人間関係や生き方まで、職場や家庭の問題、悩み事が浮き彫りに!
2017年度は40代からのSOSが3,486件で最も多く、約3件に1件は40代からの相談という結果に!
一般社団法人日本産業カウンセラー協会では、この度、2017年度(2017年4月1日から2018年3月31日)における全国の日本産業カウンセラー協会・相談室への対面による相談と電話相談の「働く人の悩みホットライン」を併せて、その利用状況等について統計結果をまとめました。その結果、2017年度における対面による相談件数は、合計4,927件(男性2,233件、女性2,694件、2016年度比7.9%増)、無料電話相談「働く人の悩みホットライン」は、合計5,586件(男性2,739件、女性2,847件、2016年度比1.5%減)となりました。合計の相談件数では、昨年より275件増加し、総計では過去最高だった2015年度の10,719件に次ぐ、10,513件となりました。
一般社団法人日本産業カウンセラー協会(代表理事:小原 新)では、この度、2017年度(2017年4月1日から2018年3月31日までの1年間)における全国の日本産業カウンセラー協会・相談室への対面による相談と電話相談の「働く人の悩みホットライン」を併せて、その利用状況等について統計結果をまとめました。
その結果、2017年度における対面による相談件数は、合計4,927件(男性2,233件、女性2,694件、2016年度比7.9%増)、無料電話相談「働く人の悩みホットライン」は、合計5,586件(男性2,739件、女性2,847件、2016年度比1.5%減)となりました。合計の相談件数では、昨年より275件増加し、総計では過去最高だった2015年度の10,719件に次ぐ、10,513件となり、依然として働く人たちの悩みが多いことがわかります。
■相談者の性別・年代別属性について
2017年度における相談者の属性を見ていくと、「対面による相談」、「働く人の悩みホットライン」のいずれにおいても40代からの相談割合が最も高く、「対面による相談」(1,634件:33.2%)、「働く人の悩みホットライン」(1,852件:33.2%)という結果になりました。また、男女ともに30代~50代の企業の中間管理職層にあたる年代の方々からの相談が、例年と同様に全体の約8割を占める結果となりました。性別による違いを見てみると、「対面による相談」では、男性の割合が45.3%に対し、女性が54.7%で女性が多く、「働く人の悩みホットライン」では男女ともほぼ同数という結果になりました。
■2017年度の相談内容の傾向について
2017年度に寄せられた10,513件にのぼる相談者からの相談内容の分野別割合を見てみると、「対面による相談」を利用した場合と無料電話相談「働く人の悩みホットライン」を利用した場合で、相談内容に以下のように、顕著な相違が見られる項目がありました。下表は、2017年度における「対面による相談」及び「働く人の悩みホットライン」の分野別・男女別の相談件数をまとめたものです。
この表から、対面相談では、男性からの相談で最も多いものは『職場の問題』(772件)であるのに対し、女性からの相談で最も多いものは『自分自身のこと』(1,087件)という結果になりました。一方、「働く人の悩みホットライン」では、男性からの相談で最も多いものは『自分自身のこと』(1,113件)であるのに対し、女性からの相談で最も多いものは『職場の問題』(1,275件)という、対照的な相談の傾向が見られました。
■「対面による相談」の傾向について
2017年度の「対面による相談」で、最も多かった相談は『自分自身のこと』(男性:630件、女性:1,087件、男女合計:1,717件)で、2番目に多かった『職場の問題』(男性:772件、女性:837件、男女合計:1,609件)に関する相談を併せて3,326件と全体の7割近くであるという結果になりました。
「対面による相談」では、女性からの相談が最も多く、男女合計でも最多となった『自分自身のこと』(1,717件)についての相談内容の内訳は、自分自身の「生き方」(688件、40.1%)、「性格」(584件、34.0%)、「人間関係」(217件、12.6%)の順になっています。
また、『自分自身のこと』のうち、最も相談割合が高く、相談件数の高かった「生き方」(688件)について、男女別・年代別で相談者の内訳を見てみると、コア年代は40代女性(127件)、50代女性(112件)、40代男性(100件)、30代女性(99件)の順となり、この4つの世代が相談件数の6割以上を占める結果となりました。
なお、2015年度のデータと比較してみると、40代で148件から227件(53.4%増)へ、50代で138件から180件(30.4%増)へ、60代で20件から53件(265.0%増)へと大幅な伸長が見られました。
■「働く人の悩みホットライン」の傾向について
2017年度の「働く人の悩みホットライン」では、昨年までと同様に『職場の問題』が2,097件(37.5%)で最も多い相談内容となりましたが、『自分自身のこと』に関する相談が、昨年の1,230件(21.7%)から約1.5倍となる1,813件(32.5%)へと大幅に伸長した結果、電話相談全体に占める割合が高くなりました。
「働く人の悩みホットライン」では、最も多い相談となった『職場の問題』については、例年同様に「人間関係」にまつわる相談が約半数の1,037件(49.5%)を占める結果となりました。
