ISID、日産のクラウドHPC/CAEシステムを構築

~「ScaleX®」でハイブリッドな環境を構築し、解析時間短縮によるイノベーティブなものづくりに貢献~

株式会社電通総研

株式会社電通国際情報サービス(本社:東京都港区、代表取締役社長:名和 亮一、以下ISID)は、日産自動車株式会社(以下 日産)のクラウドHPC※1/CAE環境(以下 本システム)を、大規模解析プラットフォーム「ScaleX®」で構築したことをお知らせいたします。

本システムは、衝突解析や流体解析等の大量のマシンリソースを要するコンピュータシミュレーションを、クラウド上のHPC環境において実行するもので、2019年11月より本格稼働を開始しました。ピーク時には数万コアが同時に処理できる、ScaleXを活用した解析システムとしては国内最大規模の事例となり、検証ケースが多岐にわたる複雑な解析や大量のデータ解析時間の大幅な短縮に貢献します。現在は日産の自社環境と組み合わせてシームレスに利用できる構成を提供していますが、今後はクラウドの全面活用に向け、段階的に移行を進めていく計画です。

日産では、製品の多様化・短納期化や製品構造の複雑化に伴う解析ニーズの増大に応えるため、かねてより本格的なクラウドHPC/CAEの活用を検討していましたが、自社環境とのシームレスな連携や段階的移行の実現には、大規模なシステム開発が不可欠であることが課題となっていました。ISIDは、日本市場におけるクラウドCAEサービスの提供で先駆的な役割を担い、これまで数多くの製造業のクラウドCAE環境構築を支援してきたことから、CAEとクラウドインテグレーション双方の領域で深い知見を有することが高く評価され、本システムの構築パートナーとして選定されました。

ISIDが2019年6月より取り扱いを開始したScaleXは、CAE分野を中心とする300種以上のアプリケーションをマルチクラウド環境※2で利用するための統合サービスです。シミュレーションなど複雑で大規模なデータ処理をオンデマンドで簡単に実行し予算に応じて使用したいアプリケーションや最適なハードウエアを組み合わせて簡単に処理を実行することができます。これにより、製品開発のライフサイクル短縮や、解析リソース最適化によるコスト削減、シミュレーションによるイノベーティブなものづくりに貢献しています。
(ScaleX詳細:https://www.isid-industry.jp/product_and_service/detail/CAE_and_Simulation/Rescale

ISIDは、今後もクラウドCAEサービスの提供を通じ、製造業をはじめとする、お客さまの高度なシステム構築に貢献するとともに、様々なニーズに的確に応えるITソリューション・サービスを提供してまいります。

※1 HPC:High Performance Computingの略。大規模で高性能なコンピュータシステムを用いて、単位時間当たりの計算量が非常に多い計算処理を行うこと。
※2マルチクラウド環境:企業の情報システムなどで、複数の異なる事業者のクラウドサービスを併用すること。用途やシステムごとに使い分けたり、連携させて一体的に運用する。

* 本リリースに記載された会社名・商品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。


会社概要

株式会社電通総研

36フォロワー

RSS
URL
https://www.dentsusoken.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都港区港南2−17−1
電話番号
03-6713-6100
代表者名
岩本 浩久
上場
東証プライム
資本金
81億8050万円
設立
1975年12月