「パーセル・シッピング・インデックス(小包出荷指数) 2022」: ピツニーボウズが日本の宅配便・メール便市場の動向を発表

2022年、国内の総小包取扱量(宅配便・メール便合計)は91.3億個、2021年比-1.1%の減少。宅配便は1.7%増の48.9億個。メール便は-4.2%減の42.3億個で5年連続の減少。

【グローバル市場動向】2022年の世界の小包取扱量は1.0%増の1,610億個、毎秒5,102個の小包が出荷。

発送・郵便分野で技術、物流、金融サービスを提供するグローバル企業のピツニーボウズ(ニューヨーク証券取引所:PBI) は、日本を含む世界の主要13市場における2022年のグローバル最新データを収録した「パーセル・シッピング・インデックス(小包配送指数)」を発表しました。この調査によると、2022年における日本の総小包取扱量(宅配便・メール便合計)は、91.3億個を超えたものの、2021年に対して-1.1%減となり、メール便の5年連続取扱減少を反映するものとなりました。

eコマースの着実な増加によって成長を続ける宅配便取扱量は1.7%増でしたが、メール便取扱量の-4.2%減で相殺され、結果、日本の2022年の総小包取扱量は、2020年の9.7%、2021年の3.8%増に反転して、-1.1%減となりました。



日本では:
・総小包取扱量(宅配便・メール便合計)は前年比-1.1%減。2021年の92億3千万個に対して、2022年は91億3千万個でした。
・1秒あたりの総小包出荷数は289個、1日あたり2,500万個でした。
・1人あたりの総小包出荷数は73個となり、2021年の74個から0.6%減少しました。


・宅配便取扱個数は、2021年の48億1千万個から1.7%増加し、2022年には48億9千万個となりました。
・宅配便売上高は、2021年の3兆72億8千万円から-0.2%減少し、2022年は3兆3億円でした。


・メール便取扱冊数は、2021年の44億2千万冊から-4.2%減少し、2022年は42億3千万冊でした。
・メール便売上高は、2021年の5,020億1千万円から-1.7%減の4,936億9千万円となりました。

ピツニーボウズジャパン株式会社 代表取締役社長の田邉卓也は、今回の調査発表について以下のように述べています。

「宅配便の伸び率は依然として増加基調であるものの、コロナ禍の2020年と2021年に見られた大幅な伸長の後、伸び率は横ばいになっています。背景として、消費者のeコマース利用が引き続き増加傾向の中でも、パンデミックの流行で家に閉じこもりがちだった反動から、実店舗での購買行動が活発化していることが考えられます。一方で、メール便が前年比で減少し続けているのは、主にオフィス環境におけるDXの台頭によるものと推測します。このトレンドは今後も続くことが予想されますが、メール便の取扱量が減少しつつも、売上高の減少率は比較的緩やかなことから、消費者がメール便を依然として不可欠なサービスとして利用していること、またその利用頻度は減少しているものの、利用する場合はより付加価値の高いオプションを選択していることがわかります。」

世界的に見ると、過去7年間で、グローバル市場における小包取扱量は2016年の640億個から2022年には1,610億個へと150%急増しました。2022年は、eコマースの拡大により、インドが18%と過去最大の伸びを示し、イタリア(4%)、中国(2%)、オーストラリア(2%)、ブラジル(2%)と、各国で増加がみられます。一方で、カナダとドイツではそれぞれ-9%、-7%と小包取扱量は大幅に減少しました。また、中国の小包取扱量は歴代最も低調な成長となり、2022年には1,110億個と、わずか2%の増加にとどまったことも特筆すべき結果です。

また本指標から、2023年から2028年の世界の小包取扱量は年平均成長率(CAGR)6%と、昨年の予測値8%から下方修正されるも、2028年までに2,250億個に達すると推測されます。

最新の小包発送指数による世界的な主な調査結果は以下の通りです。
(*通貨は米ドル表記です)
・小包取扱量は2022年に1,610億個と、2021年の1,590億個から1%増加しました。
・1秒あたりの小包出荷個数は、2021年の5,052個に対して、2022年は5,102個でした。
・小包売上高は4,850億ドルで、21年の4,890億ドルから1%減少しました。
・2017~22年の小包取扱量の年平均成長率が最も高かったのは中国で23%、次いでブラジルの20%でした。
・2017~22年の小包売上高の年平均成長率が最も高かったのは中国で17%、次いで米国が13%、イタリアが12%でした。
・中国は依然として小包取扱量における最大の市場ですが、2022年の取扱量増加率が2%と前例のない低調な伸びで、グローバル市場全体の取扱量も伸び悩む結果となりました。
・米国は引き続き、配送業者の売上高が最も高い市場であり、前年比7%増の1,980億ドルに達しました。
・米国、ドイツ、ブラジル、インドでは、国民一人あたりの小包出荷数とGDPの間に強い整合性が見られますが、中国、日本、英国では、一人あたりの小包出荷数がGDPを上回り、これは堅調な輸出によるものと推測されます。ノルウェー、スウェーデン、オーストラリアでは逆の現象として、一人あたりのGDPに比べて小包出荷数が少なく、eコマースの普及率が極めて低いことを示唆しています。
・小包取扱量の伸びとeコマースの伸びの関係を分析したところ、米国、カナダ、ブラジル、日本、インドでは、小包取扱量の伸びとeコマースの伸びの間に8~12%の大きな開きがあり、その理由として食料品のオンラインショッピング、クリック&コレクトや、その他さまざまな配送方法(インドでギグドライバーといわれる軽貨物配達員、ドローン、自転車配送など)で、小包発送を必要としないオンライン購入が影響していると考えられます。他の国々では、小包取扱量とeコマースの伸びはほぼ一致しており、オンライン購入者は従来型の配送手段を活用しているとみられます。

地域別の詳細なデータについては電子ブックをダウンロードしてください: 
https://www.pitneybowes.com/us/shipping-index.html 

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ピツニーボウズ・パーセル・シッピング・インデックスについて 
ピツニーボウズ・パーセル・シッピング・インデックスは、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、インド、イタリア、日本、ノルウェー、スウェーデン、英国、米国の31.5kg(70ポンド)までの企業間輸送、企業対消費者輸送、消費者向け委託輸送の貨物量と費用を測定しています。人口データポイントは、2020年に発行された国際通貨基金の世界経済見通しデータベースから引用しました。ピツニーボウズ・パーセル・シッピング・インデックスは13カ国にまたがり、38億5000万人のパーセル・シッピング活動を表しています。 


ピツニーボウズについて 
ピツニーボウズ(ニューヨーク証券取引所:PBI)は、フォーチュン500社の90%以上の企業にテクノロジー、物流、金融サービスを提供している世界的な発送・郵送会社です。世界中の中小企業、小売、企業、政府機関のお客様が、郵便物や小包を送る際の複雑さを解消するためにピツニーボウズを利用しています。詳細については、ピツニーボウズのホームページ(https://www.pitneybowes.com/jp)をご覧ください。

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会社概要

URL
https://www.pitneybowes.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都品川区北品川4-7-35 御殿山トラストタワー 12階
電話番号
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代表者名
田邉卓也
上場
未上場
資本金
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設立
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