北海道で電気代を「高い」と感じる人は88.7%、しかし75%は高い原因を「寒さ」だと誤解

実は全国一電気料金が高いほくでん。切り替えた人の満足度は未切り替えよりも20pt高い結果に|北海道在住300人調査

株式会社クラシェルジュ

北海道在住300人-電気料金意識調査

電力・ガス・インターネット回線などの生活インフラに関するシミュレーションサービスや情報メディアの運営、契約切り替えのサポートを行う株式会社クラシェルジュ(本社:東京都世田谷区、代表取締役:中島将太)は、北海道にお住まいの300名を対象に、電気代や電力会社の選び方に関する意識調査を実施いたしました。

北海道は、寒さの厳しい気候や発電の事情などを背景に、電気代が全国でも高い水準にあるエリアとして知られています。電気料金の値上げが続くなか、その負担を消費者がどう受け止め、電力会社の見直しなどにどう向き合っているのか。本調査でその実態を探りました。

■調査概要

調査期間:2026年6月
調査対象:北海道にお住まいの300名(電気料金を把握している方)
調査方法:インターネットリサーチ
調査主体:株式会社クラシェルジュ

■調査結果

調査結果①|電気代を「高い」と感じる人は88.7%。「高くなった」という実感も9割超

調査結果②|電気代が高い理由、「寒さで電気使用量が多いから」と認識している人は75.0%。「電気料金そのものが高いから」は半数以下

調査結果③|電気代を「高い」と感じる人の68.0%が、電力会社を見直していない。最大の壁は「手続きが面倒」

調査結果④|電力会社を乗り換えた人の満足度は89.1%。大手のまま使い続けている人より高い

調査概要・結果や詳細データは以下のPDFでもまとめています。

▶調査サマリー

▶アンケート詳細結果

解説者 長井(写真左)川瀬(写真右)

【解説者】
当社メディア責任者・小売電気アドバイザー:長井(写真左)
当社広報・Webマーケター:川瀬(写真右)

全国でも高い水準にある北海道の電気代。消費者はこの負担にどう向き合っているのか

北海道の電気代は、全国の中でも高い水準にあるといわれています。火力発電に多く頼っていることや、広い土地で送電網の維持費がかさむことなど、電気そのものの料金が高くなりやすい事情が重なっているためです。

実際、大手電力10社の家庭向けプラン(従量電灯)を同じ使用量で比べると、北海道電力の電気料金は全国でいちばん高くなっています。下表は、契約40A・月300kWhを使った場合の電気料金です。

順位

電力会社

1か月あたりの電気料金

1

北海道電力

12,692円

2

沖縄電力

10,721円

3

東京電力

10,439円

4

東北電力

10,325円

5

北陸電力

10,115円

6

中部電力

10,108円

7

四国電力

9,891円

8

中国電力

9,640円

9

九州電力

9,425円

10

関西電力

9,180円

※大手電力10社の家庭向けプラン(従量電灯B/A/従量電灯)を、契約40A・月300kWh使用と仮定して算出。
※燃料費調整額は2026年6月分の単価を反映。再生可能エネルギー発電促進賦課金を含む。

最も高い北海道電力と、最も安い関西電力の差は月3,512円。同じ使い方でも、エリアによって年間4万円以上の差が生まれます。

「使う量が多いから高い」のではない。同じ使用量でも北海道がいちばん高い

ここで興味深いのが、実際の支払額の平均を見ると、北海道は全国でいちばん高いわけではないという事実です。総務省の家計調査(2025年)で地方別の1か月あたりの電気代を見ると、北海道は10地方中6位。北陸・東北・四国・中国・東海のほうが高くなっています。

順位

地方

1か月あたりの電気代平均

1

北陸

13,951円

2

東北

13,139円

3

四国

12,397円

4

中国

12,369円

5

中部

11,183円

6

北海道

11,068円

7

関東

10,455円

8

沖縄

10,435円

9

関西

10,196円

10

九州

10,047円

※出典:総務省統計局「家計調査 家計収支編 総世帯」(2025年・地方別1か月あたりの電気代平均)。

2つの表を並べると、北海道の電気代の特徴が見えてきます。同じ使用量で比べれば全国一高いのに、実際の支払額の平均では6位。これは、北海道では灯油やガスを暖房・給湯に使う家庭が多く、電気の使用量自体は他地域より抑えられているためと考えられます。

