プロ講師の81.0%が「指導の質向上」を実感。オンライン個別指導で働き方はどう変わったか
オンライン化がもたらした講師の働き方改革と指導現場の変化。その実態を調査データから紐解きます。
医学部完全特化型オンライン個別指導塾「スタディカルテLab」および、東大・難関大専門オンライン個別指導塾「スタディカルテMira」を運営する株式会社スタディカルテ(本社:東京都千代田区、代表取締役:樋口雅範)は、一定条件を満たす所属講師を対象に、「プロ講師の働き方」に関するアンケートと個別ヒアリングを実施。オンラインに特化した指導スキルの習得と実践を通して、移動時間や体力負担の軽減といった働き方に変化が見られたほか、講師の81.0%が、指導の質について「向上した」と感じていることが明らかになりました。

■ アンケート調査結果:81.0%の講師が指導の質向上を実感、働き方にも変化
本調査は、スタディカルテLab・スタディカルテMiraに6ヶ月以上在籍している講師のうち、直近1年以内に2名以上の生徒を担当した講師を対象に実施しました。
アンケートの結果、オンライン個別指導を始めたことにより、講師の81.0%が指導の質向上を実感していることが明らかになりました。あわせて、移動時間の削減や体力的負担の軽減に加え、プライベート時間の増加やライフステージとの両立のしやすさなど、働き方にも前向きな変化が見られています。

指導の質の向上を実感
✅ 81.0%の講師が「指導の質が向上した」と回答(「大きく向上した」33.3%、「やや向上した」47.6%)
<講師の声>
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オンライン個別指導用の教材作成を通じて自身の指導内容、方針の見直しや修正ができ、スキルアップにつながった(40代)
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自分の板書をデータで手元に残して何度でも確認できる。それらを元に、まとめノートやオリジナルの参考書テキストを作成した(60代)
質の向上を感じる背景として、講師自身が教材や板書のデータを指導内容の振り返りや再構成に活用している点が挙げられます。加えて、授業前に宿題の実施状況を確認できる仕組みや、教材・板書がデジタル上で完結する構造により、授業中に生徒を待たせる時間が発生しにくい点も、指導効率の向上につながっていると考えられます(これらについては、後述の個別ヒアリングで具体的な事例を紹介します)。
移動時間・体力面での負担軽減を実感
✅ 71.4%の講師が「週あたり2時間以上の総移動時間削減」を実感
✅ 85.7%の講師が「体力面での負担が軽減した」と回答(「大きく軽減した」52.4%、「やや軽減した」33.3%)
✅ 76.2%の講師が「プライベートに充てる時間が増えた」と回答(「大きく増えた」23.8%、「やや増えた」52.4%)
<講師の声>
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在宅で仕事ができるので、家事と両立しやすく子育てがとても楽になった。さらに子どもと過ごす時間も増え幸福感がとても増した(50代)
時間・体力・ワークライフバランスの観点で、働き方の改善が明確に見られました。
ITスキルの向上と長期的な就業意欲
✅ 95.2%の講師が「ITスキルが向上した」と回答(「大きく向上した」47.6%、「やや向上した」47.6%)
✅ 81.0%の講師が「『長く続けたい』という意欲が強くなった」と回答(「とても強くなった」52.4%、「やや強くなった」28.6%)
<講師の声>
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オンライン個別指導をすることで、自分のスキルが上がっている気がするし、今後はAIの発展により、ただ教えるだけではダメだと感じているため、AIにはできないことをできる講師を目指そうと強く思うようになった(40代)
オンライン環境による指導が、プロ講師のキャリア継続に大きく寄与していることが伺えます。
生徒とのコミュニケーション:約半数が「向上」を実感、一方でオンライン特有の難しさも
✅ 47.6%の講師が「向上した」(「大きく向上した」14.3%、「やや向上した」33.3%)、14.3%の講師が「変わらない」と回答
✅ 一方で、38.1%の講師が「難しくなった」と回答(「やや難しくなった」33.3%、「大きく難しくなった」4.8%)
<講師の声>
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対面の方が、やや仕草や癖を参照できる機会は多いが、声色や発言で、オンラインでもコミュニケーションは大差なくできていると感じる(30代)
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生徒の内面はつかみにくい。いろいろ話題を変えながら反応を見て理解度を把握するようになった(60代)
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お互いが画面越しで顔を見合いながら授業ができ、生徒さんの表情がより確認しやすくなった(50代)
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持ち物、服装などから趣味がわからなくなり、雑談のきっかけが少なくなった(60代)
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ITツールを駆使して、生徒側の解き方などの把握をすれば従来と同様と言える。が、それらの工夫をしないままではコミュニケーションが取りやすいとは言えない。また、生徒側が使える機材等によってコミュニケーションの手法が大きく変わることもコミュニケーションの取りやすさに影響を受ける(50代)
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近すぎず、遠すぎない適度な距離感によって、安心してコミュニケーションが可能になった(30代)
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(チャットツールを活用することで)授業のない日にも、授業の進め方について生徒と相談できるのが良い。生徒自身も文章にすることで、何がわからないのかを自身で判断しているようなところがある(30代)
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対面であれば手元を見ることができるが、オンラインだときちんと聞いていない場合があったりします。ただ、目線とかレスポンスの間でわかってしまうので大きくは影響ないかなと思っています(30代)
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オンライン指導の場合、どのような環境で勉強しているのかを把握するのが難しいことや、無言の間を埋めるために発言の頻度を上げる必要があったりするなど、特有の難しさを感じることがあります(30代)
オンライン個別指導は画面越しに顔と顔を合わせる指導形態であることから、「(顔を覗き込むわけにはいかない対面指導に比べて)表情が確認しやすくなった」という意見が見られました。加えて、ITツールやテキストコミュニケーションを活用することで、生徒の理解度や状況を多角的に把握する工夫も行われています。こうした取り組みにより、対面指導と遜色のない、あるいはそれ以上の指導が実践されていることが伺えます。
一方で、非言語情報の伝わりにくさなど、オンライン特有のコミュニケーションに難しさを感じている講師が一定数存在することも明らかになりました。

