケーションが欠かせません。自分のスキルや能力を他者に伝えるときにも、コミュニケーション能力が役立ちます。そのため「仕事でもプライベートでも必要なコミュニケーション能力を身につけてほしい」と願う親御さんが多くなりました。
「自分が苦労した」「内気な子どもなので」と、親御さん自身やお子さんの性格を考えて心配している人も目立ちました。
<2位 行動力>
・何かを始めるにも止めるにも必要だと思うから。新しいことにチャレンジしたり、必要なら環境を変えたり、生きやすいように生きてほしい(30代 女性)
・自分ができなくて苦労したので、なるべく後悔のない人生にして欲しい(40代 女性)
行動力は、目的や目標を実行できる力と言えます。やりたいことがあっても、躊躇したりやり方がわからなかったりして実行できず、後悔した経験がある人も多いのではないでしょうか。
子どもには後悔してほしくないという思いから、行動力を身につけてほしいと願う親御さんも多くなりました。
<3位 思考力>
・しっかり考えて決断することで軽率な行動が減り、失敗も減って、より安定した未来を導けると思うから(40代 女性)
・自身で考える力を身につけると、問題に自身で取り組み、対応できるから。社会では不条理な問題が降りかかってくるので、自分自身で解決できる力が必要だと思う(40代 男性)
思考力とは、自身の知識や経験をもとに考える能力のこと。深く考えることで問題や疑問点に気づいたり、発見した課題への対策を考えたりすることもできます。
人に流されずに自分で考える人になってほしいという親御さんの願いが見てとれます。
<4位 継続力・やりぬく力>
・「成功に必要なのはIQよりもやり遂げる力だ」と聞いたことがあるから(30代 男性)
・将来自分のやりたいことで稼ぐために、目標を持って進む「いい意味でのしつこさ」をもってほしい(40代 女性)
「地道に努力を続けることでスキルが伸び、目標を達成できた」という実体験がある人もいるでしょう。一方、やりたいという気持ちだけでは大きな壁が出てきたときに挫折してしまう可能性があります。
挫折しそうなときに「やりぬく力」で乗り越え、目標を達成してほしいと考える親御さんが多いとわかります。
<5位 想像力>
・人の気持ちを推し量ることは、すべての職業に必要だからです(30代 女性)
・何をするにしても、想像できなければ始まらない。想像力が足りなければ人に優しくすることもできないし、犯罪を犯してしまうこともある(50代以上 男性)
想像力とは「目に見えないものについて考える能力」や「予想する能力」です。人の気持ちを想像することはコミュニケーションに必要ですし、予想する能力はビジネスや生活での危機管理能力にもつながります。
自分の行動が他人や社会にどんな影響を与えるかを想像することで、「ルールを破ってでも自分の好きなことをしたい」という欲求が抑えられることもあるでしょう。
<6位 創造力>
・組織に入り言われるがままのことを行うより、自らの力で考え、作り出し、新しいことをしてほしいと思うから(30代 女性)
・子どもに発達障害があるので、得意なことを伸ばして、将来クリエイティブな職について欲しいと思っている(40代 女性)
創造力は、「新しいもの・こと」や「頭の中で想像したもの」を実際に創り出す能力です。デザイナーやアーティストなどクリエイティブな職種のほか、商品開発の現場などでも活かせる能力といえます。
創造力のレベルが高くなると、自分のためだけではなく家族や社会にとって有用なものを生み出せるようになります。
<7位 忍耐力>
・大きくなると辛いことや苦しいことがたくさんあるので、乗り越えられるようになってほしい(30代 女性)
・我慢が必要なときが来るから(40代 男性)
忍耐力は勉強、仕事、健康、スポーツなど、さまざまな分野で必要になる力です。
学校や社会では、理不尽なことも少なくありません。そのため、忍耐力やタフさを身につけてほしいと願っている親御さんも多くなりました。
子どもの能力を伸ばすために親が心がけていることは「過干渉にならない」