つまり、北海道の電気代の高さは「寒くてたくさん使うから」だけでは説明できません。使う量にかかわらず、電気そのものの料金(単価)が全国でいちばん高い——これが、北海道の電気代を押し上げている本当の要因です。では、北海道の消費者はこの状況をどう受け止め、電力会社の見直しにどう向き合っているのでしょうか。本調査では、北海道にお住まいの300名を対象に、その意識と実態を調査しました。

調査結果①|電気代を「高い」と感じる人は88.7%。「高くなった」という実感も9割超

はじめに、電気代をどのくらい「高い」と感じているかを聞きました。「北海道の電気代は全国で最も高い水準ですが、妥当だと思いますか?」という質問に、「やや高い」「高すぎる」を合わせて88.7%が高いと回答。「妥当」と感じる人はわずか6.3%でした。

Q.北海道の電気代は全国で最も高い水準ですが、妥当だと思いますか?

回答

回答数

割合

やや高いと思う

163名

54.3%

高すぎると思う

103名

34.3%

妥当な水準だと思う

19名

6.3%

わからない

15名

5.0%

さらに、「ここ数年で電気代が高くなったと感じるか」という質問でも、「とても感じる」「少し感じる」を合わせて92.7%となりました。現在の電気代に対してだけでなく、ここ数年の値上がりを実感している人も非常に多いことがうかがえます。

冬季の電気代負担は、電気を主な熱源とする家庭でより顕著に

電気代は季節によって大きく変わります。夏に電気代が2万円以上だった人は5.7%でしたが、冬は22.0%まで増加しました。寒さで使用量が増える冬ほど、電気代の負担感は強まりやすいといえます。

冬季の電気代の増え方は、暖房・給湯に主に使っているエネルギーによっても差があります。北海道では、灯油・ガス・電気など家庭によって熱源が分かれやすいため、本調査では各家庭の主なエネルギー源についても調べました。

Q.普段、給湯や暖房に使用するエネルギーの「主なもの」を1つ教えて下さい

給湯・暖房に主に使うエネルギー

回答数

割合

灯油

86名

28.7%

都市ガス

79名

26.3%

プロパンガス(LPガス)

76名

25.3%

電気(オール電化)

39名

13.0%

電気(一部のみ/エアコン暖房など)

20名

6.7%

灯油・都市ガス・プロパンガスを主に使っている家庭は全体の約8割。一方、オール電化やエアコン暖房など、暖房・給湯に電気を使う家庭は約2割(59名)でした。

主エネルギー別に夏と冬の電気代の差を見ると、冬の負担増は「電気中心」の家庭で特に大きくなっています。オール電化など電気中心の家庭では、冬の電気代が夏より1万円以上増えた人が44.1%だった一方、ガスや灯油が中心の家庭では12.9%にとどまりました。同じ北海道でも、暖房を電気に頼る家庭ほど冬の負担が大きくなりやすいといえます。

主な暖房エネルギー

夏より冬の電気代が1万円以上増えた割合

暖房も電気が中心(オール電化など)

44.1%

ガス・灯油などが中心

12.9%

※回答いただいた夏季・冬季の電気代の金額帯をもとに、冬の電気代が夏よりおよそ1万円以上増えた人の割合を算出。

調査結果②|電気代が高い理由、「寒さで電気使用量が多いから」と認識している人は75.0%。「電気料金そのものが高いから」は半数以下

では、消費者は北海道の電気代が高い理由をどこまで理解しているのでしょうか。「北海道の電気代が高い背景としてあてはまるもの」を複数回答で聞きました。

最も多かったのは「寒さで暖房などに電気を多く使うから」で75.0%。一方、『料金単価そのものが高い背景』である「火力発電が多く燃料価格の影響を受けやすいから」は34.0%、「送電線が長く設備費がかかるから」は32.3%と、どちらも3割台にとどまりました。

Q.北海道の電気代が全国でも高い水準にある背景として、あてはまると思うものを全て選んでください。

回答(複数回答可)

回答数

割合

寒さが厳しく、暖房・給湯などで電気を多く使うから
【一部影響】

225名

75.0%

火力発電に頼っていて燃料価格の影響を受けやすいから
【主因】

102名

34.0%

広い土地で送電線が長く、設備費がかかるから
【主因】

97名

32.3%

原子力発電所を動かすコストがかかっているから
【誤解】

18名

6.0%

特に思い当たらない/わからない

12名

4.0%

調査結果で見たとおり、北海道の電気代の高さは「寒くて電気を多く使う」という使用量よりも、火力発電や送電コストなどで1kWhあたりの料金そのものが高いことが主な要因です。ところが消費者の回答では、その関係が逆転していました。