■ 個別ヒアリング調査結果
アンケートにご協力いただいた講師のうち5名に個別ヒアリングを実施し、対面指導とオンライン指導を比較して具体的にどのような変化が起きたかを詳しく聞き取りました。

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年齢 |
指導科目 |
指導時間のオンライン比率 |
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|---|---|---|---|
|
A講師 |
30代 |
英語 |
指導時間の7割以上がオンライン |
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B講師 |
60代 |
数学・化学 |
指導時間の半分以上がオンライン |
|
C講師 |
60代 |
生物 |
指導時間の7割以上が対面 |
|
D講師 |
60代 |
英語 |
指導時間の半分以上がオンライン |
|
E講師 |
40代 |
数学 |
指導時間の7割以上が対面 |
指導の質の変化について
デジタル環境での指導は、教材の切り替えや反映を即座に行えるため、授業中に生徒を待たせる時間が発生しにくく効率的である点が評価されています。また、授業前に生徒の学習状況を確認することで、理解度や定着度を把握した上で授業に臨める点も、オンライン指導のメリットとして挙げられました。
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A講師
英語の指導にあたっては授業中に音声を流すこともあるが、対面指導の場合は、スピーカーを用意して、PCに接続して、音声を流して……と機材を準備する手間が発生する。一方でオンライン授業だと、指導画面を表示したまま講師側でアプリを立ち上げて音声を流すだけで済む。また、辞書の画面を生徒と一緒に確認したい時も、対面の場合は辞書を見ながら講師が黒板に書き出す必要があるが、オンラインの場合は辞書の画面を表示するだけ。指導時間中に生徒を待たせる必要がなく、非常に効率が良い。 -
B講師
オンライン指導の場合は、生徒が宿題を前もって送っておいてくれたら、授業の前に確認できる。対面の場合は、当日授業が始まってから「宿題やりました〜」ってノートをぺらぺらめくって見せてもらうけど、さらっとしか見れないので、実際どれくらいの精度でできているのかはわからない。 -
D講師
(対面指導・オンライン指導にかかわらず)私は以前から、自分で作った教材をタブレットに入れて管理しています。指導の途中で「この生徒はこの部分ができてないな」と感じた時に、「あの教材のあの部分を使って……」と考えて、授業中にタブレット内の教材データをプリントアウトして、生徒に渡すことがあります。これがオンライン指導になると、指導板書画面は表示したまま、すぐに該当のデータを引っ張ってきてポンとその場に貼り付けられるんです。「プリントアウトしている間ちょっと待っててね」なんてことにはなりません。
働き方(移動・体力・時間)について
個人事業主として働いているプロ講師は、「働き方改革」の枠組みに組み込まれにくい側面がありますが、オンラインでの指導環境により、プライベートの充実につながっているケースが確認されました。移動時間の削減により家族との時間や育児に充てる時間が増えた例や、体調面の改善や自己研鑽につながっている例も見られました。