子どもの能力を伸ばすために親御さんが心がけていることの1位は「過干渉にならない(48人)」、2位は「コミュニケーションの取り方を工夫(46人)」でした。
親の考えを押し付けすぎずに、子どものやりたいことや自主性を尊重する人が多い印象です。無理やりやらされると、能力が伸びなかったり、嫌な経験として心に残ったりすると考えている親御さんが多いのでしょう。
<1位 過干渉にならない>
・先回りしてお世話しすぎない(30代 女性)
・失敗しながら成長してほしいので、あまり口を出さない(50代以上 女性)
過干渉は、お子さんの積極性や判断力を狭める危険性があるとされています。お子さんに対して「将来○○になってほしい」「苦労してほしくない」という思いが強く、つい口出ししてしまう方もいるかもしれません。
赤ちゃんのときなら細やかな配慮や先回りが必要かもしれませんが、小中学生にとっては心配が過干渉になってしまうことも考えられます。そのため「危険がない限り、口出ししたくても我慢する」という親御さんが多くなりました。
<2位 コミュニケーションの取り方を工夫>
・子どもの話を最後まで聞き、共感する(30代 女性)
・相手の目を見て、相手の目線に合わせて話をするようにしている(50代以上 男性)
具体的には「よく話しかけて質問する」「話を最後まで聞く」「視線を合わせて話す」などです。
お子さんに質問して考えを聞くのは大切ですが、詰問するような雰囲気になると楽しいコミュニケーションとは言えず、お子さんが委縮することも。お子さんに質問したら、しっかり答えを聞くことが大切です。また気になることを聞くだけでではなく、親御さんも自己開示すると、信頼関係を築きやすくなるでしょう。
挨拶や「ありがとう」「ごめんね」というやりとりも大切ですね。
<3位 本人が興味をもったことをやらせる>
・やりたいと言った習い事はさせてあげられるようにしています(30代 女性)
・よほどの危険なことでない限りは、失敗しそうだと思っても反対しないでやらせてみて、応援してあげる(40代 女性)
社会的なルールに反することや危険なこと以外は、できるだけお子さんの希望を尊重している人が多いとわかります。例えば習い事の選択などで、親御さんの希望よりもお子さんの希望ややる気を優先する親御さんも多いのではないでしょうか。
興味関心をもっていることに取り組むと、意欲が湧き、上達や発展のため自発的に考えるようになります。
<4位 お手本になる行動をする>
・自分が率先して他のお母さんたちに挨拶しています(30代 女性)
・自分自身も学んでいる姿を見せるようにする(40代 女性)
お子さんにやってほしい行動や、なってほしい姿を、自分自身がやって見せている親御さんも多くなっています。具体的には「親も英会話の勉強をしている」「旅行などの計画を立てるときには、子どもから見えるようにやる」「挨拶する」など。
お子さんとのコミュニケーションを工夫している様子なども、親御さんが意図する・しないに関わらず、お子さんに伝わっていることでしょう。
<5位 たくさんの人に会わせる>
・習い事をさせたり地域のイベントに参加させたり、学校の友達以外との関わりをもたせるよう心がけています(30代 女性)
・スポーツクラブやボランティアなど、人と協力し合う機会にできるだけ多く参加させるようにしてきました(50代以上 男性)
たくさんの人に会うことで、多様な価値観に触れ、コミュニケーション能力を伸ばせると考えられます。
学校や家庭以外で人に触れ合う機会としては、習い事や地域の活動があります。年代や性別が多様な習い事や活動なら、人間関係の幅が広がりそうですね。
<6位 いろんな経験をさせる>
・初めての経験をたくさんさせる(30代 女性)
・子ども向けのイベント等になるべく参加する(50代以上 女性)
いろいろな経験をさせることで、探求心や思考力、運動能力などを伸ばせると考えられます。
習い事やイベント参加だけではなく、「家のお手伝い」や「日常生活の中で、いろんなものを観察してみる」などもお子さんにとって大切な経験です。
