篠山春日能
修理工事のため延期となっていた篠山春日能が9月22日(日)に開催されます。「春日神社能舞台」は正統的な格式に加え,床下に音響のための大甕を備えており、西日本でも屈指の能舞台として、高い価値があります。国重要文化財に指定されている能舞台で篠山春日能の魅力をご堪能下さい。
春日能とは
篠山藩主・青山忠良の寄進により建立された春日神社能舞台で毎年4月に実施されており、幽玄な能と狂言の世界が繰り広げられます。
春日神社能舞台での能会は、明治になるとほとんど催されなくなり、やがて舞台が本来の形で使われることはなくなりました。
そんな中、再び春日神社での能会を復活させようと、地元有志の方々が尽力され、昭和48(1973)年に第1回の篠山春日能が開催されました。
それから数回の休止はあったものの、ほぼ毎年開催され、令和6年で49回を数えるまでになりました。
令和6年は例年の4月とは異なり保存修理の完成を記念して9月22日(日)の開催となりました。
春日神社
春日神社は篠山城の北350mの地に所在しています。
常勤の宮司さん不在ですが、「おかすがさん」の愛称で呼ばれ、地元氏子の奉仕により整備された境内は、鳥居をくぐると凛とした静寂な雰囲気が漂ってきます。
平安時代初期に日置荘を領有していた藤原基経と時平父子が、藤原氏の氏神である奈良・春日大社よりご分霊を迎え、「笹山」と呼ばれていた黒岡村南部の小山に勧請し、氏神として祀っていたのが、慶長14(1609)年、篠山城築城の際に現在の地に遷されたといいます。
春日神社境内の本殿斜向かいに建つ能舞台は、文久元(1861)年、能楽愛好家として知られた篠山藩第13代藩主・青山忠良(ただなが)により寄進されたもので、建設当時「箱根より西でこれほど立派な能舞台はない」とまでいわれました。
全国でも屈指の能舞台であることが認められ、国の重要文化財に指定されています。
第49回篠山春日能
日時
令和6年9月22日(日曜日)開場11:00 開演13:30
会場
国指定重要文化財 春日神社能舞台(兵庫県丹波篠山市黒岡75)
※小雨の場合は能舞台(屋外)で行いますが、荒天の場合は、市立田園交響ホールに会場を変更します
(当日の午前9時に決定し、ホームページにてお知らせします)。
演目・出演
能「羽衣(はごろも)」大槻文藏
狂言「千鳥(ちどり)」茂山千五郎
能「猩々乱(しょうじょうみだれ)」梅若志長、梅若紀長
▽詳しくはこちらから
https://www.city.tambasasayama.lg.jp/soshikikarasagasu/bunkazaika/sasayamakasuganoh2024.html
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