不登校の子どもの「昼夜逆転」は1割未満―夜の就寝時刻は一般の子とほぼ同じ、違いが出るのは「朝」【不登校4,061件の起床・就寝時刻を集計】

株式会社スダチ

全国で不登校支援事業を行う当社は、無料相談時に保護者(ご家庭)からご回答いただいたヒアリングデータ4,061件(2024年12月〜2026年7月)をもとに、不登校のお子さんの起床時刻・就寝時刻を集計しました。

集計の結果、0時以降に就寝する割合は一般の子どもとの差が7%前後にとどまり、典型的な「昼夜逆転」は9.6%でした。

一方で、一般の子どもの平均起床時刻が6:34〜6:43であるのに対し、不登校のお子さんで7時までに起きているのは32.5%で、違いは「夜」ではなく「朝」に表れていました。

本データは、当社の無料相談時に回答いただいたご家庭を対象としたものであり、不登校のお子さん全体を代表するものではありません。

■ 調査の背景

文部科学省の委託調査では、不登校の児童生徒本人の回答で「居眠り、朝起きられない、夜眠れない」が70.3%にのぼり、本人回答で2番目に高い項目と報告されています(※1)。しかし、実際に何時に起きているのかという時刻は公表されていません。国・民間の調査を調べた限り、不登校のお子さんの起床時刻を示した公表データは見当たりませんでした。そこで当社は、ヒアリングデータをもとに、不登校のお子さんの起床・就寝時刻を集計しました。

■ 調査結果サマリー

0時以降に就寝する割合は、一般の高校生47.0%に対し不登校の高校生54.0%。差は7.0%

違いが出るのは「朝」。一般の子どもの平均起床時刻は6:34〜6:43だが、不登校で7時までに起きているのは32.5%

典型的な「昼夜逆転」(24時以降に就寝かつ11時以降に起床)は9.6%。8時までに起きている子は60.4%

生活リズムは「不登校の期間」より「学年」と関連。11時以降に起床する割合は、小学生では不登校2年以上でも4%、高校生では1ヶ月以内で既に18%

■ 結果1:0時以降に就寝する割合、一般の子どもとの差は7%前後

文部科学省が一般の児童生徒を対象に実施した調査と、0時以降に就寝する割合を比較したところ、高校生では一般47.0%に対し不登校54.0%(差7.0%)、中学生では一般22.0%に対し不登校29.8%(差7.8%)、小学生では一般3.7%に対し不登校5.5%(差1.8%)でした。

図①:0時以降に就寝する割合 ─ 一般の子どもと不登校の比較

高校生では、一般の子どもでも半数近くが0時以降に就寝しており、不登校のお子さんとの差は7.0%でした。「不登校の子どもは夜型」というイメージに対し、就寝時刻には大きな差が見られない結果となりました。

※比較に用いた文部科学省の調査は「次の日に学校がある日」の就寝時刻を尋ねており、不登校のお子さんとは調査条件が完全には一致しません。

■ 結果2:違いが出るのは「朝」、典型的な昼夜逆転は9.6%

一方で、起床時刻には差が見られました。学研教育総合研究所の調査によると、一般の小学生〜高校生の平均起床時刻は6:34〜6:43で、ほぼ7時前に起きています。これに対し、不登校のお子さんで7時までに起きているのは32.5%にとどまりました。

図②:不登校の子どもの起床時刻(n=4,061)

ただし、8時までに起きているお子さんは60.4%と半数を超えており、11時以降に起床するお子さんは11.6%でした。24時以降に就寝し、かつ11時以降に起床する典型的な「昼夜逆転」にあたるのは9.6%で、反対に8時までに起床し、かつ24時前に就寝しているお子さんは54.1%でした。「不登校の子は昼夜逆転している」というイメージがありますが、該当するのは9.6%でした。

