第3回 Tokyo Gendai、盛況のうちに閉幕日本の卓越した現代アートの多様性とエネルギーを国内外へ発信

「Tokyo Gendai」広報事務局

  • 第3回Tokyo Gendaiが、新たなつながりやコラボレーション、作品との出会いの機会となり、盛況のうちに閉幕

  • 3日間の一般公開に先駆けて開催されたVIPプレビューも含め、国内外から主要なパトロン、コレクター、アート関係者が集結

  • 日本のアートシーンのエネルギーや多様性を象徴する数多くのプログラムが、フェア会場内外でダイナミックに展開

  • 国内アートイベントが盛り上がりを見せるシーズンに開催したことで、日本、そしてアジア太平洋地域のアート市場への注目の高まりにも貢献

日本のアート市場が大きく成長し、多くの文化イベントが盛り上がりを見せている中で、第3回Tokyo Gendaiが、2025年9月12日(金)から14日(日)にかけてパシフィコ横浜にて開催され、盛況のうちに閉幕しました※1。世界16カ国から66ギャラリーが集結し、国内外から訪れたオーディエンスに日本独自のアートシーンと世界水準の現代アート作品やギャラリーにアクセスする機会を提供しました。今回のTokyo Gendaiでは、日本の実験的な現代アート表現がグローバルにも広がりを見せ影響力を持つこと、そして日本がアジア太平洋地域において芸術文化のハブとして欠かせない存在であることが再確認されました。また、数世紀にもおよんで継承される日本の伝統技法が、最先端のクリエイティビティと融合する日本ならではの独創性も、多くの来場者に深い印象を与えました。

世界的文化拠点として日本の存在感が高まる中、Tokyo Gendaiは国際アートフェアとして重要な役割を果たしています。今年は中国、韓国、シンガポールをはじめとするアジア各国からキュレーターや美術館関係者が多数来場し、さらにTokyo Gendaiのために来日した中国のコレクターをはじめ世界各地からのコレクターによる積極的な作品購入が行われました。その結果、極めて多様でインターナショナルな顔ぶれがフェアに集い、Tokyo Gendaiの国際的な求心力を改めて実証する場となりました。また、フェア会場を超えて日本の現代アートシーンを活性化するため、業界関係者、美術館、芸術文化財団、企業との連携により多彩なパブリックプログラムを展開しました。今回新たにスタートした「キュレーターシンポジウム」では創造的なアイデアを育むインキュベーターとしてのフェアの使命を明確に示し、各ブース展示では日本および世界各地の注目すべき現代アート作品が紹介されました。さらに、特別に企画されたインスタレーションやパフォーマンスでは、厳選されたアーティストによる最先端の革新的作品を披露しました。

オフィシャルパートナーには、3年目となるプリンシパルパートナーの株式会社三井住友フィナンシャルグループ(以下、SMBCグループ)を筆頭に、プレミアムパートナーのDIOR、シャンパーニュパートナーのPerrier-Jouëtなど複数の企業が参画しました。

※1:招待客向けプレビューおよびヴェルニサージュは、9月11日(木)に実施

■主催者からのコメント

コレクターおよびVIP参加者

Tokyo Gendai、そして日本のダイナミックなアートシーンへの関心の高さは、国内外から文化的なオピニオンリーダーが多数来場したことにも表れています。世界45の国・地域から、主要な個人コレクター、美術館館長、キュレーター、パトロンといったアート関係者が訪れました。

初開催となったキュレーターシンポジウムは、キュレーションに関する世界的な議論における日本の立ち位置に新たな転換点をもたらしました。資生堂グローバルイノベーションセンターで開催され、新進から第一線で活躍する方まで幅広いキュレーターにご参加いただきました。

さらに、千住博佐藤卓蜷川実花水戸部七絵ら多数のアーティストが参加しました。

荻野いづみ(コレクター/ANTEPRIMAクリエイティブディレクター)のコメント

「コレクターやギャラリー関係者との交流が活発に行われ、さらに出展アーティストと直接対話できる場も用意されており、作品を手に入れるという行為が、単なる所有ではなく、作家の思考や感情に触れる体験として昇華していたのが印象的でした。「発見」と「共鳴」、そして「出会い」が重なり合う稀少な場であったと同時に、東京のアートシーンが国際的にどのような広がりを見せていくのかを示す重要な節目となりました。次回、さらに洗練された形で迎えるTokyo Gendaiがどのような風景を描くのか、その期待は尽きません」

