GRIPS、オープンソース技術をベースとした高精度自動分注システムの開発に着手
株式会社GRIPS(千葉県流山市、代表・森田康)は2023年9月、株式会社MTMシステムズ(本社:東京都調布市、代表・城野 遼太)、Luominen Lab (東京都世田谷区、代表・角田 正也)、中鉢 善樹氏らと共同で、高精度かつ低価格で提供できる自動分注システムの開発に着手します。
労働人口減少に伴う人材不足と生産性向上のための省力化の課題解決策として、研究室やラボにおいて自動分注機システム普及には強いニーズがあります。しかしながら、これまでは自動分注機と外部機器を使った前後工程との連携動作に高額なインテグレーション費用が必要でした。
この課題に対しGRIPSらはオープンソース技術を駆使して低価格自動分注機システムを実現することを目指します。
本プロジェクトの成果物を活用することにより、特にメディカル、バイオ分野の実験室における煩雑な繰り返し作業をコンパクトに、かつローコストで実装できるようになり、創薬や新材料開発などに膨大な繰り返し実験作業を自動化させることが可能となり、短期間で安価に高精度な実験データを獲得することが期待できます。
本プロジェクトにより構築するシステムは自動分注機であるOT-2、産業用ロボットアームであるUFactory Lite6、産業PC上に実装された汎用ロボット制御プラットフォームROSSetterで構成されています。
ROSSetterはGRIPSが独自に開発を進めているROS2ベースの汎用ロボットコントローラで、本プロジェクトではROSSetterベータ版をシステム全体の統合コントローラとして採用する予定です。
<構成製品仕様>
OT-2
OpenTrons Labworks Inc.
本体サイズ(WxDxHmm):630x570x660
重さ:48kg
電源:110~240VAC,50~60Hz
デッキスロット数:11
接続方法:イーサネット、USB2.0、WiFi2.4GHz
装着ピペット数:最大2
UFactory Lite6
UFACTORY co., Ltd
軸数:6
重量:7.2kg
リーチ:440mm
ペイロード:600g
繰り返し精度:0.5mm
< 株式会社MTMシステムズ >
ロボットやIoT技術を提供して課題解決のサポートを行なっている。卓上サイズの小型ロボットの開発や共同開発を中心に事業を行っている。電気通信大学発ベンチャー。
< Luominen Lab >
手のひらに載るくらいの程よい科学の普及を目指すために、2015年設立。バイオ・メディカル・診断関連の装置開発、流体デバイス開発コンサルティング業務も併設。株式会社GRIPSバイオメディカル部門技術顧問。
<株式会社GRIPS>
2019年6月設立。産業向けにロボットアームの販売や、シングルボードコンピュータ等の汎用品を用いた自動化・省力化を提案。産業向け技術を応用した教育コンテンツの開発・教育の実施を通じた技術者や次世代人材の育成も行っている。JAKA社、DOBOT社などのロボット関連製品、G-ZERO、Snapmakerなどの3Dプリンタ、KeiganALIなどのAMR製品の販売代理店、およびシステムインテグレーションの提案。
なお、本事業は、千葉県の「先進的デジタル技術活用実証プロジェクト補助金」に採択された実証プロジェクトとして実施されます。
【ホームページ・お問い合わせ】
担当:森田、阿形
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