対話型トレーニングプログラム「ableto(エブルト)」6月に開始
障がいのある学生と企業が「話し合い、わかりあい、ともに“できる”」をつくる

特定非営利活動法人ディーセントワーク・ラボ(東京都大田区、代表理事:中尾文香)は、障がいのある学生の強みを活かし戦力化する対話型トレーニングプログラム「ableto(エブルト)」のサービスを2025年6月に開始します。
障害者雇用促進法に基づき、企業での障がいのある従業員の法定雇用率は2024年に2.5%に上昇し、2026年7月には2.7%へと段階的に引き上げられます。
民間企業では職場で困りごとや課題が発生した時には手探りでの対応となり、現場マネジメントの負担が増加する場合もあります。 また、障がいのある学生は、就活時や就労後に、困りごとや課題に直面し、様々な理由で仕事を継続できないというケースがあります。
このような課題に対してabletoは、障がいがある学生にとっては、特性や強みの自己理解、個々の能力を発揮しながら周囲と協働する実践経験を積む機会を目指し、企業にとっては、人事や管理職が障がい者雇用におけるノウハウを蓄積し、適切なマネジメントの実現につなげるといった、個人と企業でともに“できる”をつくるサービスです。
■abletoとは

これから社会へと踏み出す障がいのある学生と、障がい者雇用に取り組もうとする企業の双方に対して、ともに“できる”という体験を、プログラムを通じて提供します。企業と学生が交流できるサロン『対話型サロン』や、学生が実践経験を積める『アルバイト型インターンシップ』を展開し、対話を通じた相互理解が生まれる新たな場を作ります。
●プログラムによる効果
✓対話を通じて相互理解を深める
学生・企業の双方が分からなさや矛盾を受け止めながら、お互いの考えや価値観を知り、認識をすり合わせることで、ともに歩む関係を築くことができます。
✓特性や強みを活かし合い、力を発揮できる環境へ
学生それぞれの特性や強みを理解し、その活かし方を知ることで、一人ひとりが能力を発揮しながら働ける職場環境を作ることができます。
✓ミスマッチの解消
学生が早期に社会での自分の活かし方を体験し、企業は雇用前に体制・仕組みを整えることで、採用後のミスマッチなどを防ぎます。
■対話型サロンの詳細について
『対話型サロン』は、将来、社会へと踏み出す学生の皆さんの第一歩を後押しする、参加型コミュニティです。対人関係、自分との向き合い方、働くこと等についての不安や悩みを解消したり、整理したりするためのコンテンツを多数用意しています。アルバイト型インターンシップに興味がある人も、まずは対話型サロンにお申し込みいただきます。
また、企業のご担当者さま向けのコンテンツもあり、就活前の学生と早期に接点を持ちながら、障がい者雇用の仕組み構築を進めることができます。
✓対象者

学生 |
障がいがある、もしくは社会生活の中で何らかの困難さを感じている 大学・大学院・高等専門学校などの高等教育機関に在籍の方 ※高等専門学校の方は4年生以上の方を対象としております。 ※アルバイト型インターンシップは、原則として障害者手帳を持っている人が利用できます。 対話型サロンの中で手帳取得に関する相談ができます。 |
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企業 |
障がい者雇用に取り組もうとする企業のご担当者さま |
✓abletoに関するお問い合わせ
詳しくは公式Facebook、またはメールアドレスよりお問い合わせください。
Facebook:https://www.facebook.com/ableto.DWL
Email:ableto@decentwork-lab.org

4月14日に開催された企業向けセミナー『AI時代を生き抜く障がい者雇用のあり方』にてabletoサービスの発表を行いました。

本セミナー内で当法人の中尾代表理事から、ダイバーシティ&インクルージョンの観点から、チーム内での対話の重要性がますます高まる今、abletoをローンチすると発表。「障がいのある学生、もしくは社会生活で何らかの困難さを感じている学生と企業が、対話を通じてお互いに理解を深め、強みを発揮できる環境作りを目指したい」と述べました。
※本セミナーのアーカイブ配信の視聴をご希望される方は下記のアドレスまでご連絡ください。
email:info@decentwork-lab.org
NPO法人ディーセントワーク・ラボについて
すべての人の「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)」「ディーセント・ロール」の実現を目指し、様々な活動を行う団体です。一人ひとりが、どこかのコミュニティやグループの中で「役割」があることをとても大切にしています。そして、本人も周りの人たちもその「役割」を認識できるような環境をつくっています。
特に、ディーセント・ワークの環境が十分に整っていない障がいのある人が個々の力を発揮することで、チームとしての成果が最大化するように職場づくりを支援し、その活動を通して全ての人の「働く」を考えていきたいと考えております。そのために、実践と研究で培った専門的知見をもとに、障がい者雇用に取り組む企業への伴走型支援を提供しています。
また、福祉事業所のものづくりブランド equaIto を企画、運営、働きやすい職場について調査研究し、分かりやすく伝える活動、多様性を体験する「トントゥフェスティバル」の企画や運営を行っています。
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