Bradley Bailey(ヒューストン美術館The Ting Tsung and Wei Fong Chao アジア美術部門キュレーター兼部長)

「Tokyo Gendaiにおけるアートの質と想像力豊かなインスタレーションは、どちらも印象的で驚きを与えるものでした。観客やキュレーターはとても親しみやすく温かく迎えてくれ、美術商の方々も皆、知識が豊富でフレンドリーでした。現代工芸がコンセプチュアルな作品と並んで魅力的に紹介されていたことに大変喜びを感じ、日本の伝統と最先端のグローバルアートとの美しい調和を目にすることができました」

蜷川実花(写真家・映画監督・現代美術家)のコメント

「会場全体に熱気があって、その光景を見ているだけでも楽しかったです。作品を観ている方々が皆さんハッピーそうで、素晴らしいことだと思いました。作品を制作しているときには、観てくださる方々の反応は見えません。だからこそ、実際に作品をご覧になる様子を直接知ることができたのは、私にとってとても特別な経験でした」

Pauline Vermare(ブルックリン美術館The Phillip and Edith Leonian写真キュレーター)のコメント

「今年のTokyo Gendaiに参加できたことは、大変光栄であり、また大きな喜びでした。日本やアジア、そして世界各地から集まった素晴らしいアーティスト、キュレーター、ギャラリーと出会う貴重な機会を得ることができました。たくさんのエネルギーとインスピレーションとともにフェアを終えることができました」

■セールス

フェア会期を通して売れ行きは好調で、日本やアジア太平洋地域、さらにその他地域の主要コレクターに作品が購入されました。出展ギャラリーは新たなコレクターとの関係を築き、Tokyo Gendaiが誇る日本・アジアを中心としたコレクター基盤を活用することができました。

■ギャラリーの反応

2025年のTokyo Gendaiは、世界16か国から66のギャラリーを迎えました。ギャラリーによる展示は3つのセクターに分かれ、国内外のトップギャラリーを紹介する「Galleries(ギャラリーズ)」、若手~中堅アーティスト1人もしくは複数人による作品を展示する「Hana 'Flower'」、アジア人作家または歴史的に重要なアーティストの作品を展示する「Eda 'Branch'」がありました。

各セクターに参加したギャラリーから、第3回Tokyo Gendaiについて称賛のコメント

服部今日子(PACE Gallery 副社長/ニューヨーク、ロンドン、ソウル、ジュネーブ、香港、ロサンゼルス、東京、ベルリン)のコメント

「Tokyo Gendaiでの成果にはとても満足しています。ブースで出展した作品の大半が売れ、その中には日本を代表する重要なコレクターの方々への販売も含まれていました。私たちにとって新しいコレクターとの出会いは大きな意味を持ち、今回のTokyo Gendaiでその機会を得られたことを大変うれしく思っています」

石井孝之(タカ・イシイギャラリー 創設者/六本木、京橋、京都、前橋)のコメント

「初日のVIPプレビューは、圧倒的な熱気やエネルギーに包まれていました。今年は開催期間が国際芸術祭「あいち2025」と同時期だったこともあり、アジアの各地から多くのキュレーター、コレクター、そしてアート関係者が来場しました」

John O’Doherty(Sadie Coles HQ ディレクター/ロンドン)のコメント

「今年のTokyo Gendaiでは、日本のコレクターとの関係をさらに強化することができました。これまで当ギャラリーが日本で紹介してきたアーティストに対して、新たな関心が寄せられ、作品購入にも至ったことをうれしく思います

Leslie You (Ceysson & Bénétière ディレクター/サン・テティエンヌ、パリ、リヨン、ルクセンブルク、ニューヨーク、ジュネーブ、パネリ、東京)のコメント

