デザイン界の巨匠 ジオ・ポンティ、エットレ・ソットサス、そしてムラーノ島の異端児 ゼッキン。彼らの革命を支えた、小さなガラス工房があった。
【chisa】創立100周年を前に、「さよならサリール - イタリアデザインの革命を支えた、小さなガラス工房 」11月18日~ 開催
イタリアデザイン界の巨匠、ジオ・ポンティ、ソットサス、そしてミラノ発の人気インテリアブランドとして世界中で愛されているフォルナゼッティなど、数々のアーティストのデザインをガラス工芸として誕生させた「サリール」工房が、2018年に閉鎖を決定。
東京 北参道のショップ・ブランド〈 chisa(チサ)〉は、現存すれば来年で100周年となる彼らの功績を称え、50点を超える名品たちを紹介する最初で最後の展覧会を開催する。
東京 北参道のショップ・ブランド〈 chisa(チサ)〉は、現存すれば来年で100周年となる彼らの功績を称え、50点を超える名品たちを紹介する最初で最後の展覧会を開催する。
- サリール工房(S.A.L.I.R. -Studio Ars Labor Industrie Riunite)
溶けたガラス種を熱いうちに巻き取り、息を吹き入れ成形する、いわゆるホットワーク技法を世界に誇るムラーノ島にありながら、北欧より〈グラヴィール技法〉を取り入れ、冷え固まったガラス器の表面に彫刻を施す、いわゆるコールドワーク製法を極めた唯一無二の工房である。
さらにデザイン界の巨匠ジオ・ポンティ、エットレ・ソットサスなど名だたるアーティストがデザイナーとして参画。それまで貴族をターゲットにデザインされてきたムラーノガラスのモダニズム変革に大きく貢献し、ヴェネチア・ビエンナーレをはじめ、世界でセンセーションを巻き起こした。
- 展覧会概要
サリール工房のクライアントとして40年ほど関係を築いてきた20世紀ムラーノガラス研究家 小瀧千佐子が、アートを暮らしの中に取り入れて欲しい、という願いを込めて作品を厳選し本展を監修。
購入可能な作品から自身所蔵の貴重な美術品までを展示し、工房の尊い歴史とともに紹介する。
- ヴェネチア共和国とムラーノガラスの歴史
13世紀末、ヴェネチア共和国はガラス技術の流出を防ぐべく全ての職人とその家族をムラーノ島に幽閉。逃亡すれば死罪、ガラス工芸発展に寄与したものは貴族の称号(エンブレム)を与えるという飴と鞭の政策下でガラス文化は開花し、共和国繁栄の財源となった。かつては数百のガラス工房が存在したムラーノ島だが、後継者問題、そして昨今の燃料費高騰なども手伝って、イタリアの貴重な伝統工芸品であるムラーノガラスは、かつてない危機的状況下にある。
- 一部作品の紹介
- 関連企画
◎本展監修者 小瀧千佐子氏によるギャラリートークをインスタライブにて配信
日時 : 11月20日(日)18時より
アカウント : @chisa_tokyo (URL:https://www.instagram.com/chisa_tokyo/ )
※後日 chisa 公式Youtubeチャンネルにて配信予定 chisa公式Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCRlQk2EKVaDeRja_aIX8Wow
- 詳細
期 間:2022年11月18日(金) - 12月25日(日) ※毎週月・火・水曜休み
会 場:chisa
営業時間:11:00 - 18:00 ※最終日17:00まで
〈chisa(チサ)〉
Address:東京都渋谷区千駄ヶ谷 4-21-2
Tel:03-6455-4546
Fax:03-6455-454
Web site:https://chisa.jp/
instagram:https://www.instagram.com/chisa_tokyo/
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