-
A講師
移動時間が削減できた分、一番増えたのは、料理を作る時間。対面指導の場合は、どうしても夕食を外食で済ませることになるが、自宅でオンライン指導をする日は、夫婦で一緒に夕食を食べられる。また、オンライン環境で働き始めたことによって自分の人生に選択肢を増やすことができた。この春から、働きながら大学院で学ぶという生活をスタートした。 -
B講師
少し前に孫が生まれ、今は娘夫婦からすごく頼られている状況。対面指導のためには教室へ移動しなければならないので(片道1時間)、2時間授業を1コマ実施するだけでも、行って帰って4時間はかかってしまう。オンラインであれば、移動時間を削減できる分、孫の保育園のお迎えに行きやすくなる。 -
C講師
オンライン指導は移動時間がないので、無駄がなく、とても良いです。家にいる時間が増え、体調が良くなりました。親が高齢のため、いつ死ぬかわからない状況なので、家で仕事ができるのは精神的に楽です。移動時間がない分、自分の勉強に時間を充てられるというのも、大変有難いことです。 -
E講師
オンラインでの仕事環境によって、保育園の送り迎えができるようになりました。講師の仕事は一般的に、夕方のお迎えを担うことは難しい。でも、オンラインの日であればお迎えができます。
ITスキルの変化、キャリア継続の意識について
60代の講師においては、オンライン指導をきっかけにデジタルツールの使用方法を習得したケースが多く、その過程自体を前向きに捉えている様子が確認されました。
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C講師
ガジェット好きなのに使えない・使わないという状況が、オンライン指導を始めたことで変わりました。スケジュール管理はカレンダーアプリを使うようになり、勉強したことをデジタルデータに残すようにもなりました。今後も楽しくやり続けたいです。できれば90代でもやりたいです。 -
D講師
タブレットを駆使した指導は自分にとって新しい世界で、おもしろさを感じています。自分が(年長者のわりに)タブレットの使い方に精通しているので、生徒に「なんで先生そんなこと知ってるの!?」と言われることもあります。
■ オンライン環境による働き方の変化と、指導現場の実態(まとめ)
今回実施したアンケートおよび個別ヒアリングからは、オンライン個別指導の導入により、講師の働き方に変化が生じていることが確認されました。移動時間や体力的負担の軽減に加え、時間や場所の制約が緩和されることで、各講師が自身の状況に応じた働き方を選択しやすくなっています。
ヒアリングでは、空いた時間を授業準備や自己研鑽に充てているという声や、家庭の事情と両立しながら指導を継続できているという声が複数聞かれました。また、デジタル教材やITツールの活用により、指導内容の共有や補足が行いやすくなったといった意見も見られます。
一方で、生徒とのコミュニケーションにおいては、対面とは異なる難しさを感じるという声も一定数存在しています。こうした点も含め、オンライン指導は対面とは異なる特徴を持つ指導環境であり、講師側でも工夫や適応が進められている実態が明らかになりました。
■ 置き去りにされてきたプロ講師の働き方改革
2018年の働き方改革関連法の成立以降、学校教育の現場では働き方改革が進められてきました。一方で、民間教育分野、とりわけ個人事業主として働くプロ講師においては、働き方が個々の裁量に委ねられる側面が大きく、その実態は十分に可視化されてきませんでした。
また、対面指導を前提とした従来の環境では、移動や時間帯の制約など、講師に一定の負担がかかる構造も存在していました。こうした中で、オンライン指導の普及は、場所に依存しない新たな指導スタイルとして広がりつつあります。
本調査は、こうした環境変化の中で、プロ講師の働き方や指導環境の実態の一端を示すものです。
■ オンライン指導を支える運営体制と仕組み
従来の対面指導は、教室という物理的な場所を前提とするため、講師の移動や時間的制約といった負担と、教室運営に伴う固定費の双方を生み出す構造がありました。スタディカルテLab・スタディカルテMiraはオンライン個別指導の形態に特化することで、これらの制約を前提としない運営を実現し、運営コストの最適化を図っています。こうしたコスト構造により、講師への報酬を高い水準に設定することを可能にし、結果として優秀なプロ講師が安定的に所属する体制につながっています。
教育の質を左右するのは、最終的には「人」です。当社はテクノロジーを単なる効率化の手段にとどめず、「レベルの高いプロ講師が指導に集中でき、活躍し続けられる環境」の実現のために活用しています。
また、本調査では、コミュニケーションの課題をはじめ、オンラインでの学習環境にはまだ改善の余地があることも確認できました。オンライン「だからこそ」の学習環境をさらにブラッシュアップしていくため、講師との指導ノウハウの共有や、学習状況の可視化、指導の質を高める仕組みづくりなどに、引き続き取り組んでまいります。
■ スタディカルテLab・スタディカルテMiraについて
医学部完全特化型オンライン個別指導塾「スタディカルテLab」および、東大・難関大専門オンライン個別指導塾「スタディカルテMira」に所属する講師は、確かな指導力と豊富な合格実績を誇る、医学部予備校や大手予備校で現役活躍中のプロ講師ばかり。生徒ひとりひとりにオーダーメイドの受験戦略に基づき、業界トップクラスの講師にマンツーマンで指導してもらえる上、自学自習までサポートする独自の仕組みは、「勉強時間に無駄がない」「効率が良いから部活と両立できる」「志望校に完全準拠した指導がすごい」とご好評をいただいています。
■ 株式会社スタディカルテについて
株式会社スタディカルテは、「だれもが自分の夢を信じられる社会へ」というビジョンのもと、テクノロジーによる新しい教育手法を提供するスタートアップ企業です。サービスを通して、より多くの人たちへ良質な教育を提供し、教育課題の根本的解決に向けた仕組みを構築することを目指しています。

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アンケート・ヒアリング調査実施概要 |
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