「Tokyo Gendaiの開催時期の変更は非常にポジティブな効果をもたらし、Sato 'Meadow'はフェアに瑞々しいダイナミズムをもたらしました。私たちはBernar Venetのパフォーマンスも実施することができ、数多くの好意的反響をいただいたことを大変嬉しく思います。フェア全体を通じてコレクターの来場は充実しており、特に日本のコレクターの方々との新たなつながりを数多く築くことができました。これは、銀座に新たなギャラリーをオープンしたことが一因であることは間違いありません」

渡部宗玄(Ippodo Gallery ティーマスター/東京、ニューヨーク)のコメント

「初日のVIPプレビューで高価な作品が売れたので、お客様は印象強く見てくれたのかなと思います。色々な方にも会えましたし、ブース内の作品に足をとめてじっくり見てくださったのが、個人的には印象的でした。また、海外からのお客様にもご来場いただきましたが、今回の成約においては国内のお客様の割合が多かったのが印象的でした。今回の経験から、アジア、そして日本のアート市場にはまだまだ大きな可能性があることを実感いたしました」

Andreas Grimm(Galerie Eva Presenhuber マネージングディレクター/チューリッヒ、ウィーン)のコメント

「今回がTokyo Gendaiへの初出展でしたが、ご来場者の反応は非常に好意的でした。日本のコレクターやキュレーターを中心に、新たなつながりが数多くできました。今回出展したTschabalala Selfはメルボルンのオーストラリア現代美術センター(ACCA)、Sam Fallsは広島市現代美術館、Tobias Pilsはウィーンの近代美術館(mumok)、Shara Hughesは米国・フロリダ州のノートン美術館、と今秋に各国を代表する美術館での展覧会を控えており、それぞれに強い関心が寄せられました。今回のTokyo Gendaiでは、紹介したすべての作家の作品が売れ、好調なセールスを記録しました」

小山登美夫(小山登美夫ギャラリーオーナー兼ディレクター/東京)のコメント

「今年のTokyo Gendaiは非常に活気があり、来場者が積極的に買いに来ている感じが強くなりました。若い人が作品を買うことに慣れてきたのかもしれません。さらに、国際芸術祭「あいち2025」との時期の重なりもあり、美術館関係者や海外からの来場者が足を運びやすくなっていた点も印象的でした」

David Arthur Dontsis(Jacob Arthur Gallery 共同オーナー/ロサンゼルス)のコメント

Tokyo Gendaiでの経験は本当に素晴らしいものでした。フェアに来場した日本や海外のコレクターの方々から温かく迎えられ、多くの新しいコレクターとも繋がることができました。アートも非常に好評で、会期中は毎日ブースが大変な賑わいとなりました。VIPプレビューや、日本での滞在体験もまた素晴らしいものでした

細井眞子(TARO NASU ディレクター/東京)のコメント

「今回のTokyo Gendaiは、セールスとしても、新しい方々との有意義な出会いという意味でも、良かったというのがフェア全体の印象です」

Stefanie Verduyn(Verduyn Gallery 創設者兼ディレクター/ベルギー・モアジェム)のコメント

「今回がTokyo Gendaiへの初出展で、とてもうれしく思っています。日本にはアートを愛する大勢の人々がいます。フェアの会期中、毎日印象が異なりましたが、特に初日は本当に素晴らしかったです。当ギャラリーの作品には大変高い関心が寄せられ、すべての作品が2時間以内に売れました。12日(金) と13日(土)には作品を見るための行列ができ、来場者の反応がこれほど良かったのは驚きでした。日本はグローバルサウスのアーティストを受け入れる土壌ができていると思いますし、私たちギャラリーやアーティストを歓迎してくれたことを大変嬉しく思います」

Richard Ingleby(Ingleby Gallery ディレクター/エディンバラ)のコメント

「今年のTokyo Gendaiに参加でき、とても有意義な機会となりました。会場では、素晴らしい会話を皆様と交わすことができ、とりわけ初日のVIPプレビューでは、アジア各地から多くのコレクターの方々がお越しになっているのを拝見できたことが嬉しかったです」

