基本情報技術者試験改訂、「試験の通年実施化」に8割以上のIT企業担当者が”好印象”

多くの人事・教育担当者が、受験のチャンス増加による”合格者の増加”に期待

株式会社SEプラス

IT教育会社である株式会社SEプラス(所在地:東京都千代田区、代表取締役:村田 斉、以下当社)は、IT企業の人事や教育担当者72名に対し、「2023年4月以降の基本情報技術者試験改訂」に関するアンケート調査を実施致しました。調査結果を以下に発表します。
■背景
2022年4月25日にIPA(独立行政法人情報処理推進機構)より、「2023年4月以降の基本情報技術者試験改訂」に関する発表がありました。
(参考:IPA「情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について(基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験化)」https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20220425.html
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門とも称され、IT企業を中心に多くの企業で取得が推進されていますが、今回の改定はシラバスだけでなく、受験時期や採点方式等も含めた大幅な改定となります。

当社では2001年より、eラーニング「独習ゼミ」を中心に、これまで述べ25,000名以上の受験者様に対し、基本情報技術者試験対策を行ってまいりました。
そこで、この度当社では、IT企業の教育担当者が今回の試験改訂をどのように受け止めているのかを調査いたしました。

■調査概要
調査主体:株式会社SEプラス
調査対象:IT企業の人事・教育担当者72名
調査実施時期:2022年7月22日~8月10日

■調査結果サマリー
  1. 改定内容を理解しているのは2人に1人
  2. 担当者が最も良い印象を抱いている改定内容は「受験が随時可能になる点」(80.5%)
  3. 改定内容に対して、約4割は「ネガティブな印象はない」
  4. 改定に伴う各社の取り組み、7割以上が「取り組みは変わらない」

■基本情報技術者試験に対する現在の取り組み

「基本情報技術者試験取得に関して、貴社での現在の取り組みを教えてください」という質問に対し、1位「取得時の報奨金支給や取得のための補助をしている」(66.6%)、2位「昇格条件としている」(45.8%)、3位「新入社員研修として取り組んでいる」(43%)、4位「内定者研修・教育として取り組んでいる」(33.3%)といった結果になりました。

理由としては「エンジニアとして必要な知識が学べるため」や「新人SEの知識土台として」等、内定者~若手エンジニアに向けた基礎知識定着のために取得の取り組みを行っている企業が多いようです。

基本情報技術者試験2023年4月以降の改定内容に対する理解

「2023年4月以降の基本情報技術者試験大幅改定の内容について理解されていますか?」という質問に対し、「よく理解している」1.4%、「おおよそ理解している」50%、「あまり理解していない」36.1%、「ほとんど理解していない」12.5%といった結果になり、改定内容について理解している人と理解していない人の割合は、おおよそ1:1の割合であることが分かりました。


■改定内容でよい印象を持った内容

「改定内容で良い印象を持った内容は何ですか?」という質問に対し、1位「受験が随時可能になる点」(80.5%)、2位「科目B試験(午後試験)における個別プログラム言語選択廃止(擬似言語統一化)」(26.3%)、3位「科目B試験(午後試験)における出題範囲の変更(情報セキュリティとデータ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心に)」(16.6%)、4位「採点方式がIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式になる点」(13.8%)、5位「科目B試験(午後試験)の全問必須化」(11.1%)となり、また良い印象を持った内容は「なし」と答えた方は8.3%という結果になりました。
「受験が随時可能になる点」に対し8割以上の担当者が良い印象を持っており、理由としては「受験機会が増えれば取得も容易になる」や「個別のスケジュール調整や業務との調整が柔軟に行えるため」等、受験機会の増加や、スケジュールを調整しながら受験ができるようになるため、有資格者の増加を期待する声が多くなりました。

