継手部の配筋を省いたプレキャスト床版継手(ELSS Joint)公共工事での初採用について
日鉄エンジニアリング株式会社(代表取締役社長:石倭行人、本社:東京都品川区)と極東興和株式会社(代表取締役社長:山根隆志、本社:広島県広島市)の2社で共同開発したプレキャスト床版継手ELSS Joint(エルスジョイント)が、公共工事に初めて採用されました。
ELSS Jointは、従来の鉄筋を用いたループ継手とは異なり、プレキャスト床版間に低剛性の専用材料を充てんするだけで床版相互を半剛接合する新しい継手構造です。継目幅が狭いため、プレキャスト床版の幅を広げて施工枚数を減らすことが可能で、また継目部に鉄筋を使用することなく簡単な方法で接合できるため、床版の現地施工を大幅に効率化できます
【ELSS Jointを採用した工事概要】
橋梁名 | 崎山橋 |
工事場所 | 宮城県石巻市(国道398号 相川復興道路) |
発注者 | 宮城県東部土木事務所 |
施工者 | (上部工)東日本コンクリート株式会社 |
構造形式 | 鋼単純非合成鈑桁橋(橋長31.5m、全幅員11.0m) |
なお、今回はELSS Jointの構造安全性を検証するため、竣工した橋梁に大型車両(総重量20㌧トラック)を走行させ、実橋の計測を行っております。その結果、設計で想定した床版挙動と実橋床版の計測値は概ね一致し、ELSS Jointを用いた床版構造の安全性に問題がない事を確認しております。
今後は、この実績を足掛かりとして、ELSS Jointの更なる普及拡大に努めてまいります。
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