中国・雲南省地震、息子が倒壊した家の下敷きに
落石や地滑りで、112人が行方不明
2014年8月3日、現地時間16時30頃発生したマグニチュード6.5の地震は、中国西南部の雲南省昭通市魯甸県を中心に甚大な被害をもたらしました。中国メディアの新華社通信によると、地震による死者は617人、112人が行方不明、229,700人が避難を余儀なくされています。家屋被害も大きく、80,000世帯が全壊、129,100世帯が半壊の状態です。
シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は2人の職員を8月27日より現地に派遣しニーズの調査を行っています。地震で起こった地滑りで多くの命が奪われました。仮設テント集合住宅に避難している人たちの声をご紹介します。なお、現在実施中の初動調査事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しております。
シャンティ国際ボランティア会(会長 若林恭英/所在地 東京都新宿区)は2人の職員を8月27日より現地に派遣しニーズの調査を行っています。地震で起こった地滑りで多くの命が奪われました。仮設テント集合住宅に避難している人たちの声をご紹介します。なお、現在実施中の初動調査事業は、ジャパン・プラットフォーム(JPF)の助成を受けて実施しております。
■12平方メートルの狭いテントに、5人で身を寄せ合い暮らしています
魯甸県で最も被害が大きかった村の一つ、李家山村に住む李 世彦さん(37)は村の中心地から10キロほど離れた山の中腹にある家に家族5人で暮らしていました。地震から2週間ほど経過してから現在の仮設テント集合住宅へ移り、12平方メートルのテントの中にダブルベッドが一つ、所狭しと生活用品が置いてある中で、家族5人で暮らしています。「トイレは他のお宅のを借りるしかなく、お風呂もないため毎日足を洗うことしかできない。室内では火が使えないので食事は炊き出しに頼っている」とお話し下さいました。
李さんの自宅があった場所に向かうまでの道は、地震後降り続いた大雨により、土砂崩れや落石の危険がある山道になっていました。仮設テント集合住宅から10キロ程走った先に見えたのは、土壁の倒壊した家々。飼っていた家畜の牛は崩れた家の下敷きになってしまい、唯一残った財産は豚一頭だけになってしまいました。「3人の息子はまだ学校に通っているので、今後豚一頭でどうやって生計を立てていったら良いのか」と今後の生活に関して不安を隠せない様子でした。
■山で山椒を採っている時に地震が発生、落石や地滑りで命を落とす人々も
候 明香さん(30)は地震発生当時、山で山椒を採っていました。大きな揺れが発生し、落石から逃げようとした人や地滑りにより山から落下し命を落とした人がいる中、なんとか生き延びました。
二人の子どもたちと離れ離れだったため、下山後すぐに子どもたちを探しました。地震当日は軍隊が入らなかったこともあり、自分たちで家の近くを必死で掘り起こしました。
「息子の一人は外で遊んでいて、建物の倒壊に巻き込まれて死んでしまいました」と涙ながらにお話ししてくださいました。今は電力供給設備に従事する人たちの調理の仕事をされている候さん。「仕事に集中して子どものことを考えないようにしています」と苦しそうな表情でお話しされていました。
何か不足しているものがないか尋ねたところ、「私たちは政府から十分な支援を受け、水も食料も服も全部あります。もっと困っている人たちがたくさんいるので、その人たちに何かしてあげたいです」と、決して環境が良いとは言えない中で生活しているのにもかかわらず、より厳しい環境にいる被災者の方々を思っている姿が印象的でした。
◆募金受付中◆<手数料無料>
郵便振替: 00150-9-61724
加入者名:公益社団法人シャンティ国際ボランティア会
*通信欄に「雲南省地震」と明記下さい
*備考欄に「免」と明記ください(手数料免除)
魯甸県で最も被害が大きかった村の一つ、李家山村に住む李 世彦さん(37)は村の中心地から10キロほど離れた山の中腹にある家に家族5人で暮らしていました。地震から2週間ほど経過してから現在の仮設テント集合住宅へ移り、12平方メートルのテントの中にダブルベッドが一つ、所狭しと生活用品が置いてある中で、家族5人で暮らしています。「トイレは他のお宅のを借りるしかなく、お風呂もないため毎日足を洗うことしかできない。室内では火が使えないので食事は炊き出しに頼っている」とお話し下さいました。
李さんの自宅があった場所に向かうまでの道は、地震後降り続いた大雨により、土砂崩れや落石の危険がある山道になっていました。仮設テント集合住宅から10キロ程走った先に見えたのは、土壁の倒壊した家々。飼っていた家畜の牛は崩れた家の下敷きになってしまい、唯一残った財産は豚一頭だけになってしまいました。「3人の息子はまだ学校に通っているので、今後豚一頭でどうやって生計を立てていったら良いのか」と今後の生活に関して不安を隠せない様子でした。
■山で山椒を採っている時に地震が発生、落石や地滑りで命を落とす人々も
候 明香さん(30)は地震発生当時、山で山椒を採っていました。大きな揺れが発生し、落石から逃げようとした人や地滑りにより山から落下し命を落とした人がいる中、なんとか生き延びました。
二人の子どもたちと離れ離れだったため、下山後すぐに子どもたちを探しました。地震当日は軍隊が入らなかったこともあり、自分たちで家の近くを必死で掘り起こしました。
「息子の一人は外で遊んでいて、建物の倒壊に巻き込まれて死んでしまいました」と涙ながらにお話ししてくださいました。今は電力供給設備に従事する人たちの調理の仕事をされている候さん。「仕事に集中して子どものことを考えないようにしています」と苦しそうな表情でお話しされていました。
何か不足しているものがないか尋ねたところ、「私たちは政府から十分な支援を受け、水も食料も服も全部あります。もっと困っている人たちがたくさんいるので、その人たちに何かしてあげたいです」と、決して環境が良いとは言えない中で生活しているのにもかかわらず、より厳しい環境にいる被災者の方々を思っている姿が印象的でした。
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