株式会社フェイガーと井関農機株式会社との業務提携について
〜農業に携わる方々の収入向上と持続可能な農業を目指して〜
提携の目的
農林水産省の政策方針では食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現する『みどりの食料システム戦略』が策定され各種取り組みが行われています。一方、これ まで井関農機では自動抑草ロボットを用いた水稲有機栽培技術の提案や自治体との連携によるスマートオーガニックの実証などの環境保全型農業技術の提案により、持続可能な農業の実現に取り組 んでまいりました。今回、当社との提携により J-クレジットの取り組みを通じて温室効果ガスの削減に貢献し、持続可能な農業の拡大を目指してまいります。
提携の概要
世界の温室効果ガスの12%は農業由来といわれており、農業には温室効果ガス削減のポテンシャルがあるといえます。特に、日本では水田からのメタン排出量削減が課題のひとつであり、対応策として稲作の中干し期間の延長※1 が有効とされています。中干し期間をこれまでより1週間延長すれば、メタン発生量を3割削減することができます※2。しかしながら、中干の延長を適切 なタイミングで行わないと品質や収量の低下を招く可能性があるなどの課題もあります。
この課題に対し、井関農機が運営する営農ソリューションポータルサイト「Amoni」で提供する水稲生育予測サービスや各種技術により、適切な中干期間の算定に必要な情報を生産者へ提供するとともに、当社グループが農業生産者に最も近い立場からJ-クレジット生成に必要な申請・承認等のサポートをしていくことで、J-クレジットの取り組み拡大を目指します。
当社では、農学博士や営農経験者の知見を活かし、収量や品質も考慮しながら脱炭素農法のプロジェクトを進めることで、質の高いクレジット生成をサポートします。また生産者の方々に先にクレジット収入を還元することで脱炭素の取り組みのハードルを下げ、どなたでも参加しやすい環境整備を進めています。
本提携により、井関農機がこれまで培ってきた生産者の方々との強力なネットワークを最大限活用し当社のソリューションを活用することで、生産者の方々の新たな収益を増やし、持続可能な農業のあり方を目指してまいります。
※1:中干しとは、水稲の栽培期間中に一度水田の水を抜いて田面を乾かすことで、成長を制御する作業。
※2:農林水産省資料より引用
両社で推進する「カーボンクレジット」の生成・販売の仕組み
当社が取扱う Amoni 水稲生育予測を活用した、中干し延長の技術サポート
会社概要
【株式会社フェイガー】
創業:2022年7月
代表取締役:石崎 貴紘
所在地:〒107-0061 東京都港区南青山2丁目2番15号
【井関農機株式会社】
創業:1926 年 8 月
代表取締役社長:冨安司郎
所在地:愛媛県松山市馬木町700番地
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