約1000日間の高校生活のサッカー部、「部署制度」でコミュニケーション力を育む!新年度連絡方法でトライすることとは?
〜江本孝×大槻邦雄×内野雄介 プロサッカーコーチやサッカー部監督から聞く「チームマネジメントの効率化」Spoducationオンラインセミナレポートsupported by BAND〜
無料グループコミュニケションサービス「BAND」は、「スポーツ×教育」による人材育成を目指すウェブサービス「SPODUCATION(スポデュケーション)」をサポートして元日本サッカー代表や指導者を招待し、チームのコミュニケーションに関するオンラインセミナ開催しています。先日3月20日開催したオンラインセミナーについてお知らせします。
近年は子ども、保護者をはじめて、チーム内コミュニケーション方法について課題を感じるリーダーや指導者が増えつつ、オンラインやリアルをかけた新たなスポーツ指導スタイルも注目されています。新学期が始まるこの時期だと、チームの指導者やリーダーは、チームメンバーの入れ替わりもあり、子どもや保護者への連絡や新年度スケジュールで多忙ですが、さらにチームワークを向上したい指導者にさまざまな角度で役に立つ情報を提供しているので、ぜひご参加ください。
今回のオンラインセミナでは、「チームマネジメントの効率化」ということで、コミュニケーションの作り方、コーチや監督などチームマネジメントスキルまでスポーツチームにおいて全般的なコミュニケーション方法について各年代を指導されてきた高川学園高校サッカー部監督の江本 孝さん、プロサッカーコーチの大槻邦雄さん、FCトッカーノU-12監督の内野雄介を招待してお話を伺いました。
- 第2回 セミナー内容
そのマネジメント方法やサッカー部で連絡方法など、チームマネジメントの取り組み、アプリやツールなどによる効率的な管理ができる方法まで深く語っています。
*オンラインセミナー一部を抜粋しています。
<高川学園高校サッカー部「部署制度」で育むコミュニケーション力>
・部署活動とは?
江本 「山口県の高川学園サッカー部では2017年からこの取り組みをしております。部員が160名~170名の大所帯ですから、全部員をいかにマネージメントしていくかが、指導者としてすごく大切だと思っています。なかなか試合に出られない子もいる中で、約1000日もの高校生活をいかに充実したものとするのか。」
「そこでサッカーとは別に、一人ひとりに役割を担ってもらうようにしています。部署はグラウンド部(考動力)、分析部(洞察力)、強化部(指導力)、企画部(発想力)、広報部(伝達力)、農業部(愛情力)、生活部(人間力)、おもてなし部(対応力)、用具部(管理力)、審判部(競技力)、総務部(統括力)の全11部署にて展開しています。部員一人ひとりがやりがいを見つけ、自律心の成長を図るとともに、高川学園サッカー部をより魅力のあるチームにしていくことを掲げて活動しています。」
「基本的に子ども達が率先して活動していますが、選手に任せるだけでなく、我々指導者も部署の活動に参加して気になるところは声掛けをしております。」
・部署活動の成果が近年のサッカーでの好成績にも表れているように思いますがいかがでしょうか?
江本 「はい、私としても影響があると確信しています。特に選手のコミュニケーション能力が上がっていることがその要因だと思います。今日も取材に来ていただいたメディアの方から「選手とのコミュニケーションが取りやすかった」とお話をいただきました」
大槻 「選手たちが見方、角度を変えてサッカーを見れているのでしょうね。人間性を育むには、技術戦術だけに偏りすぎず、やはり角度変えてアプローチするのが大事だと僕も考えているので、すごく参考になります」
<小学・中学で異なる選手・保護者へのアプローチ>
大槻「中学年代では中2と中3とで精神的年齢も違うので、指導者から話す内容も大きく異なります。」
「保護者とのコミュニケーションも悩むことは結構ありますよね。例えば、 子どもが言っていることをどこまで保護者に伝えるべきなのか。やっぱり保護者の方にも知っておいてほしいことだってあるし、そういうところに指導者をやっている方は神経を使っていると思います。」
内野 「中学生と違って小学生の年代は保護者との関わりが欠かせません。そこはチームでいろんな線引きをされていると思いますが、各チーム悩んでいるところかと思います。」
<デジタルツールを活用する時代。そしてSNS利用の注意喚起>
江本 「まずはスマホを契約される保護者の方にしっかりとお子さんに教育いただきたいです。その上で、我々はオープンにSNSを活用するようにしています。部署活動としてコミュニケーションを円滑に行うために、デジタルツールは積極的に活用する。ただし、問題が起きた場合は、全体ミーティングを行い使い方を是正していくよう努めています。」
大槻 「デジタルツールがここまで普及している世の中ですから、そこは避けては通れないですよね。急な予定の変更もすぐ伝わるし、タイムリーに情報を発信できるのはすごく便利です。」
