ロビットのAI外観検査ソリューション「TESRAY」が国内養生テープトップシェアのダイヤテックスに採用。

作業員による目視再検査工程の無人化に期待

株式会社ロビット

AI技術をロボティクスに実装し社会課題の解決を進める株式会社ロビット(代表取締役:新井雅海 所在地:東京都板橋区)は、国内養生テープトップシェア(*)で三菱ケミカル株式会社の100%子会社であるダイヤテックス株式会社(取締役社長:桶屋康裕 所在地:東京都千代田区)に、AI外観検査ソリューション「TESRAY」が採用されたことを発表いたします。


ロビットが開発し導入を進める「TESRAY」は、外観検査工程の自動化に必要となるAI・撮像・ロボティクス技術を全て自社で保有することで、高精度の異常検出を瞬時に行い、インラインで全数検査を実現する技術です。製造業をはじめとした幅広い産業、多様な検査対象に対して、高精度の検査実績を有しており、従来より繊維加工品への導入拡大も進めています。

ダイヤテックス社では、現在画像処理技術を用いた欠点探知機にて不良箇所を検知しておりますが、探知レベルを上げると異常箇所の過検出(正常部を異常部と判定すること)が生じ、場合によっては製品不良となる実際の異常の100倍以上の不良箇所を検出し、目視による再検査実施という作業負荷が重い状況となっておりました。また、異常の分類や程度を定量化できず、作業員の経験や目測にて良否の判断をされておられました。

この度、弊社設備を用いた「TESRAY」による技術検証を実施し、異常部検出99%超、正常部過検出0%の高精度の異常検出成果を実現しました。本検証の成果はディープラーニング技術を基にした弊社独自のアルゴリズムによって、製品品質や外観上問題がない繊維のヨレなど、異常部に酷似した正常部を過検出せずに異常部のみの検出に成功していることが大きな特長となります(下図参照)。なお、本検証はインラインへの導入を前提として実施しており、異常種類の細分化や異常サンプルの数量増によって更なる精度向上に目処を立てております。

(図)正常品/異常品における撮像画像(画像左)、AIアルゴリズムの推論結果(画像右)の例

1.正常品:微細な繊維のヨレはあるが、品質影響がないためAIアルゴリズムは過検出せず正常品と判定


2.正常品:異常品に類似した繊維の織の特徴があるが、後工程等の処理等で品質/見栄えに影響しない正常品をAIアルゴリズムは過検出せず正常品と判定(ヒートマップ上でAIが一定量注目をしているが、過検出には至っていない)


3.異常品:品質/見栄えに影響する繊維の織工程によって生じた異常部をAIアルゴリズムは見逃さずに異常品と判定(2.のヒートマップに比べ、AIの注目量が明らかに多く集中している)


上記結果を踏まえ、両社は、養生テープ製造設備のインラインでの運用開始を今夏に予定しています。


■株式会社ダイヤテックス 取締役社長 桶屋康裕 様 コメント

異常検知の方法として欠点探知機を採用していたが、最終的な判断は過去の経験と目測に頼らざるを得なく、異常発生とされた製品は全て目視による再検査を実施しておりました。「TESRAY」の導入によりAIが良否の判断および欠点箇所が明示されることで再検査が不要となり、個々の起因による判断のブレも抑えられ、安定した品質が確保できるものと期待しております。

(*) ダイヤテックス 社調べ、「ポリエチレンクロス粘着テープ」分野でトップシェア

本件に関するお問い合わせ先 (株式会社ロビット 広報宛)
(info@robit.co.jp)

■会社概要社名:株式会社ロビット
代表取締役:新井雅海
所在地:東京都板橋区
設立:2014年6月
業務内容:ロボット、精密機器、関連するハードウェア、部品及びソフトウェアの設計、製造、販売
URL:https://robit.co.jp

 

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会社概要

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URL
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業種
製造業
本社所在地
東京都板橋区小豆沢4-26-13
電話番号
-
代表者名
新井雅海
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年06月