ユートピアアグリカルチャーのFOREST REGENERATIVE PROJECTが本格始動!都市近接型で行う、多様な動物と植物による森の活性化実験のモデルファーム「盤渓農場」が10/18オープン!
〜研究パートナーである北海道大学・ソニーと共に森の活性化の可視化に取り組む〜
株式会社ユートピアアグリカルチャー(本社:北海道沙流郡日高町、代表取締役:長沼真太郎、以下UA)は、北海道札幌市中央区盤渓にて「死んだ森」を再生させながら放牧酪農/畜産及び養鶏を行うモデルファームとして「盤渓農場」を10月18日より本格始動いたします。同日より同施設にて、農場で採れた「盤渓自然卵(BANKEI NATURE EGG)」の一般販売も開始いたします。
さらに、盤渓農場の森(以後、本フィールド)は、北海道大学とソニーグループ株式会社(以下、ソニー)によるリジェネレイティブアグリカルチャーに関する共同研究においても、貴重な実証実験フィールドの一つと位置づけられています。今後、産学農の連携の中心地としてリジェネレイティブアグリカルチャーを実現するシステムの構築に向けた技術探索や有効性の検証を共に推進していきます。
【施設所在地】北海道札幌市中央区盤渓376
【盤渓自然卵販売価格】1箱8個入 500円(税込) ※1名最大3箱まで
【卵自動販売機営業時間】9:00-16:00 (終日営業) ※営業日は予告なく変更する場合があります。冬季休業予定。
さらに、盤渓農場の森(以後、本フィールド)は、北海道大学とソニーグループ株式会社(以下、ソニー)によるリジェネレイティブアグリカルチャーに関する共同研究においても、貴重な実証実験フィールドの一つと位置づけられています。今後、産学農の連携の中心地としてリジェネレイティブアグリカルチャーを実現するシステムの構築に向けた技術探索や有効性の検証を共に推進していきます。
【施設所在地】北海道札幌市中央区盤渓376
【盤渓自然卵販売価格】1箱8個入 500円(税込) ※1名最大3箱まで
【卵自動販売機営業時間】9:00-16:00 (終日営業) ※営業日は予告なく変更する場合があります。冬季休業予定。
- 本格始動するFOREST REGENERATIVE PROJECTとは
海外の研究者によって実証結果も出ているシルボパスチャー(林間放牧)。FRPでは盤渓農場の稼働により、山に動物と人が入り森に関わることで「死んだ森」が活性化し、酪農・畜産・養鶏における温室効果ガスを吸収しネガティブにするための実験を開始します。
森に放つ馬や牛を休ませる小さな牧舎、平飼いを進化させた2棟の鶏舎、卵の自動販売及び配送のための施設を設置。今後、数年単位での実験を進めることで、森と動物と人の新しい関係性(本当のリジェネレイティブアグリカルチャー)を築いて行きます。
実験開始に先立ち、北海道大学からは、北海道大学大学院農学研究院環境生命地球化学研究室の内田義崇先生を筆頭に、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター耕地圏ステーション 静内研究牧場 場長 兼 統合研究領域 複合フィールド分野 准教授の河合正人先生や、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター植物園 助教の東隆行先生にもご協力いただいています。
■プロジェクトの特徴 1:森の活性化のABテスト
今回の本格始動の約1ヶ月前から、寒さに強い北海道の馬種「道産子」を山に放つことで、既に地面を覆っていた笹が食べられ、無くなってきています。
今後12月まで放牧し、一旦年明けの1月から4月までは北海道大学が管理する牧場で休ませた後に、来春の雪解けより本格的に牛と馬を放ち、草木の成長・土中成分の変化・二酸化炭素の吸収・隔離の様子を測ってまいります。
■プロジェクトの特徴 2:より自然に近づけた平飼いでの鶏の飼育
- 北海道大学内田研究室、ソニーと共に行う実験の内容