<7位 子どもをほめる>
・子どもがつくった工作や絵は決して否定しない。すべてほめる(30代 女性)
・やる気を損なわないように、なるべくほめる(50代以上 男性)
ほめて伸ばすことを意識している親御さんもいるとわかります。ほめることがお子さんの自信や自己肯定感につながるからでしょう。
ほめるときには、「能力より行動」「結果より過程」をほめるのがポイントだとされています。
子どもの将来に対する希望1位は「やりたいこと・好きなことをする」
子どもの将来に対する希望の1位は「やりたいこと・好きなことをする(67人)」、2位は「人生を楽しむ(33人)」でした。
正直なところ、親の願いは「わが子には幸せな人生を送ってほしい」に尽きるでしょう。幸せな人生に必要な要素と考えられる内容が、ランキング上位に入っています。
<1位 やりたいこと・好きなことをする>
・自分がなりたいと思った職業に就いてほしい(40代 女性)
・好きなことをのびのびとやってほしい(50代以上 男性)
「やりたい仕事に就いてほしい」「好きなことを仕事にしてほしい」という回答が目立ち、仕事で自己実現してほしいと考えている親御さんが多いとわかりました。
仕事には多くの時間を費やすため、好きなことを仕事にすると、幸福と感じる時間が増えると考えられます。
<2位 人生を楽しむ>
・笑って過ごせる環境を築いてほしい(40代 女性)
・人生は考え方次第だから、いつも自分の機嫌をとって明るく生きてほしい(50代以上 男性)
「楽しい人生を送ってほしい」「いつも笑顔でいてほしい」というのは、漠然とした言葉ではありますが、多くの親御さんの願いではないでしょうか。
楽しく過ごすためには、経済的な安定や、人間関係に恵まれることなどが必要になると考えられます。困難があったときに、「成長の糧になる」と前向きにとらえる力も必要です。
<3位 自立した生活を送る>
・立派な人になれとは思わないから、自立して、自分で稼ぐ能力を身につけてほしい(30代 女性)
・自分ひとりで自立し、生きていける経済力をつけて欲しい。一生食べていける資格を取るなど(40代 女性)
経済的にも精神的にも、自分ひとりで生きていける力を身につけてほしいと考えている親御さんも多くなりました。経済的基盤が安定していれば、精神的にも安定すると考えられます。
なお自立とは「誰にも頼らない」ということではありません。生きていれば、誰かのお世話になったり迷惑をかけたりすることはあります。「誰にも頼らず、誰にも迷惑をかけるな」というよりも、「困ったときは人を頼りつつ、本人も誰かの役に立ってほしい」というほうが、現実に即しているのではないでしょうか。
<4位 思いやりをもつ>
・人を大切にする人になってほしい。人の上に立つ人間になったとしても、他の人を尊重できるような、器の大きい人間になってほしいです(30代 女性)
・誹謗中傷などを他人事と思わず自分も気をつけて、顔の見えない相手にも思いやりの心を忘れないでほしい(40代 女性)
人や地域社会に貢献することは、幸福感をもたらします。「親切な行動をすることで、ストレスが低下し、健康上のメリットがある」という研究もあります。
また思いやりあふれる人は、他人から尊敬され愛されるでしょう。
<5位 チャレンジ精神をもつ>
・AI時代を迎えて社会が大変革を遂げようとしている中、物事に果敢に挑む人材になってほしい(30代 男性)
・勉強でも遊びでも、「なんでもやってみよう!」と挑戦していってほしいです(40代 男性)
新しいことに臆せず、チャレンジしてほしいと考えている親御さんも多数。
与えられた仕事をこなすだけではなく、改善や新たな展開を目指して動ける人材は、ビジネスシーンで重宝されます。挑戦することで自身の価値観が広がり、新たな趣味や喜びを見つけることもあるでしょう。
<6位 人に恵まれ愛される>
・特別なことをしなくてもいいので、みんなから愛される人間になってほしいと思います(30代 男性)
・友人をたくさんつくってほしい(40代 男性)