この「人間関係」について相談をしてきた相談者の方々のうち、最も件数の多かった世代は、40代女性で216件となり、「人間関係」についての相談の約2割を占めています。また、この項目については全体としても女性からの相談が多くなっており、30代から50代の女性が全体の半数以上を占める結果となっています。
また、企業の中間管理職層でもあると思われる40代男性からの相談も164件と男性の中では突出した結果となりました。
2013年度から2017年度までの5年間における年代別の相談件数の推移を見てみると、2017年度では40代からの相談が最多で1,852件となり、電話相談全体(5,586件)の33.2%を占めていますが、30代からの相談件数は減少傾向、40代からの相談件数も、2015年度、2016年度に比べ減少傾向にあります。
一方で、ここ5年間で50代では540件から1,270件(235.2%増)、60代からは71件から367件(516.9%増)へと、相談件数が大幅に伸びてきていることがわかります。
その結果、2017年度における対面による相談件数は、合計4,927件(男性2,233件、女性2,694件、2016年度比7.9%増)、無料電話相談「働く人の悩みホットライン」は、合計5,586件(男性2,739件、女性2,847件、2016年度比1.5%減)となりました。合計の相談件数では、昨年より275件増加し、総計では過去最高だった2015年度の10,719件に次ぐ、10,513件となり、依然として働く人たちの悩みが多いことがわかります。
■相談者の性別・年代別属性について
2017年度における相談者の属性を見ていくと、「対面による相談」、「働く人の悩みホットライン」のいずれにおいても40代からの相談割合が最も高く、「対面による相談」(1,634件:33.2%)、「働く人の悩みホットライン」(1,852件:33.2%)という結果になりました。また、男女ともに30代~50代の企業の中間管理職層にあたる年代の方々からの相談が、例年と同様に全体の約8割を占める結果となりました。性別による違いを見てみると、「対面による相談」では、男性の割合が45.3%に対し、女性が54.7%で女性が多く、「働く人の悩みホットライン」では男女ともほぼ同数という結果になりました。
■2017年度の相談内容の傾向について
2017年度に寄せられた10,513件にのぼる相談者からの相談内容の分野別割合を見てみると、「対面による相談」を利用した場合と無料電話相談「働く人の悩みホットライン」を利用した場合で、相談内容に以下のように、顕著な相違が見られる項目がありました。下表は、2017年度における「対面による相談」及び「働く人の悩みホットライン」の分野別・男女別の相談件数をまとめたものです。
この表から、対面相談では、男性からの相談で最も多いものは『職場の問題』(772件)であるのに対し、女性からの相談で最も多いものは『自分自身のこと』(1,087件)という結果になりました。一方、「働く人の悩みホットライン」では、男性からの相談で最も多いものは『自分自身のこと』(1,113件)であるのに対し、女性からの相談で最も多いものは『職場の問題』(1,275件)という、対照的な相談の傾向が見られました。
■「対面による相談」の傾向について
2017年度の「対面による相談」で、最も多かった相談は『自分自身のこと』(男性:630件、女性:1,087件、男女合計:1,717件)で、2番目に多かった『職場の問題』(男性:772件、女性:837件、男女合計:1,609件)に関する相談を併せて3,326件と全体の7割近くであるという結果になりました。
「対面による相談」では、女性からの相談が最も多く、男女合計でも最多となった『自分自身のこと』(1,717件)についての相談内容の内訳は、自分自身の「生き方」(688件、40.1%)、「性格」(584件、34.0%)、「人間関係」(217件、12.6%)の順になっています。
また、『自分自身のこと』のうち、最も相談割合が高く、相談件数の高かった「生き方」(688件)について、男女別・年代別で相談者の内訳を見てみると、コア年代は40代女性(127件)、50代女性(112件)、40代男性(100件)、30代女性(99件)の順となり、この4つの世代が相談件数の6割以上を占める結果となりました。
なお、2015年度のデータと比較してみると、40代で148件から227件(53.4%増)へ、50代で138件から180件(30.4%増)へ、60代で20件から53件(265.0%増)へと大幅な伸長が見られました。
■「働く人の悩みホットライン」の傾向について
2017年度の「働く人の悩みホットライン」では、昨年までと同様に『職場の問題』が2,097件(37.5%)で最も多い相談内容となりましたが、『自分自身のこと』に関する相談が、昨年の1,230件(21.7%)から約1.5倍となる1,813件(32.5%)へと大幅に伸長した結果、電話相談全体に占める割合が高くなりました。
「働く人の悩みホットライン」では、最も多い相談となった『職場の問題』については、例年同様に「人間関係」にまつわる相談が約半数の1,037件(49.5%)を占める結果となりました。
この「人間関係」について相談をしてきた相談者の方々のうち、最も件数の多かった世代は、40代女性で216件となり、「人間関係」についての相談の約2割を占めています。また、この項目については全体としても女性からの相談が多くなっており、30代から50代の女性が全体の半数以上を占める結果となっています。