内田研究室が研究するリジェネレイティブアグリカルチャー(環境再生型農業)において、重要テーマとなっている土壌の水分量や栄養素の可視化や、土壌の健康状態と微生物の関係性などの実態把握につながる技術の探索を推進します。そして、地球環境やアニマルウェルフェアに配慮しながらも、生産性を向上させる新たな農畜産業の実現するシステムの構想を具体化していきます。
- 盤渓農場の施設特徴
以下で説明する施設の全体設計をDOMINO ARCHITECTS 大野友資氏が担当しました。
特徴1:農業用資材を活用しながらも、外観の美しさと機能を併せ持った動物のための建築
今回の施設コンセプトは、盤渓という土地へのリスペクトを持ち土地に根付いた建築をすることです。施工前に建てられていた前所有者の方が作った農作業用の小屋が、三角屋根の特徴的な形で土地に似合っていたことから、その小屋をモチーフにデザインされています。外壁面の資材には熱を反射する農業用シートを活用し、施設内の温度調節ができエネルギー効率も良く、見た目にも新奇性のある動物のための建物になっています。
特徴2:より自然な卵を目指し、極限まで外での放し飼いに近づけた養鶏場の設計
ビニールハウスであるため外部との視覚的障害が少なく、棟の両面を開口しているため空気循環も多くし、内部には鶏が食べても問題がない30種類ほどの多様な植物を植えることで野生に近い状態を作っています。面積あたりの羽数も少なくし、ストレスの少ない状態となっています。
鶏舎内を自然に近くするための設計をワイルドサイエンティストの片野晃輔氏が担当しました。
特徴3:自然に近い卵という実験結果を市民に共有。盤渓で生まれた卵「盤渓自然卵」を購入できる自動販売機の設置
営業日等の詳細
https://www.utopiaagriculture.com/journal/758
- プロジェクトメンバー紹介
・北海道大学大学院農学研究院 環境生命地球化学研究室 准教授 内田義崇氏
・ソニーグループ株式会社 R&Dセンター Tokyo Laboratory 14 統括課長 迫田 元氏
・ソニーグループ株式会社 R&Dセンター Tokyo Laboratory 14 磯部 泰徳氏
(施設設計パートナー)
・【施設設計】DOMINO ARCHITECTS 大野友資氏
1983年ドイツ生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、東京大学大学院修士課程修了。カヒーリョ・ダ・グラサ・アルキテットス(リスボン)、ノイズ(東京/台北)を経て2016年独立。2011年より東京藝術大学非常勤講師を兼任。
・【ランドスケープ設計】ワイルドサイエンティスト 片野晃輔氏
・【無人販売所システム設計】nomea 武井祥平氏
- 本格始動に向けた関係者によるコメント
ここ盤渓農場は、まだしっかりとした定義のない日本版リジェネラティブアグリカルチャーの発信拠点となることを目指します。さまざまな業界の方々との協業を通じて、クローズドではなくオープンな研究により、北海道のみならず、日本全体の酪農・畜産業界の発展に貢献していきたいと思っております。5年のみならず10年と長期にわたるプロジェクトではありますが、お菓子屋としての情熱をもって進めてまいります。今後にぜひご期待ください。
【北海道大学大学院農学研究院 環境生命地球化学研究室 准教授 内田義崇氏】
食料生産は大きな転換点を迎えつつあります。枯渇する資源、例えば石油や石炭、天然ガスをたくさん使いながら化学肥料を使ったり、畑を耕したりしながら、人類は自分自身を養ってきました。しかし、そのやり方では長くは続かない、つまり持続的ではない、ということに私達は皆気づきはじめているわけです。だったらどうするか、という視点で、研究者だけではなく、農家さんや消費者も行動しなければいけません。本当に緊急事態だと思っています。そんな背景、想いを抱き、この大きなプロジェクトに参加しました。森林、その下に生えるもっと小さな草木、そのようなものを利用してどこまで食料が生産できるのか、そのことで森林はどう変化するのか、人間にとって必要なタンパク質や脂肪などがどこまでこの森で作ることができるのでしょうか。そしてそのことが栄養素循環に与える影響は? こんな疑問にわかりやすく答えるための研究をここで行いながら、情報を皆さまに発信することを目指しています。
