生きもの調査会社とプロハンターの連携によるヒグマ護衛サービス提供開始
~人と自然の間に、安心という選択肢を~
株式会社地域環境計画(代表取締役:髙塚 敏、以下「ちいかん」)と有限会社GOE-MON(ごえもん)(取締役兼社長:高崎 梨徒、以下「GOE-MON」)は、北海道におけるヒグマ護衛サービスの提供を5月8日より開始いたします。このサービスは、ヒグマが生息する地域における調査、作業、撮影、観察、体験活動などに「安心」をお届けするものです。

1.ヒグマ護衛サービスの概要
ヒグマが生息する地域における様々な調査、作業などに、以下の特長をもったプロのハンターが同行するサービスです。
① お客さまのペースに対応
見通しの利かない笹薮や急傾斜など、過酷な条件でもパフォーマンスを落とさず、作業員や調査員などのスケジュール・作業ペースに柔軟に対応し、円滑な業務進行をサポートします。
② ヒグマに対する豊富な知識と経験
ヒグマ護衛サービスは、作業員の安全を確保することが目的です。そのため、ヒグマに対して発砲を行うことは基本的にありません。
ただし、人慣れしたヒグマや好奇心の旺盛なヒグマとの遭遇を完全に防ぐことはできません。そのような場面でも冷静にヒグマに対処できるよう、山林内でのヒグマ捕獲経験や、遭遇経験のあるハンターが現場へ同行し、ヒグマを中心とした様々なリスクに備えます。
③ 現場に活きる+αのスキル
同行するハンターは、山での万が一に備え、上級救命講習などを受講しております。山で予想されるリスクは、ハチ・マムシなどによる怪我や、落石・滑落による事故など多種多様です。そういった様々なリスクに備えて、知識や対策、処置など、+αのスキルを身につけたハンターが現場へ同行します。
上記により、
・ ただの装備や講習(座学)では得られない「人(プロ)の判断力」による安心
・ 自然の中で、調査・作業・撮影・教育・観光などに集中できる環境
・ ヒグマを「敵」ではなく「共に生きる存在」として捉え直す視点
・ 北海道というフィールドから、地域資源・人材を活かす新たなモデル
といったお客さまへの安心提供だけでなく、持続的な社会構築にも寄与します。
2.サービス提供の背景と課題
近年、全国的に人とクマとの適切な距離が保たれず、市街地にクマが出没してトラブルになるケースが非常に増え、問題となっています。また、ハンターの高齢化も顕著で、対応できる方が限定的となっており、由々しき状況となっています。
北海道では、従前より、業務で山野をめぐる場合、ヒグマから作業員や調査員の身を守るために護衛を付ける必要があります。特にちいかんのようなヒグマの生息地も含めたエリアで動植物調査を行なう際は、どれだけ注意していても、調査対象の生きものに集中してしまいがちなことから、ヒグマからの護衛は不可欠なものとなっております。
ちいかんでは、Nature Clipsとして、「自然に親しみ、もっと楽しく、そして安心して関われる社会」を目ざして、自然体験や観察アイテム、環境教育などの企画・発信を行ってきています。
その中で私たちは、北海道の現場に立つ方々の声を何度も耳にしてきました。
「ヒグマは怖いが、行かないわけにはいかない」
「自分がリスクを負うだけでなく、部下を現場に連れて行く責任は重い」
「本当に頼れる「人」が、現場で判断してくれたら安心なのに」
このような声を真正面から受け止めたGOE-MONとちいかんは、
「ヒグマに出会わないための護衛」
「出会った際にも適切に対処できる護衛」
という選択肢を、正式なサービスとして提供することとしました。
更にGOE-MONでは、ハンターが高齢化する中、若くて体力のあるハンターを集いながら、雇用を創出、人材を育成すると共に、そもそもヒトとヒグマとの距離感の欠如に警鐘を鳴らし、多くの方に適切な距離感覚を持っていただくことも伝え続けるなど、長期的に持続性のある社会を作り出していきたいという強い想いもございます。
3.サービスのお申し込みについて
詳細は、Nature Clips公式サイト(https://nature-clips.com/)/SNSから順次ご案内します。
詳細のご確認、お見積りは、上記公式サイトのお問い合わせフォームに、以下の項目を記載の上、お知らせください。
〇氏名:
〇連絡先(メール):
〇連絡先(電話):
〇会社名:
〇ご担当部署:
〇護衛希望日程:
〇予定地域(※事前申請が必要です):
〇お客様の作業内容(例:測量、調査など):
〇お客様の作業人数:
〇集合・解散予定時間:
4.その他
Nature Clipsの公式サイトでも、以下のものを紹介しておりますので、是非ご参照ください。
ヒグマ護衛についての26の質問
https://nature-clips.com/blogs/articles/higuma-goei001
【株式会社地域環境計画について】
地域環境計画「ちいかん」は、1981年に自然環境に係わる調査やコンサルティングを行う会社として設立。以来、企業理念である「生きものと共生する地域づくり・人づくり」を目指し、動植物調査を中心に環境学習や生物多様性の保全・創出、GISを用いた自然情報の解析等の事業を展開してきました。全国7拠点の生きものスペシャリストが、地域の特徴を理解、様々なネットワークを駆使し、地域の課題解決に向けた支援を行っています。この結果、全国各地の官公庁やNPOなどの各種団体、民間企業、学校などさまざまな分野からご用命いただいています。
当社は事業を通じてSDGsに貢献し、皆さまとの協働の輪を広げながら生物多様性の恵み豊かな社会と、自然と共生する明日を作ってまいります。

会社名:株式会社 地域環境計画
本社所在地:〒154-0015 東京都世田谷区桜新町2丁目22−3 NDSビル
代表者:代表取締役 髙塚 敏
設立:1981年6月8日
URL: https://www.chiikan.co.jp/
事業内容:生物多様性の取り組みをサポートする環境コンサルティングサービス
支社:北海道, 東北, 東京, 名古屋, 大阪, 中四国, 九州
【有限会社GOE-MONについて】
GOE-MON(ごえもん)は、「”ヒト”と”ヒグマ”の適切な距離」をモットーに、北海道三笠市に本拠を置く会社です。ヒグマを含む自然は簡単には変えられませんが、私たち人間が明日の行動を変えることは可能です。そんな明日へのお手伝いをさせていただけるような企業を目指しています。

会社名:有限会社 GOE-MON
本社所在地:〒068-2108 北海道三笠市柏町440番地20
代表者:取締役兼社長 高崎 梨徒
URL: https://mikasa-goemon.com
事業内容:
・ ヒグマ対策護衛事業:山林内における調査員の護衛、ハンターの派遣
・ 防除:侵入経路の特定、電気柵の設置・刈り払い
・ 捕獲:銃猟・檻罠による捕獲、市街地出没個体の対応
・ 人材育成:捕獲技術講習・実地研修、合同訓練
・ 普及啓発:講習会・熊スプレー研修、ワークショップ
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