実際、「寒さによる使用量の多さ」は選んだのに、「料金単価の高さ」に関わる理由を1つも選ばなかった人は43.3%にのぼりました。「使用量が多いから高い」と思い込み、「そもそも料金単価が高い」ことには気づいていない人が多いようです。

「高い理由」を実感だけで判断すると、料金構造までは見えにくい

「電気代が高い理由」を何をもとに判断したか聞くと、「調べたり見聞きした情報をもとに」選んだ人は14.3%のみ。多くは、毎月の請求額という“結果”から理由を推し量っていました。

調べた・見聞きした情報をもとに選んだ人では、67.4%が料金単価そのものの高さに関わる理由に気づいていた一方、自分の体験や実感をもとに選んだ人では45.5%と、3つの回答グループの中で最も低い結果でした。「料金そのものが高い」という事実は、正しい情報に触れて初めて見えてくるものだといえます。

高い理由を何をもとに判断したかで、『料金そのものの高さ』への気づきに差

高い理由を何をもとに選んだか

「料金そのものの高さ」に気づいている割合

調べた・見聞きした情報をもとに

67.4%

なんとなくの推測で

60.5%

自分の体験や実感をもとに

45.5%

※「料金そのものの高さに気づいている」とは、高い理由として「火力発電で燃料価格の影響を受けやすい」または「送電設備のコストがかかる」を選んだ人を指す

日々の電気代を見ているだけでは、料金単価や契約プランの影響までは見えにくいものです。そのままだと節電や我慢に意識が向きやすく、電力会社や契約プランの見直しにはつながりにくくなります。

調査結果③|電気代を「高い」と感じる人の68.0%が、電力会社を見直していない。最大の壁は「手続きが面倒」

電気代に不満があっても、実際に動いている人は多くありません。電気代を「やや高い」「高すぎる」と感じている266名にしぼって電力会社の切り替え経験を見ると、68.0%が一度も切り替えたことがないという結果になりました。「高い」と感じていても、その多くが行動には踏み出せていません。

電気代を「高い」と感じる人の切り替え状況

電気代を「高い」と感じる人の切り替え状況

回答数

割合

切り替えたことがない

181名

68.0%

切り替えたことがある

85名

32.0%

とりわけ「高すぎる」と答えた人ほどこの傾向は強く、その73.8%が電力会社を見直していません。強い不満を感じている人ほど動いていてもおかしくないはずですが、実際には逆の結果になっています。

乗り換えない理由は「不安」ではなく「面倒」が圧倒的に多い

「新電力への乗り換えをためらう理由」を聞くと、1位は「手続きが面倒・よくわからない」で44.0%と突出。続く「安くなる額が手間に見合わなさそう」「つい後回しにしてしまう」も含め、上位は新電力への不安や不満ではなく、“動くこと自体のハードル”で占められました。

Q.新電力への乗り換えをためらう理由は何ですか?

回答(複数回答可)

回答数

割合

手続きが面倒・よくわからない

132名

44.0%

安くなる額が、手間に見合わなさそう

93名

31.0%

変えたいと思いつつ、つい後回しにしてしまう

70名

23.3%

今のままでも特に困っていない

59名

19.7%

特にためらう理由はない

41名

13.7%

もっとも、新電力そのものへの心理的なハードルがまったくないわけではありません。北海道電力以外の新電力についてどう思うか聞くと、「停電や撤退が心配」(21.0%)「なんとなく抵抗がある」(11.0%)と慎重な声がある一方、「料金の安さに魅力を感じる」が33.3%、「ポイントやセット割がお得」が31.0%と前向きな受け止めも目立ちました。

新電力を敬遠しているというより、不安と期待が入りまじったまま「面倒」で立ち止まっているのが実態に近いといえます。

調査結果④|電力会社を乗り換えた人の満足度は89.1%。大手のまま使い続けている人より高い

では、実際に電力会社を変えた人は満足しているのでしょうか。契約先ごとの満足度を見ると、はっきりした差が出ました。

北海道電力を契約している人の満足度(とても+やや満足)は67.4%。これに対し、新電力など他社に切り替えた人は89.1%と、20ポイント以上高い結果に。「変えると損するかも」という心配は、実際に動いた人を見るかぎり杞憂のようです。

