豊岡鞄ブランド【アートフィアー】が兵庫県内の高校生向けに地場産業の未来とSDGsの取り組みについての校外学習を実施
”持続可能な社会って何だろう?” かばん産業xSDGsで地場産業の未来を高校生のみんなと考える。
学生の皆さんから受けた質問で一番多かったのが、「豊岡はなぜ、”かばん町”と言われるようになったのか?」でした。
"かばんの町”として知られる兵庫県豊岡市。
豊岡における鞄作りの歴史は古く、奈良時代に正倉院に上納した「柳筥(やなぎ かご)」が残されています。15世紀には、豊岡の「九日市場」から柳行李が広く流 通。やがて、西洋文化が一気に流入して きた明治時代には、「行李鞄」が豊岡で 誕生しました。柳行李で培った流通経路から、豊岡は鞄産地として全国に知られるようになったのです。
【鞄産業が地場産業へ】
1953年 従来のスーツケースの同枠を改良 し、外型崩れ防止にピアノ線を使用した 鞄が誕生。軽くて強靭であることなど、 これまでの欠陥を補っていたので他商品 を圧倒した。「岩戸景気」(1958~1961) を背景に300を超える鞄関連企業が生まれ、 全国生産の80%のシェアを占めるまでに 発展。こうしてカバン産業が豊岡市の地 場産業となった。
【かばんを核とするまちづくりへ】
兵庫県鞄工業組合の登録商標「豊岡鞄」が、2006年11 月30日に特許庁に地域団体商標として認定される。 「豊岡鞄」ブランドをきっかけに製造中心のかばん産 業から製造と地域を生かしたかばんの街へと変わる取 り組みが動き出す。特に職人育成に力をかけ、2013年 には「豊岡鞄」旗艦店Artisan Tを併設した「Toyooka KABAN Artisan scholl」が開校され、地域全体で従事者を増やす努力、技術力アップを目指している。
当日は座学、見学、ワークショップの3つの構成で学生の皆さんに参加頂きました。
鞄づくりの始まりから、産業化、そして地場産業としての「豊岡鞄」としての取り組み、鞄の産地となった歴史を真剣に聞いていただけました。
その後は少数のグループに分かれて、実際に鞄製造の現場を見学してもらいました。
初めて見る鞄作りの光景に学生の皆さんも興味津々で色々と質問もしていただけました。
見学のあとは全員参加でワークショップを実施しました。
弊社が現在取り組んでいるSDGsの取り組みを意識した、生産の際に余った革を使った”ミニスクールリュック”を作るワークショップ。
地場産業がSDGsに取り組む理由
鞄や財布を製造することは、常に廃棄する部分がでてくるということ。
これまでも余った材料”端材を利用して小物を作成したり、百貨店のイベントでワークショップを開催したりしていました。しかしながら、根本的な問題解決にはなっていませんでした。
そんな時、廃漁網由来の鞄を企画、生産、販売をしていく中で、グループ企業の中でも"本当のSDGs"の追求が必要なのではという考えが芽生え始めました。
それは、【長く使える品質x修理をできる構造x環境配慮された素材の使用】というものでした。
豊岡鞄という品質を重視する保証制度、年間5,000本近くのお客様の鞄を修理する組織体制、環境配慮された素材を多く使い実際に製造・販売している実績があることで、新商品を毎年発表していく従来のスタイルではなく、使われるお客様に長く愛される商品作りをしていくことこそが、地場産業が持続できるサステナブルな取り組みではないかという考えに至り、それを伝える取り組みを始めました。
我々の活動を伝えることで、全国各地の地場産業がかかえる後継者問題の一助になることや、若くてもモノづくりに携わりたいという人々に伝わっていくことを願っています。
アートフィアーが展開する環境配慮型アイテム
環境配慮型スクールリュック「UMI(ウミ)」
環境配慮型ビジネスリュック「Cavallo For the Blue」
兵庫県豊岡市は日本海に面した、自然豊かな土地です。
きれいな海を未来に繋ぐと信じ、我々の住む豊岡の海、竹野浜海岸の清掃を毎月1回行います。
【会社概要】
会社名:株式会社アートフィアー
代表者:代表取締役 土生田 昇
所在地:兵庫県豊岡市中央町8-4
設立 :2006年5月
事業内容:バッグの企画、製造、販売
資本金:1000万円
URL :https://umitoyooka.com/
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