再エネ電力プラットフォームのTensor Energy、選抜型短期集中アクセラレーションプログラム「High Growth Program」に採択

福岡市の官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」が実施する選抜型短期集中アクセラレーションプログラム2025年度「High Growth Program」に採択

High Growth Program2025年度採択企業に選出されました。

再生可能エネルギーの最適化に取り組むTensor Energy株式会社（テンサーエナジー、本社：福岡市中央区、代表者：堀 菜々、フィルター カルロス ヴィンセント／以下、Tensor Energy）は、福岡市のスタートアップ支援拠点Fukuoka Growth Next（以下、FGN）が実施する選抜型成長支援プログラム「High Growth Program（以下、HGP）」の2025年度採択企業に選出されました。

High Growth Programについて

FGNでは2024年度より「福岡市を世界に伍するスタートアップ都市とする」をミッションに掲げ、FGN入居企業に加え、福岡を代表するスタートアップへの成長が期待される市内企業へも支援を提供しています。

支援の一環として、定期的なコミュニケーションを通じて企業ごとの状況に応じた支援をカスタマイズし、集中的な支援を行う選抜型アクセラレーションプログラム「HGP」を実施しています。毎年10社程度のスタートアップを対象企業として採択し、本年度は5月に公募を行い、書類と面接により審査を行いました。

HGPではVC（ベンチャーキャピタル）や先輩起業家、人事・財務・知財など各分野の専門家によるメンタリングのほか、資金調達フェーズのスタートアップにはVCや金融機関の担当者とのマッチングを提供します。さらにビジネスマッチングや広報支援などを通じ、スタートアップの急成長をサポートします。

https://growth-next.com/program/high-growth-program

12社のスタートアップが採択されました

Tensor Energy創業から3年半の歩み

Tensor Energyは2021年11月に創業し、「持続可能なエネルギーを、必要なときに、必要なところへ届ける」ことを目指して要素技術の開発を開始。2022年12月にFGNに入居し、自社の技術を組み合わせたプロダクト、再生可能エネルギー発電事業のためのクラウドプラットフォーム『Tensor Cloud』の開発に注力しました。発電・需給調整・財務管理といった複雑な業務を、AIとリアルタイムデータで最適化するサービスを開発し、全国368カ所以上の発電所でその有効性を確認しています。

当社は創業当初から協業とオープンイノベーションを事業戦略の核に据え、多様なパートナーと課題解決に取り組んできました。東京センチュリー株式会社との協業では、熊本県荒尾市の太陽光発電併設蓄電池の高度運用実証を実施し、2024年6月より本格運用を開始しました。実際の現場での共創を通じ、技術の精度と信頼性を高め、製品化を進めています。

今後の展開

今回のHGP採択を機に、Tensor Energyは以下の取り組みで事業拡大を図ります。

◼️オープンイノベーションによる新規事業の創出

自社のコア技術と『Tensor Cloud』を基盤に、異なる強みをもつ企業、自治体、大学、金融機関との連携を通じ、新たなソリューションや事業を共に生み出します。

◼️パートナーとの連携を通じた顧客価値の創出

現場での実証や協業を通じ顧客の実務に根ざした価値を創出し、新規顧客獲得と事業展開の拡大を図ります。プロダクトの改善は常に現場の声を反映し、持続可能な成長を実現します。

◼️産官学連携の強化と地域への貢献

福岡をはじめとする地域との連携を深め、研究・社会実証・制度設計の側面でもパートナーシップを築き、エネルギーとテクノロジー融合による価値創造に挑戦します。

◼️国内からグローバル市場へ

中長期では国内での実績を土台に、グローバル市場での社会課題解決にも貢献していきます。

代表コメント

このたび、High Growth Programに採択いただき、大変光栄に思います。

Tensor Energyは創業初期から2年半にわたりFukuoka Growth Nextに入居し、技術開発や資金調達、仲間との出会いなど、数多くのご支援をいただいてきました。FGNという環境があったからこそ、Tensor Cloudというプロダクトの礎が築けたと実感しています。現在はCIC Fukuokaに拠点を移しましたが、引き続きHigh Growth Programという形でFGNからのご支援をいただけることに、心から感謝しております。

今後は、プロダクトのさらなる進化に加え、複数の企業との協業による新規事業の立ち上げに注力してまいります。Tensor Energyは、協業とオープンイノベーションを軸に、共創による新しい事業機会や社会実装を生み出すことを目指しています。

HGPを通じては、福岡・国内外の先進企業や大学、行政とのネットワーク形成や、実証・導入につながる具体的な連携機会に大きな期待を寄せています。また、共に採択された12社のスタートアップとともに、福岡市スタートアップエコシステムの熱源として、その進化に貢献して行きたいと考えております。

私たちはこれからも、福岡から全国、そして世界へと、社会の変化に寄り添いながら一歩ずつ挑戦を続けてまいります。

福岡市高島市長から認定証を授与頂きました

Tensor Energyについて

Tensor Energy株式会社は、「持続可能なエネルギーを、必要なときに、必要なところへ届ける」世界をビジョンに掲げ、再生可能エネルギー発電事業向けのクラウドAIプラットフォーム「Tensor Cloud」を開発・提供しています。AIによる発電・需給予測、運用最適化、財務管理など、再エネ運用の複雑な業務を一気通貫で支援し、現場起点の技術と協業による共創を通じて、国内外の再エネ事業の加速に貢献しています。福岡を拠点に、地域・業界・国境を越えたオープンイノベーションを推進しながら、エネルギーの未来をつくる挑戦を続けています。

会社概要

会社名：Tensor Energy株式会社

所在地：〒810-0001 福岡県福岡市中央区天神1-11-1

設立日：2021年11月

代表者：堀　菜々　＆　フィルター　ヴィンセント

事業内容：再生可能エネルギー発電所と蓄電池のオーケストレーションプラットフォームの開発、販売、運営等

お問い合わせ：[e-mail]（担当：堀）