内野 「FCトッカ―ノでは週、月のスケジュールを一斉メールで学年ごとに保護者に配信する形をとっています。」「練習を休む際の連絡も保護者からメールで連絡がきますが、必ず選手からコーチに直接伝えることをチームとしてやっています。保護者の方の中ではBANDを使用して、試合映像を共有しているようですね。」
<メンバーの権限を設定して理想的なチーム運営・管理が可能に>
BANDでは管理者がユーザーに権限を付与し管理することもできる、だから同じグループであっても、特定のユーザー間のコミュニケーションを制限することが可能なんです。
大槻 「カレンダーに表示されたスケジュールを見る人と見られない人で権限を分けることもできるそうです。コーチ間だけのスケジュール管理もできますし、OB会などにも相性がよさそうですね。」
<リーグ・大会運営を担うサッカー関係者間のコミュニケーション>
大槻 「運営を通して指導者はオープンマインドじゃないとダメだと思いました。相手の気持ちを思いやり、相手のチームに興味をもって接することが大事。それを徹底することで、試合の後は相手チームの子どもと仲良くなっていましたからね。」
大槻 「東京のリーグは最初にそういう文化をつくった自負があります。だから今もすごくいい雰囲気でやれています。」
「リーグの立ち上げは10年以上も前の話しですが、BANDのようなツールがあればリーグ運営としても付加価値になるのではないでしょうか。動画の配信、権限の管理をした上での書類のアーカイブ等、いろんなことがスマホ一つで完結できる。試合の結果の連絡もすぐにできますし、運営はすごく効率的になりますよね。」
<最後に一言>
江本 「私が知らないことも本日は学べましたので、選手のために何ができるのか、新しいものを取り入れながら、取り巻く環境をより良いものにしていきたいと思います。」
内野 「選手、チームの保護者にとってプラスになることには積極的に取り入れていきたいと考えています」
大槻 「コミュニケーションは何より思いやりが大事だと思っています。相手がどうしてほしいのか、そういう想像力を働かせ、お互いが気遣えばコミュニケーションはスムーズに運ぶと思います。ただ、どうしてもコミュニケーションが上手く続かない場合は、現代にはBANDのようなグループコミュニケーションツールを活用する手段もあります。」
<チームマネジメントを効率化するための手段で運営を効率的に>
現代には多くのスポーツチームでチームマネジメントの効率化の手段をとしてグループコミュニケーションツールを活用しています。
その中「BAND」は、グループコミュニケーションを効率化させる無料アプリです。連絡事項、スケジュールの共有や出欠管理はもちろん、映像のライブ配信など様々な機能を活用することで、チーム運営の手間を大幅に省いて効率的なチームマネジメントを行えます。さらに情報保護に関する国際認証を取得しているので、気になるセキュリティに関しても問題なく利用できます。
・チーム内の連絡を何度も繰り替していませんか!?
「BAND」では掲示板にお知らせを登録すると、グループ全員に一度で伝えられるのはもちろん、誰が読んだかも既読確認できます。出欠確認もワンタッチ回答で、一目で状況を確認でき、カレンダーにまとめて一括管理が可能です。位置情報による練習場所の入力もできるので、伝達ミスの防止にもつながります。忙しい保護者が多い中、事前の通知設定もできるので、確認漏れを防ぎ、参加率の向上も見込めます。
<第2回のオンラインセミナー詳細はこちら>
https://go.band.us/u/spoducationevent2
- ゲスト紹介
1984年6月22日、山口県生まれ。多々良学園高等学校(現・高川学園高等学校)、福岡大学を卒業後、2007年から福岡大学サッカー部でコーチを務める。2009年高川学園中学校サッカー部監督に就任、2013年より現職。
大槻邦雄(プロサッカーコーチ)
1979年4月29日、東京都出身。三菱養和SCジュニアユース~ユースを経て、国士館大学サッカー部へ進む(関東大学リーグ、インカレ、総理大臣杯などで優勝)。卒業後、横河武蔵野FCなどでプレー。選手生活と並行して国士舘大学大学院スポーツシステム研究科修士課程を修了。中学校・高等学校教諭一種免許状を持ち、サッカーをサッカーだけで切り取らずに多角的なアプローチで選手を教育し育てることに定評がある。
内野雄介(FCトッカーノU-12監督)
武南高校を卒業後、静岡FC(藤枝MYFCの母体となったクラブ)、ジャウー(ブラジル)でプレー。現在は指導者として、U-6(未就学児)からU-15(中学3年生)までの11カテゴリーの中で、一貫した指導体制を敷き、選手の指導と育成にあたっているFCトッカーノU-12の監督を務める。
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