また、企業の中間管理職層でもあると思われる40代男性からの相談も164件と男性の中では突出した結果となりました。
2013年度から2017年度までの5年間における年代別の相談件数の推移を見てみると、2017年度では40代からの相談が最多で1,852件となり、電話相談全体(5,586件)の33.2%を占めていますが、30代からの相談件数は減少傾向、40代からの相談件数も、2015年度、2016年度に比べ減少傾向にあります。
一方で、ここ5年間で50代では540件から1,270件(235.2%増)、60代からは71件から367件(516.9%増)へと、相談件数が大幅に伸びてきていることがわかります。
【50代、60代の人からの『自分自身のこと』「生き方」の相談事例】
<「対面の相談」から> ・自分の仕事との向き合い方に疑問を感じている。【50代・男性】 ・夫を病気で亡くし、自分もまた持病を抱えている。今後の自分の問題を考えたい。【50代・女性】 ・雇用延長で退職は伸ばせることになったが、給料は下がる。自分から辞めると言い出す勇気もない。人生の区切りを見失ってしまった気がする。【50代・男性】 ・定年退職し7年目。趣味は多いが充実感がない。【60代・男性】 ・親の介護がやっと終わったと思ったら、配偶者がガンになってしまった。自分の時間を取れると楽しみにしていたのに、私の人生は何だったのか。【60代・女性】 <「働く人の悩みホットライン」から> ・退職直後は解放感でいっぱいだったが、妻はまだ働いていて申し訳ない気持ちもある。今後どうやって生きていこうかと考えてしまう。【60代・男性】 ・年金受給資格がなく、今の住まいを出ていくことになり、今後の生活が不安。【60代・男性】 ・現在は無職。以前の職場ではパワハラを受けていて、今は、息子の嫁が攻撃をしてくる。今後どう生きていけばよいのだろうか。【60代・女性】・在職中は会社中心の生活を送っていた。退職後の生活で家や地域中心の生活にうまく転換できない。【60代・男性】 |
【2017年度の相談結果を振り返って】
自分自身の生き方を見失い、 不安を抱えながら、悩みを訴える中高年の世代に厚いサポートを 「対面による相談」の分野別の相談件数は『自分自身のこと』が全体の約35%を占め、その中では「生き方」についての相談が4割(688件、40.1%)を超しています。人生100年時代、雇用延長、年金支給開始年齢の引き上げ等、高齢者を取り巻く状況が大きく変化している時勢も反映し、老後の生き方に不安を感じている50代~60代からの悩みが多く寄せられました。その要因は65歳を超えても働ける環境があるなど、生きていくための選択肢が増えていることも関係していると思います。 一昔前に比べ、定年後に生きていく時間も長くなったことで、自分らしい人生を送れるように、老後の人生も含めた広い視野での生き方を見直す「キャリア形成」こそが必要な時代です。 私たち産業カウンセラーの多くはキャリアコンサルタントの資格を有し、こころの問題への支援も含めたキャリア形成が行える実践力を備えています。相談者の年代に関わらず生き生きと過ごしていただくための支援を積極的に行っていきます。 経営者は中間管理職に応援メッセージを伝えて欲しい 「対面による相談」、「働く人の悩みホットライン」の分野別の相談内容を合計してみると、最も多いのは『職場の問題』で全体の35%を占め、その中でも、「人間関係」の比率は約半数を占めています。現代の職場は非正規社員も多く、職場で働く人の雇用形態などの構成はますます多様化しています。企業中間管理職層を含む30代から50代がその職場環境の中で懸命に努力し、悩んでいることを示しているのではないかと思われます。 「働く人の悩みホットライン」でみると、『職場の問題』は「人間関係」約50%と「仕事のこと」約30%で合計80%を占めます。その後は職場環境、労働環境、ハラスメントと続きます。職場の「人間関係」は上司と部下の関係、「仕事のこと」に関しては仕事を与える上司が関係しているケースが多いと思われます。 中間管理職として部下が高い生産性を維持し、職務を遂行するには中間管理職自身に心の余裕が必要です。それには中間管理職が「自身の上司に信頼されている、注目されている」と感じているかどうかが大きく影響します。中間管理職が上司に信頼されることが、部下にとっても働きやすい職場に変化していく大きな要素だと私たちは考えています。 それを確実にするためには管理職の皆さんに、自分の言動が職場の雰囲気や部下のモチベーションにどんな影響を与えているかを時々振り返ってみることをお勧めします。そのことが、職場における人間関係の悩みを減らす一つの方法になるかもしれません。 働きやすい職場をつくるための一つの方策として、経営者の皆様には、厳しい環境で経営に貢献している中間管理職の皆さんを応援する気持ちで対応してほしいと思っています。 |
2017年度の対面相談室利用及びホットライン利用の実績、相談内容の実数ならびにその比率など、結果の詳細については、別添の参考資料をご参照ください。
また、統計データの詳細については、
一般社団法人日本産業カウンセラー協会ホームページをご参照ください。
URL : http://www.counselor.or.jp/press/tabid/205/Default.aspx
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像