PGIとNVIDIA社、CUDA対応Fortranコンパイラを提供

STマイクロエレクトロニクス

NVIDIA社製CUDA GPU対応Fortranを
PGI Fortranコンパイラの新バージョンに統合
STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)の完全子会社であり、
高性能コンピューティング(HPC)向けコンパイラの主要サプライヤである
Portland Group(R)(以下PGI)は、NVIDIA社とと共にCUDA GPU向けの新しい
Fortran言語を2社で開発することを発表しました。

開発者は、NVIDIA(R)社製CUDA(TM)アーキテクチャを使用することで、数値演算
の多くのカーネルを超並列GPUにオフロードすることができます。CUDAは、その
関数呼び出しと言語拡張を行うことにより、GPUへの汎用数値演算処理カーネル
をマッピングすることや、x64プロセッサとGPU間のデータの移動と配置を明示的
に制御できます。NVIDIA社製CUDA Cコンパイラは、既にこの機能をCプログラマ
に提供しています。PGIのCUDA Fortranコンパイラは、ネイティブFortran環境で
同等レベルの制御と最適化を実現します。

PGIのディレクターであるDouglas Milesは、次の様にコメントしています。
「CUDA GPU対応の新しいFortranは、PGIアクセラレータのFortranおよび
Cコンパイラの既存ロードマップを完全に補完します。同サポートは、PGI
FortranとCUDA Cの相互運用を可能にし、PGIユーザがFortranアプリケーション
のポーティングや最適化を行う際に、NVIDIA社製CUDAに対応するGPUの性能を
発揮するためのあらゆるオプションを提供します。」

NVIDIA社のTesla GPUコンピューティング・ソリューション担当ジェネラル・
マネージャであるAndy Keane氏は、次の様にコメントしています。
「GPUコンピューティングの開発者コミュニティには、GPU上で実用に足る品質
を有するFortranソリューションのニーズと需要がありました。PGIは、
x86-64プロセッサ・ベースのHPCシステムを使用している非常に多くのFortran
プログラムの開発者と共に、科学や工学分野のコードを既存プラットフォーム
からNVIDIA社のTesla GPUへ移行するための完璧な架け橋となります。」

PGIとNVIDIA社は、ドイツのハンブルグで開催されたICS(International
Conference on Supercomputing)にて、CUDA GPU対応のFortran言語仕様を発表
しました。CUDA Fortranコンパイラは、2009年11月に発売が予定されているPGI
Fortranコンパイラの製品リリースに追加される予定です。PGIコンパイラおよび
ツールの詳細は、http://www.pgroup.comでご覧いただけます。

NVIDIA社製CUDAについては、http://www.nvidia.com/cudaをご覧ください。

また、本プレスリリースは以下のURLでもご覧いただけます。
http://www.st-japan.co.jp/data/press/t2399t.html

文中で言及しているすべての商標、商品名、サービス・マーク、およびロゴは、
それぞれの企業の所有物です。

Portland Groupについて
STマイクロエレクトロニクスの100%子会社であるPortland Group
(社名:The Portland Group, Inc. )は、ハイエンド・コンピューティング・
システムとx86プロセッサ・ベースのワークステーション、サーバ、クラスタ
向け高性能Fortran、C、C++コンパイラ/ツールを提供するトップクラスの
サプライヤです。PGI(R)コンパイラおよびツールは、海洋モデリング、気象予測、
地震解析、バイオインフォマティクスなど、複雑な現象のモデリングと
シミュレーションを行う技術計算分野である、高性能コンピューティング
(HPC)において幅広く使用されています。PGIコンパイラは、ソフトウェア・
プログラムを、コンピュータが理解できるバイナリ命令に変換するものであり、
幅広いアプリケーションやベンチマークにおいて世界トップクラスの性能を
実現していることから、HPCコミュニティにおける評価が高く、性能と信頼性に
関する業界標準として注目されています。Portland Group製品の詳細については、
http://www.pgroup.comをご覧ください。

STマイクロエレクトロニクスについて
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品や
ソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、
他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、
幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、
大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し
世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場に
おける技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を
果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所
(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場しています。
2008年の売上は98.4億ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

STマイクロエレクトロニクス

23フォロワー

RSS
URL
http://www.st.com/jp
業種
製造業
本社所在地
東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟
電話番号
03-5783-8220
代表者名
マルコ・カッシス
上場
未上場
資本金
-
設立
-