特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパンが事業評価を実施した少年院におけるIoTブロック「MESH™」を活用した教育プログラムの評価が公開されました
特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン(代表理事:伊藤健)は、2024年11月からソニーマーケティング株式会社(以下、ソニーマーケティング)が、一般社団法人Arc & Beyond(以下、Arc & Beyond)と連携し、少年院で実施しているプログラミング教育プログラム(※1)の事業評価を実施いたしました。
※1 : 本成果は、2024年にソニーマーケティング株式会社が受託した法務省委託事業「少年院在院者に対するプログラミングを活用した効果的な課題解決型授業に係る調査研究業務の請負」で開発した教育プログラムから得られた成果を指します。
この度、本事業の社会的インパクト評価結果がソニーマーケティングより公開されましたので、ご紹介いたします。
報告書の詳細はソニーマーケティングのホームページにて確認できます。
「できた!」が、明日をつくる ~ 少年院におけるプログラミング×課題解決型教育の実践と成果
URL: https://library.meshprj.com/news/202507-kyousei-mesh-report
ソニーマーケティングがArc&Beyondと連携し実施する本プログラムは、IoTブロック「MESH™(メッシュ)」を教材とした課題解決型の学習を通じて、在院者の自己効力感や問題解決力を高め、出院後の選択肢拡大を目指すものです。
単なるプログラミング教材にとどまらず、問題解決力や他者との協調・協働といった、より広い視点で課題に取り組むためのスキルを育む教育的価値を提供しているほか、プログラミングやデジタル技術に不慣れな指導者や受講者でも実施可能な設計で、誰もが参加しやすい環境が整えられています。さらに、社会的孤立を抱える若者や子どもに対する教育や体験の格差を解消する社会的な価値も持っていると考えられています。
今回、ソーシャルバリュージャパンは本プログラムにおける社会的なインパクト評価を行い、在院者・教官双方において定量・定性分析の両側面から本カリキュラムがある程度有効であることを確認しました。
模擬授業を実施した少年院を対象に行ったアンケートでは、在院者においては「多角的視点の模索」や「相互支援の実践」など、複数の項目において顕著な向上が見られました。法務教官においては、課題解決力の育成は49人、コミュニケーション力の育成は43人、協働力の育成は44人が肯定的な評価を付け、主体性を引き出す指導法や多様な学習体験が有効であると確認しました。

在院者への授業前後のアンケート結果
※4件法によりスコアを評価(4が最も肯定的、1が最も否定的)
■ソニーマーケティングとArc&Beyondの教育プログラム開発の実施状況
2024年9月 MESH教材およびプログラム設計
2024年11月 法務教官向け研修および模擬授業を開始
2025年3月 教育カリキュラム・教材を法務省に納品
2025年4月 全国の少年院でプロジェクトの実施を開始
■少年院でのプログラミング教育に関する取り組みのプレスリリース
(ソニーマーケティング 2024年11月22日公開)
ソニーマーケティングがArc&Beyondと連携し、少年院のプログラミング教育等に関する取り組みを開始
- 出院後の選択肢を広げ、再非行防止を目指す取り組み -
URL: https://www.sony.jp/professional/News/newsrelease/20241122/
■ソニーマーケティング MESH公式サイト
■お問い合わせ窓口
特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパン
(Social Value Japan : SVJ)
info@socialvaluejp.org
代表者:代表理事 伊藤 健 URL:http://socialvaluejp.org/
■特定非営利活動法人ソーシャルバリュージャパンについて
2012年に設立された社会的インパクトに特化した非営利のコンサルティング・ファーム。世界45カ国に加盟団体を持つソーシャル・バリュー・インターナショナルの日本で唯一の加盟組織として、社会的インパクト評価に関するコンサルティング・トレーニング・手法についての研究開発等を中心に活動しています。
(事業実績はこちら:https://socialvaluejp.org/workresult/)
すべての画像
- 種類
- 調査レポート
- ビジネスカテゴリ
- 経営・コンサルティングシンクタンク
- キーワード
- 社会的インパクト