幸せに生きていくためには、人間関係も重要です。幸せな人たちに囲まれていると、自分も幸せな気分になります。家庭内での悩みを友人や知人に相談し、問題を解決したり精神を安定させたりすることもできるでしょう。
<7位 タフに生き抜く>
・どんな困難でもくじけず立ち向かっていけるような、精神的にタフな人になってほしいです(20代 男性)
・つまづくことはあると思うけど、逃げずに自力で立ち直って進める人間になってほしい(30代 女性)
「ストレスに対して強くなってほしい」「たくましくなってほしい」と考えている親御さんも多いとわかります。落ち込んでも回復する力があれば、失敗や逆境から学びを得て、次に生かすこともできるでしょう。
まとめ
将来に向けてお子さんに身につけてほしい能力としては、コミュニケーション能力などの「非認知能力」を挙げた人が多くなりました。非認知能力は人生を豊かにする力と言われ、つまずきから回復したり、やりたいことを実行に移したりするために必要となります。
「先回りしすぎない」「努力した過程を評価する」など、日常生活の中でできる工夫が、お子さんの非認知能力を伸ばすためには効果的。
また習い事を選ぶときには、お子さんの興味関心を尊重することで、意欲や頑張る力を伸ばせると期待できます。
アタムアカデミーでも子どもたちが楽しくイラストを学ぶ中で、 自然と非認知能力が鍛えられて自律を促す授業カリキュラムに設計。 先生方も、子どもたちの自信を深められるように授業を運営しています。
https://atam-academy.com/concept/
▽吉村暢浩氏の考察
調査結果を見ると、非認知能力の中でもコミュニケーション能力を伸ばしてほしいと考えている親御さんが多かったですね。
コミュニケーション能力と言えばよく勘違いされますが、単なる「仲良くなる力」のことではありません。自らの意見や根拠を分かりやすく相手に伝え、物事をスムーズに進めるための意思疎通能力のことです。
この習得には論理的思考力が必要となってきますので、認知能力を上げる学校での勉強も蔑ろにできません。
また、心がけとして「過干渉にならないこと」とありますが、やはり親が子どものコントローラーを握らないようにすることは非常に重要であると考えます。
確かに大人の言うとおりにした方が失敗は少ないでしょう。でもそれだと、自分の行動に責任を取れない、自分で決断のできない人間になってしまいます。
「失敗しても大丈夫。挑戦することが素晴らしいんだよ。」こういった声かけができると、多くの親御さんが望んでいる「好きなことをする人生」の実現ができるのではないでしょうか。
■監修者紹介
吉村暢浩(のぶひろ)
株式会社ポラリス(https://polaris-education.co.jp/ )代表取締役。
大学受験塾ポラリスアカデミア(https://polaris-academia.co.jp/ )を運営。
学習管理と問題解決を主軸にした指導で、生徒に寄り添いながら逆転合格を目指す。
2024年7月現在、オンライン校+5校舎(東京・埼玉・愛知・京都・大阪)を展開中。
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■アタムアカデミーについて
アタムアカデミーは、子供の創造性を育てるオンラインイラスト教室です。2020年5月よりオンラインのイラスト教室としてサービス提供開始し、2023年7月現在、小中学生を中心に日本全国から生徒が通う日本最大級のイラスト教室にまで成長しています。
サービスサイト:https://atam-academy.com/online/
■株式会社アタムについて
株式会社アタムは、「イラスト教育により子供の可能性を最大化する」をビジョンにオンラインイラスト教室を運営するスタートアップです。
所在地:東京都港区
代表者:代表取締役 宮澤惇
コーポレートサイト:https://atam-academy.com/
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