Mark Teh(マーク・テ)のチーム最新作『fragments of Tuah ‒ トゥアの片影』3/24(木)配信開始&3/27(日) 都内にて上映会開催
マレーシアに育つ人なら誰もが知っている15世紀マラッカ王国の“伝説の英雄”「ハン・トゥア」に注目し、数々のリサーチをもとに詩的に、思弁的に製作したビデオ・エッセイ。
600年以上かけて 「マレーシア人」の誇りとして人々に 編み込まれたハン・トゥアの各地・各時代の物語を再編集し、現代マレーシアを生きる若者の問いを描き出す。
WEBサイト:https://theatreforall.net/flagments-of-tuah/
【映像配信】2022年3月24日(木) 〜
THEATRE for ALL 、vimeo にて配信開始 (有料)
*1:オリジナル版(英語/マレー語字幕) 2:バリアフリー日本語字幕版
【公開記念上映+トークイベント】2022年3月27日(日)15:00〜(予定)
公開を記念に、上映会とトークイベントを開催します。 トークイベントには、映像製作チームからMark Teh(マーク・テ) 、マレーシアの独立放送局「BFM」のデジ タル・プロデューサーのFaiqsyazwan Kuhiri(ファイク・シャズワン・クヒリ)がマレーシアからオンライン参加し、ゲストには、展覧会「呼吸する地図たち」(2018年〜2020年)にてマーク・テと共同キュレーション を行ったインディペンデント・キュレーターの井高久美子さんをお迎えします。マレーシアの“伝説の戦士”ハン・トゥアを題材とした本作品について、コロナ禍で行ったリサーチや撮影などの映像製作秘話や、来場者か らの質疑応答も交えて話します。
Peatixにて参加チケット発売中!
https://fragmentsoftuah-screening.peatix.com/view
日程|2022年3月27日(日) 15:00〜18:00(予定/途中休憩あり)
開催形式|作品上映・トークライブ *トークは日本語で行います。
上映時間|約47分
言語|英語音声
字幕|バリアフリー日本語字幕
参加費|1,300円(税込・事前決済のみ・限定10名) *映像視聴リンク付き(後日配布)
トーク登壇者|[アーティスト(*マレーシアよりオンライン参加)]Mark Teh(マーク・テ) 、Faiqsyazwan Kuhiri(ファイク・シャズワン・クヒリ) / [ゲストスピーカー]井高久美子/[モデレーター]中村茜
会場|CAPSULE https://capsule-theater.jp/
【作品概要『fragments of Tuah ‒ トゥアの片影』】
舞台はマレーシア。主人公は「ハン・トゥア」とクアラルンプールに暮らすミュージシャンである「語り手= わたし」。マレーシアを代表する現代アーティスト、マーク・テたちが、何百年も語り継がれる英雄の痕跡を探し歩き、本や博物館、テレビや映画、街頭や墓場、沖縄にあると言われる実在の痕跡まで追い、製作した作品。マレーシア全土に様々なかたちで生き続ける「ハン・トゥア」。 彼の存在あるいは欠如は、マレー圏やマレーシアの文化、アイデンティティ、想像力をどのように形づくっているのだろうか。
ハン・トゥアは実在したのか?
それともフィクションなのだろうか?
様々な断片を通して ”英雄” の姿と謎を解明する最新ビデオ・エッセイ。
【作品制作の背景】
Mark Teh(マーク・テ)の代表作のひとつである、1955年のマラヤ戦争終結に向けた和平交渉の失敗と世界冷戦の重要な瞬間を描いた作品『Baling (バリン)』が、世界10都市で上演されてから7年。マークは2018年に共同キュレーターを務めた展覧会『呼吸する地図』(山口情報芸術センターにて開催) で日本各地でのリサーチを行い、沖縄の島々に興味を抱くようになった。
その後、神里雄大との《南方から「歴史」を読み換えるリサーチコラボレー ション》として琉球諸島でリサーチを実施し、創作を開始。マレーシアの ”伝説の英雄” ハン・トゥアの実在 の証拠とされる「短剣」が沖縄で発掘されたことから、本作の構想は始まった。
【《南方から「歴史」を読み換えるリサーチコラボレーション》最終章】
移動し越境する人々をテーマにした作品を発表する作家・舞台演出家の神里雄大とMark Teh(マーク・テ)による、リサーチ・コラボレーション プロジェクト。
2018年7月にインドネシア・ジョグジャカルタにて開催された「Jejak-旅 Tabi Exchange 2018」でのプレゼンテーションをきっかけに、全く異なる手法でリサーチを行う神里とマークによるリサーチコラボレーションが発足。2019年、国境の「端っこ」を中心に置き換えて考察し、中央と周辺、支配と被支配、とい うテーマでプロジェクトがスタート。 2019年12月から2020年2月にかけて、琉球諸島(奄美大島、徳之島、沖縄本島、宮古島など)でリサーチを実施。 その後もタイや「Jejak-旅 Tabi Exchange 2020」プログラム等で神里・マークは緩やかな対話を続け、それぞれに新作の構想を練り、創作を開始した。
2020年に神里が発表した「カオカオクラブ・オンライン」に続き最終年となる今回、マークは本作 『fragments of Tuah ‒ トゥアの片影』を発表する。
【ハン・トゥアとは?】
ハン・トゥアの歴史的存在については、多くの疑問と論争が残っている。マラッカ王国の⻩金期である15世紀に「活躍した」とされる人物で、マ レーシアの国家的アイコンとして今も重要視される。一般的には、スルタン(国王)への忠誠心が強い戦士や、マラッカのラクサマナ(提督)として世界各国を訪問した外交官など、マレーシアの歴史や政治に深く関わる伝説的な人物として表現されることが多い。
【クレジット】
映像製作:ファイク・シャズワン・クヒリ、マーク・テ、シャムスル・アズハー、ウォン・テイ・シィ
撮影(沖縄):神里雄大、鳥井由美子
英日翻訳:田村かのこ、春川ゆうき(Art Translators Collective)
バリアフリー日本語字幕監修:NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク
バリアフリー日本語字幕映像編集:内田圭
共同リサーチ(2019年度):神里雄大
統括プロデューサー:中村茜
プロデューサー:⻩木多美子、水野恵美
コーディネーター:野崎美樹
プロジェクトマネージャー:佐藤瞳、平岡久美
企画制作:株式会社precog
主催:一般社団法人P
助成:
公益財団法人セゾン文化財団(国際プロジェクト支援2019-2021:南方から「歴史」を読み換えるリサーチコラボレーション)
芸術文化振興基金
協力:
沖縄県立埋蔵文化財センター
Jejak-旅 Tabi Exchange
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