契約先電力会社別の満足度

契約先

回答者数

満足度(とても+やや満足)

北海道電力

190名

67.4%

北海道電力以外(新電力など)

110名

89.1%

乗り換えた人の満足度が高いのは、電気代の「単価そのもの」を下げられたから

満足度の差を生んでいるのが、電気代の「単価」です。電気代は大きく「使う量」と「単価」のかけ算で決まります。

このうち「使う量」は、寒い北海道では節約や我慢にも限界があり、思うようには減らせません。一方で「単価」、つまり1kWhあたりの料金は、基本料金もふくめ電力会社ごとに違うため、乗り換えによって下げられます。北海道はもともと電気の使用量が特別多いわけではなく、それでも料金が高いのは単価が高いから。乗り換えた人の満足度が高かったのは、この「単価」を実際に動かせたからです。「寒いから高いのは仕方ない」とあきらめている人ほど、まだ手をつけられる余地が残されているといえます。

「高いと感じても動けない」北海道に表れた、電気代をめぐる3つのギャップ

今回の調査からは、北海道の消費者が抱える「3つのギャップ」が見えてきました。

① 「高い」と感じているが、「なぜ高いか」を正しく知らない
88.7%が高いと感じる一方、「料金そのものが高い」と気づいている人は半数以下。多くは「寒くてたくさん使うから」という使う量の問題だと捉えている。

② 理由が分からないから「寒いから仕方ない」とあきらめる
高さを「寒さ」だけで説明すると、「寒冷地だから当然、どうしようもない」で止まりやすい。料金を選び直せることに気づかないまま、見直しの発想に届かない。

③ 動こうとしても「面倒」で止まる
高すぎると感じる人の73.8%が乗り換えていない。理由は不安や不満ではなく、「手続きが面倒」「後回し」という行動のハードル。

3つに共通するのは、やる気や危機感の問題ではなく、「正しい情報を知り、手軽に比較して動ける環境が整っていない」こと。「電気代は変えられないか、見直してももっと安くなるのかな」という声が、その状況をよく表しています。

「気づいていない」「動けない」を解消する。クラシェルジュが提供する3つのアプローチ

クラシェルジュ-料金シミュレーション

今回の調査でわかったのは、北海道の消費者が見直しに踏み出せないのは「やる気がない」からではなく、「電気代の本当の理由や、選べる選択肢が見えていない」からだということです。クラシェルジュでは、こうした壁を解消するため、次の3点に取り組んでいます。

①「料金そのものが高い」を見える化 ―― 北海道で選べる各社を実額で比較
基本料金や電力量料金に加え、燃料費調整額や再エネ賦課金を含めた実際の請求額に近い金額で料金を算出。北海道で契約できる会社を同じ条件で並べて、「同じ使用量でもいくら違うのか」を確認できます。

②「どこが合うかわからない」を解消 ―― 使い方に合った最適プランを提案
料金体系は会社ごとに大きく異なり、使用量によって最適なプランも変わります。ご家庭の使用状況に合わせて比較できる仕組みを提供し、特定の会社だけに有利な不公平な比較は行いません。

③「面倒で動けない」に寄り添う ―― 気軽に相談できる窓口
今回いちばん多かった「手続きが面倒」という声に応え、公式LINEから気軽に相談できる窓口を用意。初めての方でも、今の料金や使い方をもとに最適なプランをご案内します。

「電気代が高い」という実感は、北海道の多くの人に共通しています。でも「寒いから仕方ない」とあきらめる前に、その理由を正しく知り、自分に合った会社を選び直すことは、家計を守る確かな一歩になります。

なお、クラシェルジュでは今後、関東・中部・関西など他のエリアでも同様の意識調査を定期的に実施し、電気代の水準が違う地域で「高さの感じ方」や「電力会社の選び方」がどう変わるのかを継続的に見ていく予定です。電気代が全国でも高い北海道は、その出発点となる調査です。


■引用時の参照ページ

本情報を引用する場合、本ページではなく以下ページを参照元としてください。

https://cracierge.co.jp/company/pressrelease/2026/id_hokkaido-electricity-survey/

■お問い合わせ

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代表者名
中島将太
上場
未上場
資本金
-
設立
2025年01月