改定内容でネガティブな印象を持った内容

「改定内容でネガティブな印象を持った内容は何ですか?」という質問に対して、ネガティブな印象は「なし」と答えた方が44%と最も多い結果になりました。
また、ネガティブな印象の中では、1位「科目B試験(午後試験)における個別プログラム言語選択廃止(擬似言語統一化)」(20.8%)、2位「科目B試験(午後試験)の全問必須化」(16.6%)、3位「科目B試験(午後試験)における出題範囲の変更(「情報セキュリティ」と「データ構造及びアルゴリズム(擬似言語)」の二つの分野を中心に)」13.8%、4位「採点方式がIRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づく方式になる点」11.1%、5位「対象者像の変更」(9.7%)、6位「受験が随時可能になる点」(2.7%)という結果になりました。
改定内容に対してネガティブな印象を持った理由としては、「純粋にソフト開発者に取得させる資格としては、レベルが低下する懸念を感じる」や「広く浅くなったことで、試験合格の価値水準が下がることを懸念しているため」等といった、ITエンジニアとしての資格レベル低下に対する懸念や、「全範囲を網羅しなければならず、範囲を絞った学習ができなくなると思われるため」、「得意分野での受験ができないため」等、全問必須化による難易度上昇に対する懸念が挙げられました。

■改定に伴う取り組みの変化

 

「改定に伴う貴社での基本情報技術者試験への取り組みの変化はありますか?※予定や可能性を含む」という質問に対して、「取り組みを強化する」15.2%、「変わらない」76.6%、「取り組みを縮小する」2.7%といった結果になり、2023年4月以降も7割以上の企業で取り組みを変えない方針が明らかになりました。
 
  • 今回の調査を通じて
これまで内定者、若手エンジニア向けに多くのIT企業で取得推進されてきた基本情報技術者試験の改定は、IT業界全体で大きな話題となっております。
今日現在、詳細な試験内容は不明ながらも、多くの教育担当者が改定に対して好意的な印象を持っていることが分かりました。基本情報技術者試験の受験を推奨する企業にとっては、随時試験を受けることが可能になり、受験者数・合格者数が増加することへの期待感が感じられます。
基本情報技術者試験の受験者数や合格者数の増加は、日本で将来懸念されているエンジニア不足を補う一つのきっかけになるでしょう。
当社では、今後も基本情報技術者試験対策の提供を通し、デジタル人材の育成に励んでまいります。
 
  • 独習ゼミとは

独習ゼミは、通常の書籍学習とweb学習との相乗的な学習が可能なeラーニングです。
2001年よりサービスを開始し、これまで述べ25,000名以上の方々にお使いいただいております。
※基本情報技術者試験の対策コースは、IPA認定の午前試験免除制度に対応

独習ゼミURL(※法人向け):https://www.seplus.jp/dokushuzemi/doku_zemi/fe/
独習ゼミURL(※個人向け):https://www.seplus.jp/dokushuzemi/ec/fe/
 
  • 株式会社SEプラスについて

社名:株式会社 SEプラス / SE plus Co., Ltd.
所在地:〒102-0084 東京都千代田区二番町11-19興和二番町ビル2階
電話番号:03-6685-5420
資本金:1,750万円(JASDAQ上場SEH&I 100%出資)
URL:https://www.seplus.jp/
公式YouTube:https://www.youtube.com/c/SEplusITeducation

IT書籍に特化した出版社「翔泳社」の一部門としてIT教育サービスを開始。
2001年にグループ会社として独立し、IT人材教育サービス事業、医療/コメディカル系人材紹介事業の2つの事業を実施。
IT人材教育サービス事業では、情報処理試験対策eラーニング「独習ゼミ」やIT特化型定額制研修サービス「SEカレッジ」などBtoB向けのIT教育を中心に展開。
”本当に価値あるIT教育とは何か?”を常に考え、既存サービスにとらわれず、いまの課題を解決できるようなIT教育サービスを開発し続ける。


 

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会社概要

株式会社SEプラス

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URL
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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都千代田区二番町11-19 興和二番町ビル2階
電話番号
-
代表者名
村田斉
上場
未上場
資本金
1750万円
設立
2001年11月