一般社団法人CancerXが「World Cancer Week2022」のオープニングセッションで、がんに関する18の『Cancer Agenda』を発表
がんを取り巻く社会課題を可視化することで、解決への一歩を踏み出す
がんと言われても動揺しない社会を目指す一般社団法人CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈)はWorld Cancer Week 2022を1週間開催。「ワールドキャンサーデイ」である2月4日に合わせ、1月30日日曜日から2月5日土曜日までの1週間がんの社会課題にまつわるトークセッションを各界の著名人や当事者などが話し合い解決を目指します。
テーマは「Exchanging Ideas & Sharing Views」
がんに関する多様な課題を可視化し、その課題を解決するための議論を加速させます。
1月30日日曜日に行われたイベント初日のオープニングセッションでは、さまざまなアイデアを掛け合わせて、ひとりでは辿り着けない答えを見つけていくという想いを込めたスローガンに合わせ、具体的に達成すべき18のことを発表しました。
テーマは「Exchanging Ideas & Sharing Views」
がんに関する多様な課題を可視化し、その課題を解決するための議論を加速させます。
1月30日日曜日に行われたイベント初日のオープニングセッションでは、さまざまなアイデアを掛け合わせて、ひとりでは辿り着けない答えを見つけていくという想いを込めたスローガンに合わせ、具体的に達成すべき18のことを発表しました。
1.アジェンダの発表趣旨
2018年10月に発足して以来、医療者、行政、企業、研究者、当事者、などの多様なメンバーで構成し、がんの社会課題解決に向けた活動を行なっている一般社団法人CancerX(共同代表理事:上野直人・半澤絵里奈)は、4回目の開催となるイベント「World Cancer Week 2022」の初日に『Cancer Agenda』という18の項目を発表しました。同団体として4年目となる本年は、漠然とした社会課題意識ではなく具体的に解決に向かうため、必要な項目を可視化し課題解決に向けて進みます。
2.アジェンダの内容
Cancer Agenda 18
1)がんのイメージをアップデートする
2)がんになっても多様な働き方ができるようにする
3)がんに関するアンメットニーズ*を可視化する
4)がん領域におけるマイノリティ*への公平なサポートを拡充する
5)市民が主役のがんに向き合えるコミュニティ形成をする
6)がんになっても自分らしく人生を送ることをあたりまえにする
7)最期の話を話したい時にできる空気をつくる
8)患者だけではなくケアギバー*も支える環境を整える
9)持続可能な医療のしくみを構築する
10)がんに関する情報の信頼性を高める
11)誰もが必要な時に適切ながん情報を得られるようにする
12)患者力*が育つ環境をつくる
13)最適な医療を選択できるようにする
14)患者のQOL*を重視した医療を提供する
15)医療の公平性を担保する
16)研究開発・医療を行う人材やチームの質を高める
17)最良の治療と予防をより早く提供するための研究開発を進める
18)科学的根拠がある検診と予防を世の中に広める
【用語の説明】
1)アンメットニーズ
世の中に認知されていない潜在的なニーズ(欲求・要求・需要)のこと。それを求める人数が少ない ことや声を上げにくい環境が原因となり満たされていないニーズを指す。
2)マイノリティ 一般的には少数派のこと。本アジェンダでは、がん領域において公平なサポートを受けられていないグループの人を指す。
3)ケアギバー本アジェンダでは、生活上の助けを必要とする人をサポートする様々な人のこと。
4)患者力自分の病気を医療者任せにせず、自分事として受け止め、いろいろな知識を習得したり、医療者と十 分なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、人生を前向きに生きようとする患者の姿勢(引用元:PEP(Patient Empowerment Program)。
5)QOL Quality of Life の略。ひとりひとりの生活の質のこと。
Cancer Agenda はこれまでの議論を踏まえた、がんと言われても 動揺しない社会を作るための「今、達成すべきこと(アジェンダ)」のリストです。異なる視点をもつ人々が同じアジェンダを共有することで、互いに協力しやすくなることを期待しています。
3.今後のアジェンダの展開
このアジェンダはオープンリソースです。企業や学校、自治体はもちろん、誰でも使っていただけます。他組織とのコラボレーションなども含め今後このアジェンダを指標にした活動を更に複層的に実施していきたいと思っています。
4.お問い合わせ先
CancerX official website:https://cancerx.jp/
アジェンダに関するお問い合わせ:info@cancerx.jp
プレスに関するお問い合わせ:press@cancerx.jp
5.イベント参加方法
World Cancer Week2022は2月5日土曜日まで連日イベントを行なっています。
チケットのご購入はこちらです。
一般 5,000円(2022年1月13日 -2022年2月5日)
チケットはPeatixで販売いたします(アーカイブ視聴付)
https://wcw2022cancerx.peatix.com/
6.イベントプログラム
https://cancerx.jp/summit/wcw2022/program/
【一般社団法人CancerXとは】
CancerXは産学官民医といった多様な立場の人が力をかけ合わせ、がんの社会課題の解決に取り組む組織で、2020年よりUICC(国際対がん連合)に加盟して活動をしています。
【共同代表理事】
上野 直人 (テキサス大学MDアンダーソンがんセンター 乳腺腫瘍内科 教授)
半澤絵里奈(株式会社電通 プロデューサー / cococolor編集長)
【理事】
扇屋 りん(厚生労働省 医系技官)
糟谷 明範(株式会社シンクハピネス代表取締役 理学療法士)
加藤 容崇(慶応義塾大学医学部 腫瘍センター ゲノム医療ユニット 特任助教/北斗病院腫瘍医学研究所 医師)
北原 秀治(東京女子医科大学 先端生命医科学研究所 准教授)
鈴木 美慧(聖路加国際病院 遺伝診療センター 認定遺伝カウンセラー)
三嶋 雄太(筑波大学 医学医療系 助教 / 大学附属病院 再生医療推進室 副室長)
森内 倫子(株式会社電通名鉄コミュニケーションズ)
山上 睦実(東京大学医学部附属病院 看護師)
【監事】
広中 秀俊 ( 育Qドットコム株式会社 代表取締役)
※上記を含む社員26名、ボランティア複数名が在籍
一般社団法人 CancerX
広報担当:岡崎・吉川・中島
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