【DOMINO ARCHITECTS 大野友資氏】
農場の設計は初めてでしたが、鶏や牛、馬、人それぞれがのびのびと過ごせる場所ができたのではないかと思います。大掛かりで完成された建物を建てるのではなく、使いながら足りない所をその都度工夫して補っていけるような、未完成ながら大らかな建築・ランドスケープを目指しました。本プロジェクトと並走する形で、建築も成長していくことを期待しています。
【ソニーグループ株式会社 R&Dセンター Tokyo Laboratory 14 統括部長 堀井 昭浩氏】
当社は、地球上のあらゆる場所をセンシングし、目に見えない異変や変化の予兆を捉え、人々にフィードバックすることで、社会課題の解決や環境破壊の未然防止に貢献する「地球みまもりプラットフォーム」の構築を目指し、研究開発を行っています。リジェネラティブアグリカルチャーは、北海道大学内田研究室と共同で取り組んでいる研究テーマの一つです。今後の盤渓農場での実験を通じて、この分野への知見を深めるとともに、畜産動物の行動や土壌、微生物、牧草、微気象等へ、センシング技術の応用可能性を広げられることを期待し、研究活動を推進してまいります。
- FOREST REGENERATIVE PROJECT/盤渓農場の今後の展開
まずは牧畜の環境性、経済性を両立を目指し北海道大学やソニーのような共同研究者が利用する施設として始動しますが、今後実験が進むにつれてパティシエのラボ、一般の方が実験による食材をその場で楽しめるカフェやレストランのような業態など、多くの人が交わるコミュニティとなり、新たなイノベーションが創発される場を目指しています。
- ユートピアアグリカルチャーとは
代表取締役 長沼真太郎
■会社概要
社 名 :株式会社ユートピアアグリカルチャー
所在地 :北海道沙流郡日高町字豊郷916-6
設 立 :平成2年10月12日
事 業 :放牧牧場の運営、乳製品の製造・販売、養鶏場の運営、
自社牛乳や卵を使ったお菓子の企画・販売
公式サイト:https://www.utopiaagriculture.com/
- UAの素材を使って作るお菓子 CHEESE WONDER(チーズワンダー)
毎週金曜日・土曜日の20時よりオンラインで販売
1箱6個入 2,980円 (税込・送料別)
これまで培ったチーズケーキのノウハウとこだわりを詰め込み、
・地球にも動物にも人にも優しい循環でつくられた牛乳と卵を使用
・しっとり、ふわふわどちらも味わえる生チーズスフレと生チーズムースの2層構造
・クッキーのザクザク食感と、その長持ちにこだわったプレスドアーモンドクッキー
・食べやすく可愛い形状
・冷凍配送商品だからこそ、解凍して食べる時が最も美味しいタイミングになる設計
という5点が特徴のシグニチャープロダクトです。
【販売ページ】
https://www.utopiaagriculture.com/products/cheesewonder/
- UAが作る卵/牛乳/飲むヨーグルトを届ける体験の定期便 GRAZE GATHERING(グレイズギャザリング)
4週に1度、2,280円(+送料)でUAが育てた新鮮な素材(放牧牛乳800ml,放牧牛乳の飲むヨーグルト800ml,平飼いの卵16個)と、地球と動物と人のより良い環境作りを目指す活動の報告、リジェネレイティブアグリカルチャーに関するコンテンツ記事をお届けします。
※現在は日高にある牧場と養鶏場の牛乳と卵をお届けしています。盤渓の体制が整い次第、卵を盤渓産に切り替える予定です。
【販売ページ】
https://www.utopiaagriculture.com/products/graze-gathering/
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