【大阪・関西万博】ろう難聴者と聴者の共存を考える3日間

―様々な国の言語・文化に加え、手話言語・ろう文化とのより良い共存を目指して―

NPO法人Silent Voice

2025年6月26日 08時00分

　2025年6月に施行された「手話施策推進法」は、手話を日本語とは異なる独自の言語と認め、手話で話す人々の意思が尊重される社会の実現を目指すものです。この法の成立は、手話に光を当て、文化としての手話を広げていくための大きな一歩となりました。

この社会的な追い風を受け、NPO法人Silent Voice（本社: 大阪府大阪市/代表理事尾中友哉）は、「#手話の種まきプロジェクト」を始動し2025年6月27日（金）〜29日（日）に開催される大阪・関西万博にて、体験参加型のブースを出展します。

【開催概要】

日時：2025年6月27日（金）〜29日（日）10:00〜20:00

会場：大阪・関西万博 EXPOメッセ（WASSE）会場 South

対象：一般来場者、家族連れ、企業関係者などすべての方

出展社：NPO法人Silent Voice

【ブースの主な企画①：手話名前チャレンジ】

手話が初めての方でも安心して楽しめる、人気の「手話名前チャレンジ」を実施します。参加者は、ろう者から手話を教えてもらい自分の名前を表現する体験ができ、達成するとデジタルスタンプが付与されます。さらに、希望者には"手話のあだ名"を考える「サインネームチャレンジ」や、気になる手話単語を一緒に学ぶ体験も提供予定です。ろう者とのやり取りが初めての方には、最新のコミュニケーション支援ツールをご用意しています。

【ブースの主な企画②：WASSE会場内での手話通訳サービス】

会場内では、手話通訳士・手話通訳者が常駐し、来場したろう者の要望に応じてWASSE会場を同行し、手話通訳サービスを提供します。

会場内には「手話通訳サービス」のサインを掲示し、どなたでも気軽にお声がけいただける体制を整えています。

来場者の皆様へ

ろう者・難聴者の方も聴者の方も、どなたでも大歓迎です。

手話に触れたことのない方も、スタッフが筆談や視覚的なサポートを交えて丁寧にご案内します。

お気軽にブースにお立ち寄りください。

ろう難聴児のための放課後等デイサービスデフアカデミー卒業生が制作したオリジナル万博ユニフォームをスタッフが着用しています。手の動きが見やすい、黒のシャツが目印です。

【出展の目的・背景】

　ろう難聴児は子ども1000人に1人程度と母数が少なく、47都道府県の中で21県は聴覚支援学校が1校しかないなど社会資源が乏しい状況です。加えて、聞こえない・聞こえにくい子どもとの意思疎通には、手話をはじめとした言語や、コミュニケーション手段が変わることから地域の学校でも支援の難しさがあります。私たちは「オンライン支援事業」を通じ、孤立状態にあるろう難聴児とそのご家庭とつながり、成長の場を提供しています。

　各家庭の状況をお聞きする中で、家庭や学校、地域、社会に共通言語を増やしていくことが大切と感じています。万博会場で「#手話の種まき」を行うことで、手話やそれを起点に理解が広がっていくことを期待しています。