DongJo Chang(The Columns Gallery 創設者兼ディレクター/ソウル、シンガポール)のコメント

「私たちはTokyo Gendaiに3年連続で出展しています。今年は国際的なコレクターに複数の作品を販売でき、ブースの作品に多くの来場者が関心を示してくれたことは非常に励みになりました」

■Hana Artist Award

第3回Tokyo Gendaiは、アーティストの育成や支援拡充を目的として「Hana Artist Award」を新設し、中辻悦子(Yoshiaki Inoue Gallery)が受賞したことを9月11日(木)に発表しました。本アワードは、フェアにおける「Hana ‘Flower’」セクターに参加する優れたアーティストに贈られるもので、ArtStickerのサポートを受け、フェア会期中の特別表彰とともに賞金約150万円(10,000USドル)が授与されます。選考は、国際的な現代美術専門誌ArtReview編集長のMark Rappolt、Dib Bangkokディレクターの手塚美和子、滋賀県立美術館ディレクターの保坂健二朗によって行われました。

井上佳昭(Yoshiaki Inoue Gallery ディレクター/大阪)のコメント

「この度、Tokyo Gendaiにおいて中辻悦子が Hana Artist Award を受賞いたしましたことは、私どもにとっても大きな喜びであり、心より光栄に思います。今回のTokyo Gendaiへの出展は大変意義深いものであり、受賞を通じて中辻悦子の作品や活動がより多くの方々に広く知っていただける機会となることを願っております。ギャラリーとしても、今後さらにアーティストの魅力を発信し、その存在を広めていくことに尽力してまいります」

受賞作家や作品、選考委員によるコメントなどの詳細は、こちらをご覧ください。

■プログラムおよびサテライトイベント

■Tokyo Gendai(東京現代)について

Tokyo Gendaiは、国際的に著名な現代アートギャラリーが一堂に会して、アート作品の展示・販売を行う世界レベルのフェアで、2023年7月に初開催されました。アート作品の販売だけでなく、日本と世界のアートシーンをつなぎ、ギャラリーやアーティスト、コレクターやオーディエンスといった幅広いアートコミュニティが集うプラットフォームとして、新たな視点やアイデアの共有を促進します。本フェアでは、ギャラリーによる展示だけでなく、特設の展覧会やアートトーク、インスタレーションといったパブリックプログラム、そして日本各地の美術館と連携したオープニングイベントやアーティストスタジオ訪問などの招待客向けプログラムも併催され、多角的なアート体験を提供します。

Tokyo Gendai公式ウェブサイト:https://tokyogendai.com/ja/

Tokyo Gendai公式X:https://twitter.com/tokyogendai/

Tokyo Gendai公式Facebook:https://www.facebook.com/tokyogendai/

Tokyo Gendai公式インスタグラム:http://instagram.com/tokyogendai/

■SMBCグループについて

SMBCグループは、文化振興や社会貢献の一環としてアート分野に積極的に取り組んでいます。これまでも各種イベントの協賛や本部ビルを活用したアート作品の展示プロジェクトを通じて現代アートの普及を推進し、アーティストの表現活動の支援や、身近に作品を感じていただける機会の提供に努めてまいりました。また、現在の中期経営計画においても「幸せな成長への貢献」を掲げ、社会的価値の創出に注力しております。これからも、こうした取り組みを通じて、金融とアートを結びつけた新しい価値提供を目指してまいります。

■DIORについて

ディオールの創設者である、クリスチャン・ディオールは、芸術を愛するコレクターであり23歳の時に友人と共にギャラリーを開きました。1946年のメゾン創設以来、彼は自身の夢を魅力的なクリエイションに昇華させ、10年間でエレガンスの常識を革命的に変えました。彼の後継者たちは芸術との大胆で革新的なつながりを通じて、その情熱と遺産を受け継いでいます。

■Perrier-Jouëtについて

ペリエ ジュエは1811年にエペルネで創立されたフランス屈指の歴史あるプレステージ・シャンパーニュメゾンです。シャルドネを基調としたエレガントで花のようなスタイルが特徴。1902年にエミール・ガレが描いたジャパニーズ・アネモネがメゾンの象徴になり、以来、クリエイティブな才能との共同制作を通じて自然と芸術への深い敬意を体現しています。

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