※学研教育総合研究所の調査とは選択肢の区切り(30分刻み/1時間刻み)が異なるため、平均起床時刻は参考値として示しています。

■ 結果3:生活リズムは「不登校の期間」より「学年」と関連

学校段階別に見ると、小学生は78.5%が8時までに起床している一方、高校生は54.0%が24時以降に就寝していました。学年が上がるほど、起床・就寝ともに遅くなる傾向が見られます。

図③:学校段階別の起床と就寝(n=4,020 ※「その他」41件を除く)

不登校期間別では、8時までに起床する割合が1ヶ月以内の72.2%から2年以上の44.2%まで28.0%低下したのに対し、24時以降に就寝する割合の上昇は11.0%(23.1%→34.1%)でした。不登校期間が長いご家庭ほど起床時刻が遅い傾向が見られ、その変化は就寝より起床のほうが大きくなっていました。

図④:不登校期間別の起床と就寝(n=4,061)

さらに、学校段階と不登校期間を組み合わせて11時以降に起床する割合を見ると、小学生は不登校期間が2年以上でも4%にとどまる一方、高校生は1ヶ月以内の段階で既に18%でした。不登校期間が延びることよりも、学年が上がることのほうが大きく関連していることがうかがえます。

図⑤:学校段階×不登校期間・11時以降に起床する割合

■ まとめ

今回の集計から、不登校のお子さんの就寝時刻は一般の子どもと大きな差がなく、違いが見られたのは朝の起床時刻であることが分かりました。典型的な昼夜逆転は9.6%で、8時までに起床しているお子さんは60.4%でした。また、生活リズムは不登校の期間よりも学年(年齢)と関連している傾向が見られました。なお、今回のデータからは、生活リズムの変化と不登校のどちらが先に生じたのかといった因果関係は特定できません。

※本データは、当社の無料相談時に回答いただいたご家庭を対象としたものであり、不登校のお子さん全体を代表するものではありません。

■ 調査の詳細データ・分析はこちら

就寝時刻の全分布、学校段階別・不登校期間別の集計表、学校段階×不登校期間のクロス集計表などは、下記の記事で公開しています。

▼ 不登校の子どもの「夜」は一般の子とほぼ同じ、違いが出るのは「朝」【4,061件のヒアリングデータを集計】

https://sudachi.support/lab/futoko-sleep-rhythm/

■ 調査概要

調査主体:株式会社スダチ

集計対象:当社の無料相談時に回答した、不登校のお子さんをもつご家庭

件数(n):4,061件(学校段階別は「その他」41件を除く4,020件)

回答期間:2024年12月〜2026年7月

設問:「お子さんは朝何時に起きていますか?」「お子さんは夜何時に寝ていますか?」(各単一回答)

出典:スダチ ヒアリングデータ

※1 文部科学省委託事業「不登校の要因分析に関する調査研究」(令和6年3月公表・公益社団法人子どもの発達科学研究所)

比較に用いた外部データ:文部科学省「睡眠を中心とした生活習慣と子供の自立等との関係性に関する調査」(平成26年11月調査・有効回収数23,139票)/学研教育総合研究所「小学生・中学生・高校生の日常生活に関する調査2025」(2025年11月調査)

■ 【データの引用・転載についてのお願い】

本調査データの引用・転載は可能です。その際は、出典として「株式会社スダチ調べ」と明記のうえ、上記ラボ記事ページへのリンク設置をお願いいたします。

■ 株式会社スダチについて

株式会社スダチは、不登校のお子さんをもつご家庭に対し、お子さん本人へのカウンセリングではなく「親御さんへの働きかけ」を通じて再登校を目指す支援を提供しています。心理学・脳科学の知見をベースにしたスダチメソッドにより、サポートを受けたご家庭の約90%が平均22.6日で再登校を実現しています。

会社名:株式会社スダチ

代表者:代表取締役 小川涼太郎

事業内容:不登校支援サービス「スダチ」の運営

サービスサイト:https://sudachi.support/

所在地:東京都渋谷区神宮前6-28-9 東武ビル6階

設立:2019年5月7日

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会社概要

URL
https://sudachi.support
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都渋谷区神宮前 6−28−9
電話番号
-
代表者名
小川涼太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年05月