祇園祭・最高の桟敷席、京都信用金庫の新拠点「QUESTION」

〜GK京都が構想段階から関与した、京都信用金庫の地域密着型コラボレーション施設「QUESTION」三年ぶりに再開される祇園祭山鉾巡行の「桟敷空間」としてお披露目〜

株式会社GK京都（京都府京都市 代表取締役社長 榎本信之）が、構想段階よりビル全体の空間デザインに参画した京都信用金庫の「QUESTION（クエスチョン）」。本施設に設けられた、祇園祭山鉾巡行の「桟敷席空間」がこのたびお披露目されました。

 

 

 

QUESTIONは、2020年11月2日に京都市中心部、河原町御池通交差点にグランドオープンした京都信用金庫の新拠点です。ガラス張りの3、4階には、外に向かって大階段（コミュニティステップス）が配置されていま
す。ここからは、日本三大祭りである祇園祭の山鉾巡行（例年7月開催。2020年以降はコロナ禍の影響で中止）の最大の見どころとなる「辻回し」を真正面に見下ろすことができ、現代における最高の桟敷席となるもの
です。
コミュニティステップスは、内外の活動が外を歩く人からも、中で活動する人からも見通すことができる、地域とのつながりを意識した空間デザインを意図しています。とりわけ、夜になると、人と人が集う「場」の姿がくっきりと浮かび上がり、街の景観と見事に調和しています。
 

 

 

QUESTION外観・内観（撮影：GK京都・GK設計）

QUESTIONとGK京都
「QUESTION」は、コワーキングスペースと金融機関（京都信用金庫河原町支店）を備えた、地上8階地下1階建の建物で、大きな窓が象徴的な開放感あふれる多目的コラボレーション施設です。
みんなの「？（クエスチョン）」が集まる場所として、世代を超え、学生、起業家、住民などさまざまな人が集い、地域の社会課題の解決につなげる場となることを目指しています。
GK京都は、多くの企業のコラボレーションにより完成した同施設について、構想段階の2015年より参画し、空間デザインに関するコンセプト、施設内外の総合的な意匠計画、インテリアデザイン、照明計画、ビル内の随所にみられる各種サインなどのデザインと意匠監修を担当しました。
また、QUESTIONは、2021年のグッドデザイン賞を受賞いたしました。

写真：QUESTION外観・内観（撮影：GK京都・GK設計）

●設計諸元
竣工：2020年10月
施主：京都信用金庫
施設構想・空間コンセプト：GK京都+GK設計
基本計画：GK京都+GK設計
照明計画：GK京都+GK設計
実施設計：株式会社東洋設計事務所
内外装意匠・全体プラン監修：GK京都+GK設計
施工：積水ハウス株式会社

〈インテリアデザイン〉 　　
○B1 地下駐輪場、2F / 3F コワーキングスペース、4Fコミュニティステップス、5Fスチューデンツラボ 、7Fクリエイティブコモンズ、RFスカイテラス、共用部分、エントランス：GK京都+GK設計
○1Fカフェ＆バー、8Fコミュニティキッチン：尾形良樹+SALT
○1F CARD BANK、6F 京都信用金庫河原町支店：株式会社クマヒラ
○壁面アート原画：色彩銅版画家 Candy Circus舟田潤子
〈VI・サインデザイン〉　
○VI 計画：GK京都+GK設計　　
○サイン計画：GK京都+GK設計

 

株式会社GK京都
デザインマネジメントを強みとする総合デザイン会社。1972年創業。
プロダクトからコミュニケーション、環境、UI／UXにいたるまで幅広い事業を展開。様々なモノづくり、コトおこしを牽引していく「クリエイティブ・ハブ」として活動しています。2022年に50周年を迎え「みらいに行く！」を合言葉に、人々の暮らしや社会に貢献するデザイン会社を目指しています。

●GK京都の取り組みと今後
GK京都は、御池通の街路景観整備の一大開発プロジェクトである「御池通シンボルロード」（平成9～15年）にも参画しています。開発コンセプト「京都らしさ」を具体化するためのキーワード「みち・にわ・ぶたい」に沿い、全体の街路設計の各種デザインを担当しています。
たとえば、歩行者用の通り名のサイン柱「辻標（つじしるべ）」は、4か国語で表記された通りの名前、ネームの由来を記載、「人にやさしい通り」をデザインで具現化しました。通りの歴史に思いをはせ、そのデザインを見るために足を止める往来の人もおられます。
QUESTIONは、「御池通シンボルロード」の重要な辻（交差点）に位置しており、構想段階においてこれらを見据えながらデザインいたしました。QUESTIONでも、「人」が主体であることが、コミュニティステップスをはじめ、ビルのデザインの随所よりうかがい知ることができます。
GK京都は、京都発のデザインファームとして、地元京都においても、自治体・企業様のさまざまな地域に根差した活動にデザインの力で活動、一層貢献してまいります。