会津若松市の「ひのき薬局」が第11回ふくしま産業賞・銀賞を受賞

～地域との関わりと健康を提供する図書館併設型薬局の取り組みが評価～

会喜

2025年12月8日 10時00分

会喜地域薬局グループ（株式会社会喜・株式会社薬樹　本社：福島県会津若松市、代表：馬場祐樹、以下「会喜」）が運営する「ひのき薬局」は、このたび福島民報社が主催する第11回ふくしま産業賞において、銀賞を受賞したことをお知らせいたします。

◆ ふくしま産業賞について

福島民報新聞社が主催し、福島県内に本社、もしくは拠点を有する企業、団体、個人を対象とする表彰です。独自の技術を持つ企業、伝統のものづくり、若き創業者や女性の果敢な挑戦などをたたえ、社会的な評価を与えることを目的とします。また、その活動に関する情報を発信することで、新たな市場開拓、人材確保につなげるなど県内の企業活動を後押しし、地域経済の活性化を図ります。

募集要項：https://www.minpo.jp/pub/sangyosyo_b

発表記事：https://www.minpo.jp/news/moredetail/20251207129021

◆ 受賞対象事業について

ひのき薬局（所在地：福島県会津若松市東千石1-2-30）は、全国でも珍しい図書館併設型薬局として、単なる医療施設にとどまらず、地域住民の健康向上に貢献する新しい薬局モデルを実践しています。主な機能は以下のとおりです。

(1) 薬局機能

分包機、自動調剤棚、無菌調剤室といった最新設備を保有し、処方箋調剤に加え、在宅医療や施設対応にも特化した機能的かつきめ細やかなサービスを提供しています。

(2) ひのき薬局認定栄養ケア・ステーション

常勤2名の管理栄養士が栄養相談を実施するほか、地域向け講話の開催や講師の派遣、薬局のオープン会議室を利用した調理教室を定期的に開催しています。薬物治療と栄養の観点から、包括的な健康支援を推進しています。

(3) ひのき図書館

開設2年で1000冊を超える蔵書を保管し、地域の方向けに貸し出しをしています。また、地域の方がオススメする「推し本コーナー」を設置し本に興味を持ってもらうための取り組みを行い、年に数回朗読会イベントなども開催しています。

(4) 誰でも気軽に立ち寄れるフリースペース

薬局の待合室の一部として吹き抜け2階のスペースを活用した木造（福島県～栃木県産ひのき材使用）の居心地の良い空間では、電源とフリーWi-Fiを完備。

特に近隣小学校の児童から高校生まで、平日5～15人、休日には10～20人が日々利用する、地域の子どもたちの重要な居場所となっています。また、薬局外周の軒下に縁側風のベンチを設置し、閉局時でも休憩スペースとしてご利用可能です。

◆ ひのき薬局が取り組む社会課題の対応について

「処方箋なしでは薬局に立ち寄りにくい」という従来の認識を変え、「一番身近な医療の専門職のいる場所」という薬局の新しい役割を実現するために取り組みを行っています。図書館スペース、認定栄養ケア・ステーション、フリースペースの設置により、多様なタッチポイントを通じて地域住民とつながり、より身近で相談しやすい薬局の役割を推進しています。